# 最高の結果を出すKPIマネジメント ## 2021/09/16 田邨 知浩 ## 書籍情報 [最高の結果を出すKPIマネジメント](https://www.amazon.co.jp/dp/4894519844) 中尾隆一郎著 224P. ## どんな本? - 数字でビジネスを最大化し続けるリクルートでKPI講師を務めた現場のプロが実践してきたノウハウを公開!入門~実践レベルまで対応、KPI・CSF・KGIの関係がすっきりわかる、業態に合わせたKPI事例集。豊富な図で超実践的に解説! - KPIの解説(6割)と、その具体的な事例(4割)を載せているというシンプル構成。文字数も多くなくパパっと読める。 - 営業部署とかをターゲットとしてまとめているので直接的には活かしにくいかも。でも、だからこそエッセンスは分かりやすい。また、割と泥臭い具体例を上げていて経験知が詰まっているという印象もあった。 ## 参考にすべきトピック ### KPIとは - KGI(key goal indicator) - 期末に到達したい最も重要な数値目標 - 一般的には「営業利益」とか。 - CSF(critical success Factor) - 最重要プロセス - 現場でコントロールできるKGI達成に必要な活動のこと - 最終的に**1つ**だけ選択する - KPI(key performance indicator)  - 最重要プロセスの目標数値 - CSFから導き出す。(=CSFを数値化したもの) - **1つ**だけ用意するもの。複数用意しているのはただの数値管理。(駄目なKPIの典型はExcelでKPIを管理しているもの、だそう) - なぜ1つか?答えは「信号」だから。業務の成否を判断する**先行**指標となるものであり、リアルタイムに計測できるものであること - 広告費と顧客数といったような相関関係を持つ指標は定数化する(1顧客増加させるために必要な広告費は1万円、とか) ### KPIマネジメントのあるべきステップ 1. KGIの確認 2. ギャップの確認(現在とKGIのギャップはどれ位?) 3. プロセスの確認(モデル化する) 4. CSFの設定(KGIの達成のためには何の業務活動が一番重要か?) 5. KPIの設定(CSFをどれ位行えばKGIに到達するか?) 6. 運用性の確認(整合性・安定性・単純性があるか?) 7. KPI悪化時の対策と有効性の事前検討 8. コンセンサス(関係者と合意し、判断する際の責任者を決めておく) 9. 運用 10. 改善 ### 具体例①採用活動の場合 - 採用数 = 応募数 × 通過数 - 応募数を増やすには、人材紹介会社の開拓が必要(=これをCSFとする) - 増やしたい採用数が10人(=これがKGI)で、通過率が50%だとすると 10 / 50% = 20人の応募が必要。紹介会社1社あたり4人紹介してもらえるとするならば、新たに5社開拓する必要がある。(=これがKPI) ※ 勿論、通過率を上げる方法をCSFとすることもできる。書籍では、確率を上げてから母数を増やす順番が勧められている。(そりゃそう。) ### 具体例②個人目標の場合(+ステップフロー) - ダイエットして60Kgになろう(=これがKGI) - 今の体重=80Kg だから、ギャップは20Kg(=ギャップの確認) - 食事制限?運動しカロリー消費?脂肪吸引?(プロセスの確認) - 摂取カロリーを減らす/消費カロリーを上げる(=CSFの設定) - 毎週土日は夕飯(約1,200Kcal)を抜き、毎日1.5Hジョギングをする(=KPIの設定) - 脂肪1gは7Kcalだから、20Kgの場合 7000 * 20 = 140,000Kcal - 期間を1年とすると、17,000Kcal/月 = 570Kcal/日 = ご飯2杯分。ジョギングなら1.5H分。 - 計算上達成できる。土日の夕飯断食は貯金になるので不測の事態の対処もできる。実施したかどうかはスマホで記録する(=運用性の確認) - 体重の減りが悪ければ、ジョギングを2Hにする(=対策の検討) - 毎月改善を図る ## 所感 - PDCA的な考え方がKPIマネジメントでも重要 - この本ではPDDS(Plan-Decide-Do-See)だが、サイクルを回す部分が大事なのは一緒。振返りも予定に入れること - サイクルを多く回し、「組織知」を増やす - CSFの設定がめちゃくちゃ重要だが、その設定も誤り有りきでサイクルを回すという前提がある。結局やらなきゃ良いCSFの設定もできない - **KPIとは直接的に関連するものではないが、「組織知」を横展開することをしっかり仕組み化できれば、指数関数的な成長に繋げられるということを実感として持った。** - 文脈的にはKPIみたいな分かりやすい指標(=共通見解)を持つと「組織知」を持ちやすい、ということだと思う。 - **TTP(徹底的にパクれ)、TTPS(徹底的にパクって進化させろ)** リクルートのお家芸 - 人数の少ないチームや余力が無いチームはTTP/TTPSだけを行って貢献する - TS-UCなどの部門会議はもっと「組織知」を形成する役割である必要がある - Vision,DivisionはKGIに繋がる部分なのですごく重要。できれば予算も。OKRとかと一緒だがゴールを忘れない仕組みは大事。KPI迄紐付けてそれを実現しても良いし、そもそもKGIにあたるものが見える化されていることも大事。 ## お勧め度(☆☆☆☆☆) ★★☆☆☆ ## 質疑応答