# **OR・IE**
**問1**
ある工場では表に示す3製品を製造している。実現可能な最大利益は何円か。ここで,各製品の月間需要量には上限があり,また,組立て工程に使える工場の時間は月間200時間までで、複数種類の製品を同時に並行して組み立てることはできないものとする。

ア 2,625,000
イ 3,000,000
ウ 3,150,000
エ 3,300,000<br><br><br><br><br>
**正解**
エ
**解説**
この問題のように最適な製品ミックスが問われた場合、まず先に行うことは作業時間当たりの利益が最も高い製品を明らかにすることです。
[製品X] 1,800÷ 6=300
[製品Y] 2,500÷10=250
[製品Z] 3,000÷15=200
作業時間当たりの利益が最も多いのは、製品Xであることがわかりました。これにより製品Xを優先させて製造することが、最大利益を上げるために必要な条件であることになります。
製造に使える時間は最大で200時間なので、まず製品Xを需要MAXの1,000個製造します。
200-(6×1,000÷60)=100
まだ製造時間が100時間あるので、続いて利益率が高い製品Yを製造します。製品Yに100時間の製造時間を割り当てると、
(10×n)/60=100
10n=6,000
n=600
の計算から、600個の製品Yが製造可能であることがわかります。
最後に、製品X1,000個と、製品Y600個製造した時の予想利益を計算すると、
(1,800×1,000)+(2,500×600)=3,300,000
となるので、実現可能な予想利益は ,<font color="Red">**3,300,000円**</font>となります。<br><br><br>█████████████████████████████████████████████████<br><br>
**問2**
図は,製品Aの構成部品を示している。この製品Aを10個生産する場合,部品Cの手配数量は何個になるか。ここで,括弧内の数字は上位部品1個当たりの所要数量であり,部品Cの在庫は5個とする。

ア 15
イ 20
ウ 25
エ 30<br><br><br><br><br>
**正解**
ウ
**解説**
製品Aを10個生産するためには、部品Bが20個、部品Cが10個必要になります。そして部品Bを20個生産するためには、部品C,D,Eがそれぞれ20個必要になります。この関係を視覚化したものが以下の図です。

生産に必要となる部品Cの数量は、製品Aの生産に必要な10個と部品Bの生産に必要な20個を合わせた30個です。部品Cの在庫は5個なので、手配数量は30個から5個を差し引いた<font color="Red">**25個**</font>になります。<br><br><br>█████████████████████████████████████████████████<br><br>
**問3**
表は,製品A,Bを生産するのに必要な製品1単位当たりの原料使用量及び設備使用時間と,それぞれの制約条件を示している。製品1単位当たりの利益が,製品Aが5万円,製品Bが4万円であるとき,1日の最大利益は何万円か。

ア 16
イ 20
ウ 22
エ 24<br><br><br><br><br>
**正解**
ウ
**解説**
制約条件の中で最大利益を上げるには、
製品Aを優先的に生産し、余った原料・設備で製品Bを生産する
製品Bを優先的に生産し、余った原料・設備で製品Aを生産する
原料と設備時間を最大限度まで活用する製品A,Bの生産量で生産する
という3種のいずれかの方法になります。
1の方法では、製品Aが4個製造できるので得られる利益は<font color="Red">**20万円**</font>になります。
2の方法では、製品Bが4個製造できるので得られる利益は<font color="Red">**16万円**</font>になります。
3の方法では、まず製品A,Bの生産量を計算によって求めます。
原料は16kg以下…2A+4B≦16
設備は12時間以下…3A+2B≦12
非負制約…A≧0,B≧0
上記の制約式を満たすA,Bを連立方程式によって計算します。
{2A+4B=16 …①
{3A+2B=12 …②
①の式を変形
2A=16-4B
A=8-2B …③
②の式中のAに③の式を代入
3(8-2B)+2B=12
24-6B+2B=12
-4B=-12
B=3 …④
③の式中のBに④の式を代入
A=8-2×3=2
以上の計算で原料と設備時間を最大限度まで使用する製品A,Bの生産量はそれぞれ2個,3個とわかりました。
この場合の利益は、
5万×2個+4万×3個=<font color="Red">**22万円**</font>
となり3種類の方法の中で最も利益が高くなるので、1日の最大利益はこの「22万円」であるとわかります。<br><br><br>█████████████████████████████████████████████████<br><br>
# **会計・財務**
**問4**
財務諸表のうち,一定時点における企業の資産,負債及び純資産を表示し,企業の財政状態を明らかにするものはどれか。
ア 株主資本等変動計算書
イ キャッシュフロー計算書
ウ 損益計算書
エ 貸借対照表<br><br><br><br><br>
**正解**
エ
**解説**
**貸借対照表**(たいしゃくたいしょうひょう)は、企業のある一定時点における資産、負債、純資産の状態を表す財務諸表で、バランスシート(B/S)とも呼ばれます。選択肢にある4つの会計書類は財務諸表と呼ばれ、株式会社においては官報、新聞、あるいはインターネット上での決算公告が義務付けられています。
ア 株主資本等変動計算書
株主資本等変動計算書は、貸借対照表のうち株主資本を示す純資産の部がどのように変動したのかを表す財務諸表です。
イ キャッシュフロー計算書
キャッシュフロー計算書は、会計期間における資金(現金及び現金同等物)の増減、つまり収入と支出(キャッシュ・フロー)を営業活動・投資活動・財務活動ごとに区分して表示する財務諸表です。
ウ 損益計算書
損益計算書は、会計期間における収益と費用を明らかにして経営成績を表示した財務諸表です。
エ 貸借対照表
==正しい==。<br><br><br>█████████████████████████████████████████████████<br><br>
**問5**
表から,期末在庫品を先入先出法で評価した場合の在庫評価額は何千円か。

ア 132
イ 138
ウ 150
エ 168<br><br><br><br><br>
**正解**
ウ
**解説**
**先入先出法**は、在庫商品の評価額を計算する方法の1つで、先に仕入れたものから先に払い出されるという考えに基づいて計算を行います。この設問の例でいえば、払出しは期首在庫分→4月仕入分→…という順で行われたと考えます。
先入先出法に従った場合、期末在庫として残っている12個は以下の組合せになります。
9月仕入分(単価14) 4個
7月仕入分(単価13) 3個
6月仕入分(単価12) 2個
4月仕入分(単価11) 1個
期首在庫(単価10) 2個
したがって先入先出法による期末在庫の評価額は、
10×2+11×1+12×2+13×3+14×4
=20+11+24+39+56
=150(千円)
150(千円)が適切です。<br><br><br>█████████████████████████████████████████████████<br><br>
**問6**
ある商品の前月繰越と受払いが表のとおりであるとき,先入先出法によって算出した当月度の売上原価は何円か。

ア 26,290
イ 26,450
ウ 27,250
エ 27,586<br><br><br><br><br>
**正解**
イ
**解説**
**先入先出法**は、商品の払出単価や棚卸資産額を計算する方法のひとつで、先に仕入れたものから先に払いだされるという考えで払出単価の計算を行います。
表を見ると、15日に70個、25日に60個の払出(合計130個)が行われていますが、先入先出法の考え方に則ると、この130個の払出しは「前月繰越分から100個」「5日仕入分から30個」というように行われたと考えて計算を行うことになります。それぞれの仕入れ単価は表中に記述されているので、これをもとに売上原価を計算します。
200円×100個+215円×30個
=20,000円+6,450円=**26,450**円
計算結果より当月度の売上原価は「26,450円」とわかります。<br><br><br>█████████████████████████████████████████████████<br><br>
# **在庫管理**
**問7**
図は,定量発注方式の在庫モデルを表している。発注 a の直後に資材使用量の予測が変わって,納品 a の直前の時点における在庫量予測が安全在庫量Sから①で示される X になるとき,発注 a 時点での発注量 E に対する適切な変更はどれか。ここで,発注直後の発注量の変更は可能であり,納品直後の在庫量は最大在庫量を超えないものとする。

ア E+S-Xを追加発注する。
イ K+S-Xを追加発注する。
ウ K-Xの発注取消を行う。
エ X-Sの発注取消を行う。<br><br><br><br><br>
**正解**
イ
**解説**
納品a 時点での在庫量予測がSからXに変化したということは、在庫量のグラフは下図のように推移していくことになります。

納品a 時点での在庫量はXなので、このときの最適な納品量は"最大在庫量-X"となります。すでに発注済みの資材量"E"から、本来使用するはずだった資材量"X-S"の分の発注を取り消せば、納品a 時点でちょうど最大在庫量になる量だけが納品されることになります。
したがって「エ」が適切です。
<br><br><br>█████████████████████████████████████████████████<br><br>
# **品質管理**
**問8**
品質管理における検査特性曲線(OC曲線)は,通常,横軸にロットの不良率を,縦軸にロットの合格の確率を目盛ったものである。大きさN のロットから,大きさn のサンプルを抜き取り,このサンプル中に見いだされた不良個数が合格判定個数c 以下のときにはロットを合格とし,cを超えたときはロットを不合格とする。
Nとnを一定にしてcを0, 1, 2と替えたときの,OC曲線の変化の傾向を表す図はどれか。
ア  イ  ウ  エ <br><br><br><br><br>
**正解**
イ
**解説**
**OC曲線**(検査特性曲線: Operating Characteristic curve)は、ロットの不良率とそのロットの合格率の関係を表したものです。
cは、不良個数に対する許容値で、例えばc=0の場合は、不良品が一つでも見出されたらロットが不合格になるのに対して、c=2の場合は最大2個の不良品までは許容されます。したがってcが0, 1, 2と大きくなるにつれてロット全体が不合格と判定される確率は下がっていくことになります。
これはロットの不良率の高低に関係なく成立し、c=0の場合よりc=2のほうが常にロット合格率(グラフの縦軸)は高くなるため関係を正しく表わしているのは「イ」のグラフとなります。<br><br><br>█████████████████████████████████████████████████<br><br>
# **労働関連・取引関連法規**
**問9**
労働者派遣法に基づいた労働者の派遣において,労働者派遣契約関係が存在するのはどの当事者の間か。
ア 派遣先事業主と派遣労働者
イ 派遣先責任者と派遣労働者
ウ 派遣元事業主と派遣先事業主
エ 派遣元事業主と派遣労働者<br><br><br><br><br>
**正解**
ウ
**解説**
労働者派遣契約に関わる、派遣先事業主、派遣労働者および派遣元事業主の間には下図のような関係があります。

ア 派遣先事業主と派遣労働者
派遣先事業主と派遣労働者の間には指揮命令によって業務に従事する関係が生じます。
イ 派遣先責任者と派遣労働者
派遣先責任者と派遣労働者の間には指揮命令によって業務に従事する関係が生じます。
ウ 派遣元事業主と派遣先事業主
==正しい==。派遣元事業主と派遣先事業主の間には労働者派遣契約が生じます。
エ 派遣元事業主と派遣労働者
派遣元事業主と派遣労働者の間には雇用関係が生じます。<br><br><br>█████████████████████████████████████████████████<br><br>
**問10**
請負契約を締結していても,労働者派遣とみなされる受託者の行為はどれか。
ア 休暇取得のルールを発注者側の指示に従って取り決める。
イ 業務の遂行に関する指導や評価を自ら実施する。
ウ 勤務に関する規律や職場秩序の保持を実施する。
エ 発注者の業務上の要請を受託者側の責任者が窓口となって受け付ける。<br><br><br><br><br>
**正解**
ア
**解説**
**請負契約**は、委託先(受託者)の従業員が委託先の指揮命令のもとで業務に従事する労働契約です。
請負契約では、受託者と受託者が雇用している従業員の間に指揮命令関係があるので、始業・就業時間、休憩時間、勤務日など勤務形態に関するルールは発注者ではなく受託者自らが自社の従業員への指示を行います。
「ア」のように契約上では業務委託の形式をとっているのに、実態は委託先従業員が委託元の責任者の指揮命令で業務にあたるという労働者派遣のようになっている状態を**偽装請負**といいます。<br><br><br>█████████████████████████████████████████████████<br><br>
**問11**
ソフトウェア開発を外部業者へ委託する際に,納品後一定の期間内に発見された不具合を無償で修復してもらう根拠となる項目として,契約書に記載するものはどれか。
ア 瑕疵(かし)担保責任
イ 善管注意義務
ウ 損害賠償責任
エ 秘密保持義務<br><br><br><br><br>
**正解**
ア
**解説**
**瑕疵担保責任**(かしたんぽせきにん)は、売買などの有償契約において受け渡された目的物や権利関係に瑕疵がある場合に、一定期間の間、売主が買主に対して負う責任のことをいいます。
担保責任の内容には、損害賠償や契約の解除、受け渡し物の修正・回復、代金の減額などがあります。
民法上では「事の目的物に瑕疵があるときは、注文者は、請負人に対し、相当の期間を定めて、その瑕疵の修補を請求することができる」と請負人の担保責任について定められています。
※瑕疵(かし)…一般的には備わっているにもかかわらず本来あるべき機能・品質・性能・状態が備わっていないこと。
ア 瑕疵(かし)担保責任
==正しい==。
イ 善管注意義務
善管注意義務は、委託業務において職業や能力から考えて一般的・客観的に要求される注意をしなければいけないという義務のことです。委託契約において受託者は、善良な管理者の注意をもって委任事務を処理する義務を負います。
ウ 損害賠償責任
損害賠償責任は、納入物が原因で利用者に損害が生じたときは、損害賠償をしなければならない責任です。
エ 秘密保持義務
秘密保持義務は、営業秘密や個人情報などを扱う業務を委託する場合に、その情報の使用目的,使用範囲,管理方法,禁止事項などを明確にするために契約書に記載される項目です。守秘義務ともいいます。<br><br><br>█████████████████████████████████████████████████<br><br>
**問12**
労働者派遣法に基づく,派遣先企業と労働者との関係(図の太線部分)はどれか。

ア 請負契約関係
イ 雇用関係
ウ 指揮命令関係
エ 労働者派遣契約関係<br><br><br><br><br>
**正解**
ウ
**解説**
労働者派遣契約に関わる、派遣先事業主、労働者および派遣元事業主の間には下図のような関係があります。

よって「ウ」が正解です。
ア 請負契約関係
労働者派遣契約なので、どの関係にも請負契約関係は生じません。
イ 雇用関係
雇用関係は、派遣元事業主と労働者の間に生じます。
ウ 指揮命令関係
==正しい==。派遣先責任者と労働者の間には指揮命令関係が生じます。
エ 労働者派遣契約関係
労働者派遣契約関係は、派遣元事業主と派遣先事業主の間に生じます。