# 対話型マネジャー 部下のポテンシャルを引き出す最強育成術 ## 2021/08/05 田邨 ## 書籍情報 「対話型マネジャー 部下のポテンシャルを引き出す最強育成術」 世古詞一 https://www.amazon.co.jp/dp/B089Y4YCZ2 ## どんな本? 上司が部下への1on1をする上でのハウツー本。 ## 参考にすべきトピック - 1on1では、すり合わせの対象には3つのレベル(田邨注:レイヤーと言ったほうが良さそう)がある - 業務レベル:ゴールは「成果」 - 個人レベル:ゴールは「成長」 - 組織レベル:ゴールは「共感」 - そのそれぞれで「過去」、「現在」、「未来」のレイヤーがあり、9つある - 話すテーマを両者で認識を合わせることで網羅的に話ができるようになる(戦略的なマネジメントにできる) - 個人のベクトルと組織のベクトルを撚り合わせ、太いものにしていくことがマネジメントの大きな役割 - 「部下自身の考えを深く理解すること」と「部下が組織に関する深い理解をすること」が混じりあい、共感が生まれると部下のエンゲージメントは向上する - すり合わせ9ボックス | - | 過去 | 現在 | 未来 | | -------- | -------- | -------- | -------- | |組織レベル|理念・制度・カルチャー(1)|人間関係(2)|組織方針(3)| |個人レベル|パーソナリティ(4)|ライフスタイル(5)|将来・キャリア(6)| |業務レベル|振返り(7)|業務不安(8)|業務改善(9)| (1) 会社の過去を共有することで共通見解の基盤を作る。どちらかといったら上司→部下への情報共有 (2) それぞれの組織内における人間関係についての共有。 (3) 期の変りなど節目での未来の方針の共有。(1)と同様の意図。 (4) 当事者がどんな人物なのか?の共有。相互理解は指摘のしやすさなどにも繋がる。(4)~(6)は会社に閉じない話をする。 (5) ライフステージや今の状況の共有。ここが現代では重要になってきている。リスク回避の他、事業価値すら産む。 (6) 将来的に目指したい自分の方向性の共有。 (7) 感情の呼び起こしが学びに生きる。メタ認知(自分の行動や思考のパターンをより高次のレベルから俯瞰して捉える)を支援する。 (8) 今の業務の課題や状況の共有。 (9) 過去・現在を踏まえた業務改善についての共有。 - 1on1で質問する時のコツ - 事前に合意(コンセンサス)を取ること - ex. 「今日は◯◯さんの理想のキャリア像について聞きたいんだけどいいかな?」 - 質問とは相手の「思考を方向づける」こと。体の良い命令であることを質問者側も自覚し、合意を取っておくことがまずはスタートとなる。 - 相手に関心を寄せること - そのための3つのポイント - 間を十分に取る「じっくり感」 - 相手を性善説で見る「不思議感」(ex.「(もっと出来る筈なのにどうしたの?調子崩してる?」) - 共に考える「一緒に感」(ex.「先週まででできたことを確認しようか」) - フィードバック - フィードバックは2種類 - 行動強化をもたらす「ポジティブ・フィードバック」(60秒以内を目指せw) - 行動修正につながる「チェンジ・フィードバック」 - フィードバックのコツ - Iメッセージ - 具体的に伝える - 心から伝える - 結果ではなくプロセスに注目する - 変化に着目する - メールや手紙も効果的に使う(第三者とかもきっと有効) - チェンジ・フィードバックのステップ - 1. 事実のすり合わせを行う(指摘・反応を観察・相手の事実を確認) - 2. 意味のすり合わせを行う(現状認識の確認・関係者の意味を確認) - 3. 期待のすり合わせを行う(期待を伝える・伝えた内容と気持ちを確認) - 4. 行動のすり合わせを行う(具体的行動のイメージ・支援できることの模索) - テクニック - ex.「自分の言葉で説明するとどんな感じ?」:業務の目的の理解度を確認したいときなど - 具体的な行動レベルに関する共有から行動の背景や意図の共有へと比重を移す - 必ず「心がけ」で終えず、アクションに転化させて終える - 理念の浸透にはフィードバックを行うことも有効。ラクーンでもやろうとしている顧客満足度賞とかはまさにこれ。考えるきっかけを作る。 - 中間層が間接的に上席のポジティブな共有をすることは組織を強くする最も効果的な方法の1つ(らしい) - マネージャとして参加している会議では、この内容をどの様にメンバーに伝えればいいかを考えると有意義な情報の理解や共有に繋がる ## 所感 - 理念や理屈も説明しているが、具体的な会話例やテクニックが多く語られていて実践的な内容。 - 語られている内容はごく一般的な内容でファシリテーション、メンタリング、コーチングなどに通じるものばかり。新しい観点としては「すり合わせ9ボックス」での双方での1on1の把握に関することくらいか。 - ボリュームも多くなく、早い人なら2~3時間程度で読了する程度。 - 当然だが、知識と体得は全然別物で訓練しないとできるものではない。 ## お勧め度(☆☆☆☆☆) ★★★★☆ ## 質疑応答 - うまくいかない時のやり方は書いてあるの? - うまくいくための方法は書いてあるが、うまくいかない時の対処みたいなものは記載はない - うまくいかないって具体的には? - アドバイス・解決策の提示をしてしまう(待たねばならない) - 話が盛り上がらない - 1on1の意図を双方で理解できていないから?
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