## Google Search ConsoleにおけるAPIの種類
### **1. Search Analytics API**
- **目的**: ウェブサイトの検索トラフィックに関する詳細な分析を提供します。
- **機能**: このAPIを使用すると、クリック数、表示回数、CTR(クリックスルーレート)、掲載順位などの指標を取得できます。これらのデータは、特定のクエリ、ページ、国、デバイスなどに基づいて分析することができます。
- **利用シーン**: SEOパフォーマンスの分析、トラフィック増加戦略の策定、コンテンツの最適化。
### **2. Search Console API**
- **目的**: ウェブサイトの全体的な健全性とGoogleによるインデックス作成の管理。
- **機能**: サイトマップの送信、サイトの健全性のチェック、インデックス作成の問題の識別などが可能です。また、サイトのインデックス状況、サイトマップの送信状況、モバイルユーザビリティの問題などの情報を取得できます。
- **利用シーン**: サイトの健全性の監視、Googleのインデックスにおける問題の特定と解決。
### **3. URL Inspection API**
- **目的**: 特定のURLのGoogle Searchのインデックス状態に関する情報を提供。
- **機能**: 特定のURLがGoogleによってどのようにクロールされ、インデックスされているか、また関連する問題があるかどうかを確認できます。
- **利用シーン**: 個々のページのインデックス状態の確認、クロールやインデックスの問題の診断。
### **4. Indexing API**
- **目的**: ウェブページの追加や削除をGoogleに直接通知する。
- **機能**: 新しいURLのクロールをリクエストしたり、削除されたページをGoogleのインデックスから削除するよう通知したりできます。特に、求人情報やライブストリーム動画など、有効期間の短いコンテンツに適しています。
- **利用シーン**: 高速なページ更新の通知、有効期間の短いコンテンツの迅速なインデックス更新。
## 各種制限
内制限について考慮すべきなのは以下3つであり、最も使用するのはSearch Analytics APIだと思われる。
### URL Inspection API
プロパティごと
- 2,000 クエリ/日
- 600 クエリ/分
### **Search Analytics API**
サイト、検索タイプごと
- 上限: 50,000行/日
- APIが返すデフォルト: 1,000行
- rowLimitを使用: 25,000行
- startRow、rowLimitを使用するとページ分けをして 25,001~50,000 行まで増やせる。
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- プロパティごと: 1000回クエリ/日
Search Console のユーザー インターフェースでエクスポートできるデータは最大で 1,000 行です。現在、Search Analytics API(および Looker Studio コネクタ)を通じてエクスポートされるデータの上限は、サイトごと、検索タイプごとに 1 日あたり 50,000 行です。
### Search Console API
- クエリ上限: 5000/日
## ベストプラクティス
### **gzipを使用した圧縮**
- **目的**: 各リクエストに必要な帯域幅を削減します。
- **方法**:
- **`Accept-Encoding`** ヘッダーを設定し、
- ユーザーエージェントに **`gzip`** という文字列を追加します。
- **効果**: 結果を解凍するためにCPU時間が余分に必要になりますが、ネットワーク費用とのバランスを考えると、時間をかける価値があります。
### **部分リソースを使用した作業**
- **目的**: パフォーマンスを向上させます。
- **方法**: **`fields`** リクエストパラメータを使用して取得するフィールドを指定します。
- **例:**
**部分的レスポンスのリクエスト:** 同じリソースに対する次のリクエストでは、`fields` パラメータを使用しているため、返されるデータが大幅に少なくなります。
```
https://www.googleapis.com/demo/v1?fields=kind,items(title,characteristics/length)
```
- **効果**: サーバーが必要なフィールドのみを送信し、部分レスポンスを取得することができます。
- 参考: **[API の使用に関するヒント](https://developers.google.com/webmaster-tools/v1/how-tos/performance?hl=ja)**
## 初期データ投入時に引っ掛かるかどうかについて
### 仮定
- ユーザー数: 3000人
- 各ウェブサイトの月間クリック数: 最大1万回
- データ取得範囲: 年間データ(12ヶ月分)
- 全体でのクエリ数: 3000人 × 12回 = 36,000回
1プロパティあたり1日あたり最大1,000回のクエリが上限なので引っ掛かる可能性は低そう。
## 参考資料
- **[Search Console でのパフォーマンス データのフィルタリングと制限の詳細](https://developers.google.com/search/blog/2022/10/performance-data-deep-dive?hl=ja)**
- **[Search Console の新たな API、URL Inspection API のご紹介](https://developers.google.com/search/blog/2022/01/url-inspection-api?hl=ja)**
- **[Google Search Console APIのクエリ上限は1日あたり5000件ですが、一週間や一ヵ月の期間だとこの上限はかわりますか?](https://support.google.com/webmasters/thread/229292450/google-search-console-api%E3%81%AE%E3%82%AF%E3%82%A8%E3%83%AA%E4%B8%8A%E9%99%90%E3%81%AF1%E6%97%A5%E3%81%82%E3%81%9F%E3%82%8A5000%E4%BB%B6%E3%81%A7%E3%81%99%E3%81%8C%E3%80%81%E4%B8%80%E9%80%B1%E9%96%93%E3%82%84%E4%B8%80%E3%83%B5%E6%9C%88%E3%81%AE%E6%9C%9F%E9%96%93%E3%81%A0%E3%81%A8%E3%81%93%E3%81%AE%E4%B8%8A%E9%99%90%E3%81%AF%E3%81%8B%E3%82%8F%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99%E3%81%8B%EF%BC%9F?hl=ja)**
- **[使用制限](https://developers.google.com/webmaster-tools/limits?hl=ja)**
- **[API の使用に関するヒント](https://developers.google.com/webmaster-tools/v1/how-tos/performance?hl=ja)**