# Zwiebach 14.1
要点:
* 超対称性の説明
* フェルミオンを量子化するときに反可換な演算子が出てくる説明
## 序論
超対称性を導入する。
超対称性: ボソンとフェルミオンの交換に対する対称性。
> 開弦:
>
> | Neveu-Schwarz (NS) セクター | Ramond (R\) セクター |
> | -------- | -------- |
> | ボソン的状態 | フェルミオン的状態 |
>
> 任意の質量レベルで、ボソン的な自由度とフェルミオン的な自由度が同じになる。
>
> タイプⅡ型の閉弦理論: 開いた超弦の状態空間を取捨して組み合わせる。
> 今まで見てきた状態は全てボソン的だった(開弦、閉弦ともに)。ゲージボソンや重力子に対応。
>
> 現実を表すには、フェルミオン的な状態も必要(クオーク、レプトン)。そこで超弦理論。
> (お話:)超弦理論はタキオンを含まない。その結果、開いた超弦は安定なDブレインを記述できる(?)。ボソン的な弦理論のDブレインは必ず不安定だった(そうだっけ?)。
> 現実は超対称性が成り立っていないので、超対称性は自発的に破れる、と考えられる。
>
> 自発的対称性: [参考図](http://www005.upp.so-net.ne.jp/yoshida_n/L1_05.htm):
>
> 
>
> 磁石の方向が温度が下がるとそろう(自発的に対称性がやぶれる)[例](https://qiita.com/jabberwocky0139/items/a34c9e9a2e711d4d6a54):
> 
## 反可換は変数
「反可換な変数」の概念を説明する。
$b_1, b_2$ が反可換な変数とは:
$$b_i b_j = -b_j b_i$$
ここから:
\begin{align}
b_1 b_2 &= -b_2 b_1\\
b_1 b_1 &= 0\\
b_2 b_2 &= 0
\end{align}
> 自乗が0というのはかなり奇妙な性質。普通、スカラーでもベクトルでも、自乗が0だとその数は0なので。行列で、逆行列を持たないものなら、このような関係が成り立ち得るだろう(具体的に行列で構成できる?)。
> 計算練習14.1:
>
$$\gamma^1 := \left( \begin{array}{rr}
0 & -1\\
1 & 0\\
\end{array} \right),
\gamma^2 := \left( \begin{array}{rr}
0 & 1\\
1 & 0\\
\end{array} \right)$$
のとき、反可換
$$\gamma^1 \gamma^2 = \left( \begin{array}{rr}
-1 & 0\\
0 & 1\\
\end{array} \right) = -\gamma^2 \gamma^1$$
だが、「反可換な変数」ではない:
$$\gamma^1 \gamma^1 = \left( \begin{array}{rr}
-1 & 0\\
0 & -1\\
\end{array} \right) \neq 0$$
反交換関係を表す記号:
$$\{a, b\} := ab + ba$$
> $a, b$ が反可換ならゼロになる。
## 反可換な演算子
> 反可換な変数を量子化すると、反可換な演算子になる。
反可換な演算子がフェルミオンに対応することを説明する。
場の量子化を考える。生成演算子 $a^\dagger_\mathbf{p_1}, a^\dagger_\mathbf{p_2}$ を考える。
\begin{align}
a^\dagger_\mathbf{p_1} a^\dagger_\mathbf{p_2} \left| \Omega \right> &: \quad \text{運動量 $\mathbf{p}_1$ の粒子が1つと、運動量 $\mathbf{p}_2$ の粒子が1つ}\\
(a^\dagger_\mathbf{p_1})^2 a^\dagger_\mathbf{p_2} \left| \Omega \right> &: \quad \text{運動量 $\mathbf{p}_1$ の粒子が2つと、運動量 $\mathbf{p}_2$ の粒子が1つ}
\end{align}
これが反可換な演算子の場合:
$$a^\dagger_\mathbf{p_1} a^\dagger_\mathbf{p_1} = 0$$
より同じ状態に二つの粒子が入ることはできない。これは、粒子がフェルミ粒子であることを意味する。
> また:
>
> \begin{align}
> (反可換でない)演算子 &: \quad a^\dagger_\mathbf{p_1} a^\dagger_\mathbf{p_2} \left| \Omega \right> = a^\dagger_\mathbf{p_2} a^\dagger_\mathbf{p_1} \left| \Omega \right>\\
> 反可換な演算子 &: \quad a^\dagger_\mathbf{p_1} a^\dagger_\mathbf{p_2} \left| \Omega \right> = -a^\dagger_\mathbf{p_2} a^\dagger_\mathbf{p_1} \left| \Omega \right>
> \end{align}
>
> ($\mathbf{p_1} \neq \mathbf{p_2}$ で考えた)
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