# DID/VC がもたらす未来を探る! 主要プレイヤーから学ぶ最新事例とディスカッション まとめ https://microsoft-vess-did-event.peatix.com/ 18:36 Vess Lab Minamoto-san) 挨拶 Microsoft Inamisawa-san) 挨拶 18:40 Start! # Web2 Social to Web3 Credentials by DeNA / ProofX Toyama-san 経歴: DeNA Web2Social Analyst -> PdM ## DeNA紹介 色々やってる。 `Delightを届ける` 会社 価値創造をこの軸でおこなっていく - エンタメ - 社会課題領域 ## Chapter1) DIDの重要性 どういった価値があるのか DIDは `特定組織ではなくユーザー自らが属性情報を管理するもの` と定義 https://note.com/_kayato/n/nc08bd96bffd7 ### メリット - ユーザ アイデンティティ喪失リスクの軽減 相互運用性の向上 必要な情報のみ開示 - 会社 管理コストの軽減 とかよく挙げられるが、 ここでは↑の話は本質ではない。 **持続する** デジタルアイデンティティが大事 育むための三要素 - 空間的持続: Verseをまたぐ - 時間的持続: サービス終了から守る - 安心・安全: 匿名性 ## Chapter2) DIDの具体的アプローチ どうやってマスアダプションにリーチするか NFT等を通じたDelightを届ける DeNAは `Delight x Sustainability` を推したい - Delight -> NFT(not 投機資産)などのエンタメ - Sustainability ### 事例 Vess x DeNA - 1) インターン参加者にVessIdを配布 参加の真生性を証明、ポテンシャルの証明 - 2) NFTリテラシー検定 合格した場合勲章の(譲渡不可)NFTを配布。それによる優待。 - 3) Quest Identity 上の検定を誰でも作れるように。ロイヤリティをオンチェーンで証明。 勲章の(譲渡不可)NFTを配布。 - 4) サウナ組合NFTデジタルスタンプラリー サウナ行ったことを証明する称号NFTを配布。 サウナは行ったことを色々な人に共有するのではまった。 ※ProofXの代表はDeNAのAIスペシャリスト # Microsoft Entra Verified ID by Microsoft Entra Sato-san) MSのIdentityのリブランディング Entra発表時のサービス - Azure Active Directry - Entra Permissions Management - Entra Verified ID Verified IDの仕組み - 発行フローIssuer - 提示フローVerifier W3CのVCに沿ったシステム開発 - Azure Portal からVC発行設定 - 発行元、検証開発ツール(API + Sample) - ユーザー向けウォレット MSの代表的シナリオ - 社員証などオンボーディング 入社した時にオンボーディングサイトにアクセス。 その時に名前や経歴を証明するVCを会社がIssuerとして発行する。 これにより会社内で社員証として使える - アプリなどでのアクセスコントロール VCを見せることで権限が与えられる - アカウント回復のセルフサービス なんもわからん???? # SAKAZUKi概要 by PitPa Ishibe-san PitPa: Podcastを作った会社。今は職歴や学歴を証明するHR事業 今は個人のキャリアを支援する会社が選ばれる時代に。 SAKAZUKiは企業から個人に証明書を発行。転職の機会を提供する会社。 ## Pain 今はITエンジニ不足がひどい。 企業は人材を抱え込むためキャリア形成が難しい。 ## Vision 人から選ばれ続ける会社を作る必要がある 贈与論的カルチャーの創造 - 証明書発行 - 見えるかと評価 - 企業の認知創成 ## Product キャリア証明書VC発行サービス。 VCはNFT。W3C準拠。ワンクリックで発行できる。 カストディの鍵管理をしている。デジタルガレージが交換業 海外エンジニア巻き込んだ持続的な成長を実現する。 国を超える場合の学歴のVerify方法がコストがかかる。 今はJICA, JETROと組んでやっている。 ### 事例 麺食と組んでネパール人に証明書発行 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000038.000037448.html LIFULLと組んでベトナム人に証明書発行 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000040.000037448.html # DID活用事例 by Qwi Ogawa-san 自分達が無意識下に提供している情報 - 個人情報 - 検索情報 - 位置情報 これらを自己管理できる社会を作る。 ## Pain 企業:自社サービスを求める人との機会の減少 ユーザー:質の低い広告 ## Vision 主権的にID・趣味趣向を公開することでより便利になる社会 ## Product ### Qwi App 自分の登録情報をアプリで保管。 学生証を持たなくてもいい社会。 ### Qwi Business ログイン基盤、店頭で使えるアプリ - マイナビ) キャリア管理などのHR - USEN) Wifi・U-NEXTなどのアイデンティティに応じた価値サービス - JR東日本) 学生向けサービス提供。将来的には学割などの認証を目指す # Vess Web3などいわゆるブロックチェーンに近いところでやっている ### Pain 採用の課題 - 候補者の嘘を見抜けない - 表面的な情報しかない履歴書 - 候補者の細かい情報が見えない 候補者側の課題 - 履歴書を自己申告で作成しないといけない - 毎回履歴書を提出しないといけない => 自己申告型の履歴書が問題なのでは => 誰でも検証できる&経歴が積み上がっていく ### Vision `中央集権からの脱却` ではなく サービスの「内側」ではなく「外側」のユーザーに紐つくデータを活用できる世界 **ユーザーの活動を勝手に取得するってこと?** ### Product - VessID: 自分の情報に紐つく情報管理サービス - Vess Card: 名刺に変わる物理空間でのID共有 - Synapss: 求人サービス #### Global Talent Pool Based on Vess ユーザー主権型経歴データをベースとしたプール クライアントはアクセス許可された経歴データを参照できる ユーザは経歴データを登録すればインセンティブの機会を得る # パネル ## 教育・人事領域における分散型アイデンティティ 大変だったこと MS sato) 大学連携、企業間連携などの話が出てきて6社で始まったがそこからのスケールが課題に。慶應技術大学が頑張ってもユーザーが増えないと意味ない Ishibe) ベトナムなどブロックチェーンが規制されてる中で、代理で管理してしまうとブロックチェーン使わなくてもいいのではとなってしまう。 技術とマッチしていない気がする。 Toyama) トップダウンの活動、PayPayのような方法はあるが。ボトムアップの方法が重要。DID絡みたいけどどうすればいいかわからない企業の話を聞き少しずつ進めていく Ishibe) 台湾のオードリータンと話したが、マイナンバーに紐つけると国を出ると意味がなくなる。DIDを使うことでこれが解決できるなら意味がある。 台湾ではまだ技術を検証している段階。 IONをつかうかも MS sato)この分野では共創が大事。技術は提供するけど皆が協力していかないといけない。 Fujimori) 自己主権は皆に使われることが一番大事、競合してる場合ではない。共創。 サービスの連携のイメージはあるか? メソッドとか、インターオペラビリティとかあるが。 Ishibe) わからない。 Web2のようにデータを管理するようなできることからしていく Toyama) まだ分かってはない、が。 GoogleのAIよりOSSのAIが強いと言われているように、最後はOSSが勝つという気持ちを持っていきたい。 まずはユースケースを積み上げていく必要があると思う。テック先行だと難しい。 HRだとブロックチェーンを意識させないことに注力してるがどうやってそこに辿り着いたか?->Ishibe Ishibe) ブロックチェーン、DID、VC、ウォレット、誰にも理解されない。必要ではない。 最初に乗ってくれた人は人材不足している企業。すごい人材と働きたい企業が乗ってくれた。一方で人をリソースとして見る企業は人材流出が怖いので乗らない。 Sato) コスト・メリットをしっかり出していく必要がある。 時間短縮・コスト削減があると刺さる。 質問) 学校法人との連携は大変そう、どういうステップで進めるか Sato) 大変です。 最初は教育機関と進めていく(イギリスの教育委員会とか) 次にその下の高校、小学校などに広めていく。 だたやはり進めていく中でも「本当にDID、VC必要?」に応えていく必要がある。 それが難しいので結局小規模な実証実験を気になっている団体とやっていく。 Toyama) 大きいロードマップの元大企業と、小さい企業と泥臭くやっていくしかない 質問) VCを使う上でIssuerをどうやって信じるか 信頼の担保はどうする? Sato) むしろDIDで議論が活発になることが嬉しい。 会社や組織の信頼の担保って何? 登記簿?人?免許証の発行者は信じれる? DID/VCはあくまで、検証できる範囲を拡張できる技術。 Ishibe) Issuerの正しさはそこまで重要? `Trust but Verify` verify できるけど最初は信じる。のような楽観的に考えることもできるのでは。 - 真正性の検証 - ネットワークの発達に寄与する人か否かを判断できる 質問)PoCから抜け出すには何が必要か Sato) PoCからその先は難しい 最初にこれだけ達成したいというゴールを指定した。 そこに向けてスモールにスタートした。 その結果、ゴールはニーズがあったのでPoCを抜け出すことができた。 コスト・メリットも明確だったので成功した。 Ishibe) 課題感、ミッション感を持つ なぜ課題が起こるのかからミッションを決めやり切るしかない。 ## エンタープライズでの分散型アイデンティティ Natsume) 技術の話せずに欲しいものがある企業から話して案件につながっている DID/VCを使いたい!からは案件にならない。 学生の認証に使いたい!からマイナビ案件になった。 とはいえDID/VCを普及させることにミッション感があるのでそこはやっていきたい。 普通のソリューションとして提供していく上での難しさ。 Sato) VerifiedIDを活用して何かやりましょう!はよくあるが **何か** は見当たらない。 ID担当、セキュリティ担当だったりするとやりたいことは何かから始まるので進まない。 Azure ADとの連携は価値があったのでそこから始め、少しずつDIDに置き換えてく戦略をしていく Natsume) 導入側としての課題、 `Web2のコンプラに準拠した規約設計の中でどうやってDID/VCを入れるか` 。 - 重要なのは入れることで経営的に何がメリット化が説明できるか。 コスト・メリットや課題解決など。 - 重要性を理解できる人をどれだけ仲間にできるか。 やりたい!という人と一緒に触って理解度を上げる。そこからメリットを一緒に見つけていく。 Natsume) 学生証の管理は怠いのでQwiつかいたい!はDID関係なく使いたいのにDIDが使われている。素敵。 Ogawa) 使われ方はQRコードをよんだら割引、勝手にデジタル学生証に使っている Issuer信用問題はお得なので使うで、解決してる。 店頭でダウンロード、クーポンになるなどが効果的。 その後に他社のサービスとつながっていく未来が素敵。 きっかけを提供して、普及させていくことが大事。共創。 Fujimori) 最初はニーズに応えるサービス。実は裏でDIDが使われているのでこのような派生があるよ。という流れが綺麗 質問: どうやって始めていくのがいい? Sato) Microsoft がチュートリアル提供してるよ。 Owaga) 皆のデータをどうやって還元するかを理念にしている。 デジタルアセットを持っている企業、ユーザーデータを持ちたくない企業と組んでDIDを普及させていきたい。