# クラウドソース型地理情報の可能性と課題 ## 2. 種類 企画セッション ## 3. 日時・場所 10/19(土)14:30ー16:10(100分)  徳島大学 常三島地区 教養教育4号館2F B203号室 http://ge0.me/021VvKgIk1/共通教育4号館 ## 4. 概要 さまざまなクラウドソース型地理情報が既に公開され、さまざまな形で利用されている。それらが地理情報の収集・共有の新しい形を示している。一方でこのようなクラウドソース型地理情報の利用共有においては、プライバシー、データの品質の問題や虚偽情報の意図的な掲載などの問題もまた生じている。こうしたトピックにまつわる企画セッションを開催する。 ## 5. 論点 * さまざまなクラウドソース型地理情報が既に公開利用されていること * それらが地理情報の収集共有利用の新しい形を示していること * 一方でプライバシー、データの品質の問題や虚偽情報の意図的な掲載などの問題もまた生じていること * クラウドソース型で情報共有する価値の一つに,ボランタリー地理情報に代表されるような,自発的で比較的ポジティブな役割がある一方,近年のケースでは,敢えて虚偽情報の報告やデータ品質の悪い部分をチェックするようなネガティブ・クラウドソーシング的な問題もある * 【トラスト】について ## 6. 話題提供(各10〜15分) * 司会:瀬戸寿一 * [趣旨説明&導入](https://hackmd.io/@eIzQUTcORT2dn5zB2CQSeg/HkJ63y_tB?fbclid=IwAR1klfYbIRZrglxv41k62aB4LVtDoT1vkEoSRgmYXAZqwj7srQy-o2-K56M) * 西村雄一郎(奈良女子大学)/瀬戸寿一(東京大学CSIS) * ドローンの活用を通じた自治体連携 * 吉田大介(大阪市立大学) * [「また山に行きたくなる」Webサービス ヤマレコにおける事例紹介](https://www.yamareco.com/labo/tmp/191019_GIS_tokushima.pdf) * 的場一峰(株式会社ヤマレコ代表) * 自治体が使用する地図と 市民と創る地図”OSM” * 浅野和仁(朝日航洋株式会社&自治体分科会) 【メモ】 * 吉田 * ドローンデータ蓄積の重要性(ただし速度優先のため精度は高くない) * ドローン投入の前に災害が発生してしまった → 専門家の支援 * 昔の風景を再現する取り組みへの活用:面的に広くデータを蓄積したい場合&Google Earth等でカバーされていない地域を捉える * 撮影データなど,現場調査の原データをデジタルアース上で公開予定 * ゆくゆくはオープンデータ化したい * データを通して部局間での連携 * ドローンそのものじゃないですが、RTKの基地局たてるとか、そういう参加もあるかも(岩崎) * 画像処理をする際に基準点が必要になるので、その基準点をみんなでつくるというのは、あっても良いかなと思うところ(岩崎) * 的場 * 登山・ハイキングを趣味とされる方向けのコミュニティサイト * 事前に地図タイルをダウンロードしてオフラインでも使えるように(ヤマレコ) * 10年前からサービス開始、一〇〇万件アクセス * ユーザーはリニアに増えたのか?それとも、増加するきっかけがあったのか?(いわさき) * 特になし。口コミでゆっくり増える感じ。 * 180万件のGPSデータ,地名データ整備 * 山のリスト,百名山系,写真など * 自分のために地名を登録するモチベーションの流れを作る(登録すると、通過点としてシステムに登録される) * 自宅,分岐(一般名称),点ではないデータ,街中の店舗データ,データを削除 * 編集履歴・復元機能,特定ユーザーのブロック機能 * CGMの問題 * 自分がやらないことは他人はもっとやらない:自分たちでもやりたいと思うスパイスが必要 * 人によって細かい精度差(山の名前が,三角点の真ん中にないといやな人もいる…) * 国土地理院への登山道データの提供 * ヤマレコのデータ提供,山岳会の最新の現地情報も加味して地理院が作図に反映 * 位置情報は個人情報? * 自宅まで切り忘れたGPSログ,記録の内容,ユーザー名 * 山の範囲だけ切り出して提供(個人情報に近づかないように) * ユーザーとの関係としての必要な対策 * 利用許諾,情報提供の納得性,提供先と目的の情報公開 * 直接的な価値 * サービス維持のための原資として * 無断でデータを分析し,論文発表を行った事例がある * 浅野 * ○○台帳データは精度が高いが,表には出てこない * 空中写真は情報部門が飛ばす * 課税目的で撮影すると、他の目的で使えないという問題 * 富田林の地理空間情報の活用は、FOSS4G 2019 NIIGATAの平本さんのBase Resistriesに通じる話で大変興味深い * https://www.slideshare.net/hiramoto?utm_campaign=profiletracking&utm_medium=sssite&utm_source=ssslideview * 施設案内図をYahoo Mapで提供していたが,ライセンス料が必要 → OSMへ替えたい * 自治体の地図の更新と測量法「公共測量」 * 第43条・第44条:計画機関があらかじめ測量成果の複製等を広く承認しておくことを禁じていない。 * データのオープン化をしたことで,自分たちも使えるように * 毎年更新するスキームを組んだ * 富田林データを使ってOSMを更新するためのルール化 * マッピングパーティでファンを増やす * OSMのデータの更新も行っている * システムではなく、地図の拡充、統合にお金を使ってほしい * データの更新、質の確保 ## 7. ディスカッション=ジオ放談(約20分) <ディスカッション> * 情報提供者側の「個人情報」の同意に対する意識の強弱 * (西村)十津川:集落写真なので公共性が比較的高い情報を集めている.ただし,一部扱いにくい写真もある.踏み込むべきか否か.プロジェクトの事前(村史に使う)にまず同意を得た上で始める * (的場)サービス運営の立場として,個人情報を扱いたくない * (岩崎)動物・心理実験だと,倫理委員会を通している.地理空間情報分野でも…? * (浅野)住所は個人情報か?社会で広く使われる重要なデータであるがどこかの時点からか個人情報に変貌する。 * (西村)Mapillaryではアップロード画像のナンバープレートや通行者の顔の自動的ボカシ処理が行われている。日本の表札認識はまだだが、それができれば、逆に表札データを作成して販売も可能なのでは * スマートシティの実証が日本でも始まりつつある.ビックデータの扱い,クラウドソーシングや地理情報に関してGIS学会として発言をしていくべきではないか(九大・山下) * 今は実証が進み、データがたまっているフェイズ。システムづくり * そうしたデータがたまった時に、ちゃんと関与できるように準備をしている必要があるのだろうと。 * 学会としては、提言はしていない。海外ではIEEE等が標準化等をしている。 * 情報の標準が必要だが、実質的に機能していない。ちゃんと使える形にする必要がある。 * 運用できるような、標準を作る必要があるだろう。 * 異なる分野の人がおおいので、その間の倫理観を合わせる必要がある。 * #### 市民(クラウドソーシングのプレイヤー)とパブリックセクターをどうつないでいくか? #### 地理空間情報.関係性を作れるか.オープンに供給される余地・データの公共性 #### クラウドソーシングの果たす役割と「ネガティブ・クラウドソーシング」問題.編集への参加のモチベーションをどのように上げるか? * Google Mapsの大幅な変更によるインパクト * Googleのグランドトゥルースプロジェクトの真意 * 自動作成地図の可能性と限界(Google,Facebook AIなど) * POIの虚偽情報,誇張表現が目立つようになってきた * クラウドソーシングの果たす役割と「ネガティブ・クラウドソーシング」問題.編集への参加のモチベーションをどのように上げるか? * 日本におけるMapboxの台頭 * OSM(リアルタイム to B or C) x Zenrin(スタティックかつto B向け?) * 日本国内のOSMの品質向上の取組を今後どうしていくのか? * 補完データとしてのMapillary * マーケットプレイス,360度地上画像 * 深層学習の物体検出 * Web地図にする際の品質チェック * 品質についての考え方 * 商用地図&公的地図の限界