# ポケモン基準でドラクエ7の仲間キャラを評価する ついこの間、ナンバリングで唯一半端なところで終わらせていた DQ7 をクリアし、そのあとせっかくなので Lv.99 + パーティ全員のHP999 + 打撃キャラの攻撃力999まで達成し、一応やりきった感が出たので、 DQ7 のパーティメンバーの優秀さをメモとして残しておくことにした。 スマホリメイク版ベースでの評価。半端で終わっているのはPS版だったが、今の時代にわざわざPSをテレビに繋いでやるのはしんどすぎた……。 ## パーティメンバー評価 基本的にクリアまでの評価をベースにしつつ、特筆事項は書いておく ### 1位 ガボ <img src="https://i.imgur.com/aAU13VI.jpg" height="400" style="margin-bottom: 20px" /> - 職歴: ひつじかいLv5→僧侶→武闘家→戦士→パラディン→バトルマスター→ゴッドハンド(種稼ぎ時: 海賊) - ポケモンで言うと: バシャーモ ドラクエ7のバシャーモ。ただただ強い。世間的には最終ステータスが劣る部分で評価が落ちていることや、最終パーティーメンバーから外れることもあるらしいが、個人的には一番優秀なキャラだと感じた。 ステータスはクリアレベルまではMP以外のステータスが程よく伸び、主人公ほどの攻撃力はないものの、そこそこの基準で安定する。特筆すべきは素早さで、基本的にシナリオ中で敵に上を取られることがほぼない強さを持っている。 そして DQ4 以降のドラゴンクエストシリーズは基本的に異常なまでの特技優遇環境であり、MP消費ゼロの固定ダメージの特技を覚えてしまえば、MPと攻撃力が必要なケースは限定的になってくる。そのため、シナリオ中はパラディンでしんくうはを巻き起こし続け、ゴッドハンドで岩石を投げ続ける活躍を見せてくれ、先手を取って相手を落とすことで、道中の雑魚からのダメージをほぼゼロに抑える役割をしてくれた。 火力と素早さを兼ね備えた優秀さだけでも、十分バシャーモの名前を上げるにふさわしいキャラになっている。 それだけでなく、後述する通り主人公が恐るべき火力オバケであるため、**確実に上を取れるキャラ**として、ボス戦の1ターン目で主人公にバイキルトをかけたり、ベホマラーやスクルトをかけることすらできる。高いSを活かして火力を出すだけでなく、ランク補正をバトンで後続につなぐことまでできる、まさにバシャーモを体現したようなキャラクターになっている。 また、ブーメランを装備できることから熟練度や種稼ぎで活躍してくれるだけでなく、プラチナキングの上を取れるという特徴から、クリア後のレベル上げにも活躍してくれる非常に優秀なキャラクターになっている。 ほしふるうでわ+主人公でも良かったが、種稼ぎなどのときに持ち物枠が埋まることを嫌って、力の種で攻撃力を真っ先にカンストさせたのはこいつになった。 ### 2位 主人公 <img src="https://i.imgur.com/M6795gW.jpg" height="400" style="margin-bottom: 20px" /> - 職歴: 僧侶→武闘家→戦士→バトルマスター→パラディン→ゴッドハンド→勇者(種稼ぎ時: 海賊) - ポケモンで言うと: ローブシン・カビゴン ローブシンとも、カビゴンとも形容できるのが主人公。並以上の耐久力と圧倒的な攻撃力を元に、敵をただひたすらになぎ倒していく。ボス戦で相手にせいけんづきをするのが仕事の8割を占めるキャラクター。 Lv.99 時点で HP が 990、ちからが 400 になる圧倒的な重戦士タイプで、弱点はすばやさが少し遅い点となる。はやてのリングやしっぷうのバンダナをつけることで、S+1相当の火力が担保されるので、基本的にはウオノラゴンのような使用感になる。シナリオ攻略中は、ガボがバトルマスターになって全体攻撃を失っている間は主人公が変わりにしっぷうのバンダナをつけてしんくうはを巻き起こし続ける役を買って出ることになる。 しかしこのキャラクターが火力の一発屋だけではなく、ローブシン・カビゴンたりうる要素として、圧倒的な自己完結能力があげられる。職歴的に基本的にストーリー中盤以降はザオリク・バイキルト・ベホマラーを覚えた重戦士として活躍するため、自分でバフや回復をしつつ、殴りにいく動きが可能となる。 ドレインパンチやねむる、ビルドアップやのろいを兼ね備えて一人だけで十分にバリューを発揮できるのが、このキャラクターの強いところとなる。 そして前述の通り、構築にバシャーモがいるため、バトン先としてこいつが同じターンに動ける驚異は言うまでもない。 水竜の剣入手以降は基本的にパーティー随一の火力要因として殴り続けるだけの仕事になり、雑魚戦では行動順が来る頃には大体戦闘が終わっている。 ### 3位 メルビン <img src="https://i.imgur.com/1JB2ZVf.jpg" height="400" style="margin-bottom: 20px" /> - 職歴: いどまじん→はなカワセミ→ローズバトラー→適当にモンスター職(種稼ぎ時: まじんブドゥ) - ポケモンで言うと: クレセリア・ランクルス ポケモンに味方の回復という概念があまりなく、ドラクエにトリルという概念がないためチョイスに悩んだが、クレセリアあるいはランクルスと表現するのがベストなキャラクターといえる。圧倒的な鈍足と有り余るMPによって、仲間への回復を一手に引き受けてくれる。 特徴としては、全体的に高水準なステータスの一方で圧倒的に鈍足であり、主人公以上に雑魚戦でやることがないキャラであることが上げられる。彼の普段の役割はもっぱら道中で消耗した場合の仲間へのホイミタンクになる。 だがポケモンもドラクエも同じく、素早さ関係が明確なキャラほど扱いやすく、鈍足・高耐久・回復技持ち(豊富なMP)という利点によって、ボス戦で『いのちだいじに』にしておくだけでパーティの生存率を飛躍的に上げるという役割をもっている。 じこさいせいやつきのひかりを活用して相手を詰ませたり、いやしのねがいやトリルで後続を支えるような動きが、ドラクエで実現できるようなイメージだと間違い無い。 本来は高水準なステータスを活かしてもっと多様な仕事をさせることはできるはずであるが、いかんせん加入時期が中盤以降という部分がネックとなり、なかなか職歴を積むことができない。下手なことをするくらいであれば、単純にステータス上昇幅が大きいモンスター職につかせておくほうが何かと便利になってくる。火力は武器のアイテム使用で担保できる。 全体的にボス戦では強いものの、汎用的に何にでもなれるわけではない点から3位になった。 一応 Lv.99 になるころには適当な職業につかせることで MP がカンストするので、クリア後も神様にマダンテを打って3ターンで落とすために役立つほか、石版の裏ボスには異常なまでの高火力モンスターが出てくるため、普通に行動順の最後でベホマやベホマラーを打つだけでも仕事をしてくれる。 ### 4位 アイラ <img src="https://i.imgur.com/k4cE4rd.jpg" height="400" style="margin-bottom: 20px" /> - 職歴: 僧侶→武闘家→パラディン→バトルマスター→ゴッドハンド(種稼ぎ時: なし) - ポケモンで言うと: キテルグマ ストーリー上最後に仲間になるのがこのキテルグマ。全体的にそこそこ優秀なステータスをしており、他の作品であれば主人公を張れるような配分になっている。 だが肝心の主人公がローブシン・カビゴンであり、しかも常にS+1上昇の状態でパーティに存在するため、後から入ってきた彼女はキテルグマとしてその人生を終えることになる。もちろん、全体的に優秀なステータスではあり、パーティ内での行動順は多くの場合2番目になることから、ガボが取りこぼした敵の始末担当して非常に良い働きをしてくれることに間違いはない。 ただその一方で、やはりキテルグマらしく、キテルグマにしかできない仕事というのがあまりなく、適当にAIによしなに行動してもらうことが多くなる。使用感は NPC に近い。 優秀ではあるものの、なかなか必然性に恵まれない観点から4位に。ただ、最終パーティにメルビンを入れたくないという場合は、アイラより早くて脆いマリベルがパーティに入ることで、パーティの安定感を支える柱になってくれるため、最終的なパーティ構成によっては3位に十分入れるキャラクターになっている。 ### 5位 マリベル - 職歴: 僧侶→魔法使い→武闘家→パラディン(種稼ぎ時: 海賊) - ポケモンで言うと: ゴース 最下位はゴース。ゴーストでもゲンガーでもなくゴース。 シナリオ最序盤でメラやイオといった、登場時期を間違えた呪文を覚えるため、エンゴウ〜ユバールまでは彼女がただ爆裂させているだけで敵は消し飛ぶためとにかく優秀。lv.18で捕まえたゴーストがシャドーボールを覚えていると思ってくれれば良い。あまりにも強い。 しかし魔法特化で素早いが耐久面に問題があるキャラクターというのは、どうしてもドラゴンクエストというゲームでは不遇になりがちであり、耐性持ちの装備を簡単に揃えられることから、シナリオ途中ではガボよりは耐久がある状況が続くものの、道中でわざわざMPを消費する行動をすること自体がそもそも弱く、ボス戦においてもかぶとわり+バイキルト+せいけんづきのほうが圧倒的に火力が出るため、こいつに魔法職をつかせる必要がまったくない状況が長く続く。 そして本来のゴースであれば、序盤でゲットできる割にはCが100あってSが80ある優秀なポケモンとして活躍したのち、ゴースト・ゲンガーと自然と強化が進むが、ドラクエ7のゴースはなぜか進化しないというバグを抱えている。 メラゾーマであっても消費 MP2 のせいけんづきに勝てないゲームの中、シナリオ途中で離脱してしまうことから、そのまま帰ってくることはない。 ダーマまではイオの一発屋であり、ダーマ後はしんくうはおかわり要因として仕事をした後、最後には何もせずに消えていく運命となっている。 必然的に主人公・ガボ・アイラが Lv.99 になるなか、成長が遅いメルビンとそもそもパーティにいないマリベルだけが Lv.99 になっていない状況が生まれるため、種稼ぎのタイミングで適当に海賊にしたりすることになる。 だがただ職歴を積むだけで、その技を活かす相手はドラゴンクエスト7の世界にはもういないという悲しき宿命を背負い、彼女の冒険は終わる。 ## おわりに DQ7をやっているなかで、パーティメンバーがあまりにもポケモンだったのでポケモンという観点でメモに残してみたものの、職歴を見て分かる通り「全員パラディン」という圧倒的最適解で押していく攻略方法を取っていることに起因しているため、あくまでもキャラ設定にこだわって「主人公はバトルマスター(や海賊)」「ガボは元狼なのでモンスター職」「マリベルは賢者」というルートを通している場合はこの限りではないはず。 全員パラディンのルートは早期の時点で全員がベホマとザオラルを習得できてしまう都合上、全員が一定以上は自己完結できるキャラクターとなってしまい、素早さと火力が過剰評価される育成方法であることは間違いない。 職歴システムがそもそもプレイヤーごとの攻略の個性を出すためであるため、デザインされた結果ではあるが、この内容はあくまでも n=1 でのプレイ記録を元にした評価であることをここに残しておく。
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