--- lang: ja tags: ICL_B_2024, lecture --- # 2024年度 情報とデータの基礎 第1回 <br>オリエンテーション [ポータルへ戻る](https://hackmd.io/@nagae/ICL_B_2024) :::warning 本講義は,機械系で学籍番号が奇数の学生を対象としています.偶数番号の学生は **情報基礎B(狩川大輔先生)** のクラスを受講してください. ::: # 東北大ID通知書について https://www.dc.tohoku.ac.jp/readme/ 「東北大ID確認ページについて」もしくは「東北大ID通知書」が届いているはずです.ここに書かれている**東北大ID**と**パスワード**が無いと,何にもできません.必ず確認して下さい. # 新入生の皆さんへ :::danger のっけから長文ですいません. ::: ==ご入学おめでとうございます!!== 新型コロナウイルスをはじめとする各種感染症とそのワクチン,ウクライナ/イスラエル情勢,気候変動など,ここ数年,社会は虚実に振り回され続けているように感じます.そんな大変な中,本学を受験し,無事に入学されたことを心より歓迎します. 本来, 大学とは **「何が正しいと考えられるか」を科学的に吟味し,平和で豊かな社会の道標を指し示す**べき機関であり,諸君も今やその一員です. そのため,有象無象の情報に振り回されることなく,**データや実現象に基づいて科学的に物事を理解し,的確な判断を下せる「冷静な頭脳」と「思いやりのある温かな心」** を身につけていただきたい. 本講義「情報とデータの基礎」を,そのために活用していただければ本望です. <p style="text-align:center; font-weight:bold;">とはいえ。</p> 眉間に皺を寄せてPCのモニターとにらめっこばかりするのは**ツマラナイ**ですよね.みなさんには,**健全なる東北大生**として,夢と希望を持ち,(リアル/バーチャルを問わず)友達をつくり,先輩・同輩・後輩と交流し,互いに切磋琢磨し,<strike>時にはサボったり</strike>遊んだり失敗しながら,==**楽しい大学生活**== を送っていただきたい. ぜひ,講義室で同級生と顔を合わせ,連絡先を交換したり,遊びに行く約束をしたりして下さい.そうやってできた顔馴染みと一緒なら,怒涛の**課題地獄・レポート地獄**だって生き抜いていける(はず)です. さて,この講義は次の方針で進めていきます: - 大学生になったからには**教わる**のではなく**学ぶ**姿勢で; - 情報技術の基本は「**習うより慣れろ**」; - 講義資料には**全ての情報**は載っていない; - 自分でどんどん調べ,判らないことやトラブルが発生したら教員やTAにどんどん質問しよう. 受講生からの質問や議論が活発にできるよう,質問は以下のどの方法でも受け付けます: - 講義時間中の挙手(推奨):疑問があれば,手を挙げてどんどん質問して下さい.教員やTAとコミュニケーションしながら進めましょう. - メール:教員およびTA宛のメーリングリストに質問できます.即時性には欠けますが,講義時間以外にも相談に乗れます. - 学生同士の相談:教員が説明している最中でなければ,学生同士で相談したり教えあってくれて構いません. <p style="text-align:center; font-weight:bold;">ということで。</p> 「情報とデータの基礎」を受講するためには,準備が必要です.第1回・第2回の講義で,しっかりと準備していきましょう. # 本講義の目的・進め方・評価基準の確認 ## 本講義の目的 (1) 情報化社会に生きる市民としての責任と倫理を自覚し, 適切に判断・行動ができる**ソーシャル・スキル**を獲得すること. (2) **計算機の能力を活用した問題解決手法やデータ科学**を学ぶ意義を理解し, 大規模データを利用した技術に関して人間中心の理解, 判断ができるようになり, さらにそれらに関して実社会における課題を見出せるようになること. ## 講義の進め方 [Google classroom](https://classroom.google.com) で講義資料・レポート課題の案内とレポート回収を行う. (Classroom への参加方法は後述). ## 大まかな構成 1. **オリエンテーション** 1回 - 東北大情報システムの使い方(東北大ID,ISTU,学務情報システム,東北大メール) - ソーシャル・スキル(社会的責任とセキュリティ)についても少し触れる 2. **情報システムの基礎** 1回 - オンラインツールの使い方とテスト(Office 365, Google ドキュメント,Colaboratory) 3. **ソーシャル・スキル** 2回 - 情報技術の利便性と危険性について事例調査・レポート作成 4. **サイエンス・スキルII(前半)**(データ科学の基礎) 2回 - Google Colaboratory を用いたグラフ描画 5. **サイエンス・スキルI**(計算機による問題解決の基礎 6回 - Python 言語を用いたプログラミング 5. **サイエンス・スキルII(後半)**(データ科学の基礎) 3回 - Python 言語を用いたデータ処理とグラフ作成 ## 評価基準 レポート100%(第3回以降,4〜5回のレポートを出す予定) # 東北大の情報システム 東北大には次のいくつかの情報システムがあります.使えるようになっておきましょう: 1. DCメールへのアクセス 2. 東北大SRPへのアクセス 3. 学務情報システムへのアクセス 4. ISTUへのアクセス 5. Google Classroomへのアクセス 6. パスワードについて 7. セキュリティ・ソフトのインストール 8. 東北大IDのパスワード変更 [シラバス](https://qsl.cds.tohoku.ac.jp/qsl/syllabus/display/cb54103)を読んでこのページに来ている人や,[東北大学オンライン授業ガイド](https://olg.cds.tohoku.ac.jp/forstudents)を既に読んでいる人は,このうちのいくつかは完了していると思います.準備はこの順番どおりに進めなくても構いません.念の為に,それぞれ,順に説明していきます. ). ## 1. 東北大メール(DCメール)へのアクセス [東北大学の全学メール(学生用メール)](https://mail.google.com/a/dc.tohoku.ac.jp)は **DCメール** (Digital Campus Mail)と呼ばれており, [Google Workspace for Education](https://edu.google.com/intl/ALL_jp/products/workspace-for-education/) を利用して運用されています. :::success 以下の3つのサイト: https://olg.cds.tohoku.ac.jp/forstudents/dcmail https://www.dc.tohoku.ac.jp/online_guide/newdcmail/ https://www.bureau.tohoku.ac.jp/i-synergy/tumail/index.html ※3つめは学内LANもしくはSSO経由でのみアクセス可 を参考にして,次のことを行ってください: - [ ] DCメールにログインする - [ ] DCメールから自分のスマホ/携帯/PCなどにメールを送ってみる - [ ] スマホなどから自分の**全学メールアドレス**,**学籍番号アドレス**および(設定していれば)**全学メール別名アドレス**にメールを送ってみる - [ ] DCメールの受信トレイから,全学アドレス,学籍番号アドレスおよび別名アドレスに送ったメールが,それぞれ,どのように見えるかを確認する. - [ ] 必要に応じて,DCメールを自分のスマホに転送するよう設定する ::: - 全学メールアドレス,別名アドレス,および学籍番号アドレスの違いは[→こちら](https://www.dc.tohoku.ac.jp/guide/dcmail/newdcmail.html#section2) ## 2. 東北大SSOへのアクセス [東北大SSO(*Single Sign On*)](https://sites.google.com/tohoku.ac.jp/oids-out/sso)とは,東北大IDを使用して,各種の重要なサービスにアクセスする仕組みです.学内ネットワーク(TAINS)からは東北大IDとパスワード認証のみでログインできますが,学外からはパスワード認証に加えて多要素認証が必要となります.まずは学内ネットワークからアクセスするのが良いでしょう. :::success 下記の3つのサイト: https://www.dc.tohoku.ac.jp/online_guide/sso/ https://sites.google.com/tohoku.ac.jp/oids-out/sso https://drive.google.com/file/d/14k6W_plofE9ug4EUC-52uItlCFxg5rXr/preview (2分でわかる東北大ID ログイン) を参考にして,次のことを行ってください: - [ ] SSOへログインする - [ ] 必要に応じて多要素認証やFIDO認証を設定する ::: ## 3. 学務情報システムへのアクセス [学務情報システム](https://www.dc.tohoku.ac.jp/online_guide/ea/)には,シラバス検索,履修登録,成績照会など,教務関係のサービスが集約されています. :::success 下記の2つのサイト: https://olg.cds.tohoku.ac.jp/forstudents/gakumusystem https://www.dc.tohoku.ac.jp/online_guide/ea/ を参考にして,次のことを行ってください: - [ ] 学務情報システムにログインする - [ ] 履修登録についての説明を確認する ::: ## 4. ISTUへのアクセス [ISTU (*Internet School of Tohoku University*; 東北大学インターネットスクール)](https://istu4g.dc.tohoku.ac.jp/)は,講義資料の閲覧やレポート課題の送受信が可能なサービスです. :::success 以下の2つのサイト: https://www.dc.tohoku.ac.jp/online_guide/istu4g/ https://help.istu4g.dc.tohoku.ac.jp/ を参考にして,次のことを行ってください: - [ ] ISTUにログインする ::: ## 5. Google Classroomへのアクセス&課題提出 [Google Classroom](https://classroom.google.com)は,Google が開発した授業マネジメントシステムで,東北大メール(DCメール)と同様,Google のサイトから全学メールアドレスを使ってログインすることで利用できる. 東北大学全学教育サイトの[[授業・履修・成績](https://www2.he.tohoku.ac.jp/zengaku/zengaku_jyugyou_risyuu_seiseki.html)]に[[全学教育科目 Google Classroomクラスコード一覧]( https://docs.google.com/spreadsheets/d/1Z4YYnWhOb0Zcq_owavsLGkyA9LGhsxIZ/edit?pli=1#gid=1159341099)]があるので,そこから **[CB54103] 情報とデータの基礎** のクラスコードを入手する. :::success 以下の2つの資料: https://olg.cds.tohoku.ac.jp/forstudents#h.pmrlvfnzuek1 https://drive.google.com/file/d/1mmPErrGJ-2CkT7WZOhOK83IJ3SQd0Yql/view を参考にして,次のことを行ってください: - [ ] Google Classroom にログインする - [ ] **[CB54103] 情報とデータの基礎** に参加する ::: ## 6. パスワードについて ==本日の講義の **最後**に,東北大IDのパスワードを変更してもらいます.== 最近はブラウザにパスワード生成・保存機能がついているものある.共用PCじゃなければ使ってもよいが,どこまで信頼できるかは不明(大手サービスでもパスワード漏洩インシデントは結構ある). 拙作「少しはマシなパスワードの作り方」 (https://nagae.github.io/itl/password.html) で紹介している「基本形 + サイト/サービス別コード」のパスワードがオススメ. ### これだけは絶対に守ること! 第3回講義でも説明しますが,下記3つに注意して下さい. #### ■ 初期パスワードのまま放置しない 1ヶ月くらいすると==ログインできなくなる== #### ■ 弱いパスワードを使わない 短い,英数字や記号が混ざってない,辞書にある単語の羅列,などは 総当たり などで マッハで破られる. 自分のパスワードがどのくらい強いか試してみる? **総当り攻撃(Brute Force Attack)** によってパスワードを破るのにどれだけの時間がかかるかを概算するサイト: https://www.grc.com/haystack.htm **複雑さ**よりも**長さ**が大事.次の2つのパスワード,どちらが強力だと思う? 1. `D0g.....................` 2. `PrXyc.N(n4k77#L!eVdAfp9` #### ■ 同じパスワードを複数のサイトで**使い回さない** どこかのサイトで自分のパスワードが流出した場合,==使用サービス全部の情報を抜かれる==可能性があることを知っておこう. - 日本クレジットカード協会 [ID・パスワードの使いまわしにご注意下さい(YouTubeラップ動画)](https://www.youtube.com/watch?v=My9gMRFNpaw) - JPCERTCC [STOP! パスワード使い回し!(2020.08.06)](https://www.jpcert.or.jp/pr/stop-password.html) - トレンドマイクロ [パスワードを使い回した場合のリスクと3つの対策(2019.11.21)](https://is702.jp/special/3587/) - McAfee [ID・パスワード使い回しのリスク・危険性と今すぐできる簡単対策(2012.01.23)](https://www.mcafee.com/ja-jp/antivirus/security/personal-data-password.html) - Gigazine [希少価値の高いTwitterアカウントを持つユーザーが体験した恐ろしい出来事(2014.02.03)]( http://gigazine.net/news/20140203-lost-twitter-username/) ## 7. セキュリティ・ソフトのインストール 東北大学では,構成員に限定して,セキュリティ対策ソフトウェアとして,**エフセキュア** を配布している([参考](https://www.tains.tohoku.ac.jp/contents/security/security-software.html)). ==自分でセキュリティ・ソフトを購入・インストールしているのでなければ,**必ず入れる**べき==. :::warning 量販店のPCなどにサービスで入っているセキュリティソフトは「お試し版」であることが多く,試用期間後は **自分でお金を払って契約・更新しない限り,保護機能は継続できない**.インフルエンザのワクチンも数ヶ月で効力を失う.それと同じだと思っておこう. ::: ## 8. 東北大IDのパスワード変更 1. [統合電子認証システム](https://rp.auth.tohoku.ac.jp/webmtn/LoginServlet)にアクセス 2. 左側メニューの「パスワード更新」 3. わからなかったら [【オンラインガイド】](https://www.dc.tohoku.ac.jp/auth/) を読む 以上で東北大の情報システムの説明はおわりです.