# PMBOK対応 童話でわかるプロジェクトマネジメント ## 2022/03/11 川西 ## 書籍情報 - [PMBOK対応 童話でわかるプロジェクトマネジメント](https://www.amazon.co.jp/dp/B07BB7RKSH) - 出版日:2017/9/15 - 284ページ - 飯田剛弘著 ### 著者 - 愛知県生まれ。 - 南オレゴン大学卒業(全米大学優等生協会: Phi Kappa Phi 所属) - 2001年、インサイトテクノロジー入社。 - インド企業とのソフトウェア共同開発プロジェクトに従事。約10名のインド人チームと協力し、4年間で8つのプロジェクトを行う。 - その傍ら、プロジェクトマネジメント協会(PMI)の標準本 **『プロジェクトマネージャーコンピテンシー開発体系 第2版』の出版翻訳に携わる。** - 2009年12月、外資系製造企業FARO - 日本、韓国のマーケティング部を立ち上げる。 - **その後、日本、韓国、東南アジア、オセアニアのマーケティング責任者として、アジア太平洋地域でのマーケティングやプロジェクトに取り組む。** - 日本から海外にいるリモートチームをマネジメント。また人材育成や多様性のあるチーム作りにも力を入れ、1on1ミーティングは1,000回を超える。 - 2020年、ビジネスファイターズ合同会社を設立。 - マーケティング X マネジメントの専門家。 - 中小機構 中小企業アドバイザー(経営支援) ## どんな本? - Amazonより - 3匹の子ブタも、桃太郎も、みんな敏腕PMだった!?いっけん難解な用語や考え方が、童話を通してスラスラ理解できる異色の入門書。 - 目次 - 第1章 3匹の子ブタ ~プロジェクトを成功に導く「段取り」~ - 第1幕 【教訓】プロジェクトは日常業務と違う - 第2幕 【教訓】「とにかく始めよう!」は失敗につながる - 第3幕 【教訓】ステークホルダーの期待を確認する - 第4幕 【教訓】木の前に森を見る - 第5幕 【教訓】キックオフミーティングでプロジェクトを始動する - 第6幕 【教訓】何のためにやるのかをハッキリさせる - 第7幕 【教訓】やるべきことを洗い出す - 第8幕 【教訓】みんなで役割を分担する - 第9幕 【教訓】難しいと感じていることを具体的にすると協力しやすくなる - 第10幕 【教訓】各作業にかかる時間を予測する - 第11幕 【教訓】相手を待たせない仕事の流れや関係を見つける - 第12幕 【教訓】絶対に遅れてはいけない作業を把握する - 第13幕 【教訓】みんなでスケジュールをつくる - 第14幕 【教訓】個人にかかる負荷をみんなで調整する - 第15幕 【教訓】みんなでリスクに気を配る - 第16幕 【教訓】優先順位を考えて、スケジュールを短縮する - 第17幕 【教訓】助け合うとプロジェクトの失敗を減らせる - まとめ - 第2章 ウサギとカメ ~みんなが同じ方向を向ける「ゴール設定術」~ - 第1幕 【教訓】自分たちで目標を決めると自発的になる - 第2幕 【教訓】みんなが分かるようにゴールを設定する - 第3幕 【教訓】プロジェクト進行に必要な情報を見極める - 第4幕 【教訓】やらないことを決めると進む道が見えてくる - 第5幕 【教訓】前提と制約条件はプロジェクトに大きく影響する - 第6幕 【教訓】「いつ終わるの?」の質問にもハッキリ答える - 第7幕 【教訓】誰が、いつ、どのように情報をやりとりするか決める - 第8幕 【教訓】「なぜ」と「何」の質問を繰り返し、すべきことを検証する - 第9幕 【教訓】まず見るのは「相手」ではなく「ゴール」 - まとめ - 第3章 桃太郎 ~チームで目的を達成する「仲間術」~ - 第1幕 【教訓】「やったことがない」という不安から連帯感が生まれる - 第2幕 【教訓】強い思いが「やる気」を生み出し、プロジェクトを成功に導く - 第3幕 【教訓】「きびだんご」でチームのやる気スイッチを入れる - 第4幕 【教訓】権限を持たないリーダーが影響力を発揮し、チームからの協力を引き出す - 第5幕 【教訓】メンバーの得意分野や適性、希望にあった役割を与え合う - 第6幕 【教訓】コミュニケーションの時間をつくり、共通認識を持つ - 第7幕 【教訓】やるべきことに含めてはいけない「NGワード」 - 第8幕 【教訓】現場の情報を吸い上げ、情報共有する計画を立てる - 第9幕 【教訓】積極的に聴き、意見の対立を解消する - 第10幕 【教訓】チームで助け合うから、うまくいく - まとめ - 第4章 ヘンゼルとグレーテル ~段取りよくプランニングし、困った時に対応できる「リスク管理術」~ - 第1幕 【教訓】同じ方向を向いていないと失敗に向かう - 第2幕 【教訓】事前に対策を練る - 第3幕 【教訓】やったことを確認する - 第4幕 【教訓】変更は失敗の元 - 第5幕 【教訓】予定通りいかないのが大前提 - 第6幕 【教訓】「ということは?」で一歩前進する - 第7幕 【教訓】問題歓迎の文化をつくる - 第8幕 【教訓】リスクは悪いことだけではない - 第9幕 【教訓】できる人に気持ちよく助けてもらう - まとめ - 第5章 アリとキリギリス ~進捗を加速させる「情報共有術」~ - 第1幕 【教訓】相手基準を意識することが、意思疎通の第一歩 - 第2幕 【教訓】コミュニケーションで相手の考え方や行動を理解する - 第3幕 【教訓】現状を見える化し、進捗を把握する - 第4幕 【教訓】ミーティングは意味がないと嘆く前に、やるべきことをやる - 第5幕 【教訓】シミュレーションで問題を浮き彫りにする - 第6幕 【教訓】聞くことで本当の進捗が見えてくる - 第7幕 【教訓】すぐに手を打つべきかみんなでチェックする - 第8幕 【教訓】情報共有がプロジェクトを成功に導く - - まとめ - 第6章 長靴を履いた猫 ~メンバーと仲良くなる「信頼構築術」~ - 第1幕 【教訓】第一印象を良くして、より良い関係をつくる - 第2幕 【教訓】自己開示でコミュニケーションをスムーズにする - 第3幕 【教訓】初対面の人とはお互いの共通点を見つける - 第4幕 【教訓】「ありえるかもしれない」と思うと相手の話を聞けるようになる - 第5幕 【教訓】ギブを何回もする方が人間関係はうまくいく - 第6幕 【教訓】会えば会うほど好意を持つ - 第7幕 【教訓】立場が違う相手の感情を理解する - 第8幕 【教訓】相手に関心を持つことで、当事者意識を持ってもらう - 第9幕 【教訓】約束を果たし相手を喜ばせる - まとめ - 第7章 シンデレラ ~ネガティブな状況とうまく関わって、協力を得る「付き合い術」~ - 第1幕 【教訓】やっかいな人を把握して、どう付き合うかを考える - 第2幕 【教訓】理不尽な状況を自分の都合のいいように解釈する - 第3幕 【教訓】面倒くさい人からの不愉快発言をかわす - 第4幕 【教訓】いない人の批判をしない - 第5幕 【教訓】外部からの支援で、うまくいく - 第6幕 【教訓】契約に従い行動していることを確認する - 第7幕 【教訓】ステークホルダーとの付き合い方を改善し、成功を掴む - まとめ - 付章 PMBOCへの橋渡し - プロジェクトマネジメント用語の基礎知識 - PMBOCのプロセス - プロジェクトマネジメントの各作業を統合する「プロジェクト統合マネジメント」 - 成果物とやるべきことを明確にする「プロジェクト・スコープ・マネジメント」 - スケジュールを守る「プロジェクト・タイム・マネジメント」 - 予算内に成功させる「プロジェクト・コスト・マネジメント」 - 必要とされる品質を実現する「プロジェクト品質マネジメント」 - チームを組織し、メンバーを活躍させる「プロジェクト人的資源マネジメント」 - 情報伝達や円滑なコミュニケーションを図る「プロジェクト・コミュニケーション・マネジメント」 - 万が一に備える「プロジェクト・リスク・マネジメント」 - 作業の実行に必要なサービスや物品を外部から取得する「プロジェクト調達マネジメント」 - ステークホルダーを特定し、分析し、対応策を検討する「プロジェクト・ステークホルダー・マネジメント」 ## 参考にすべきトピック - PMBOC:チームで協力して成果を出すにはどうすればいいかの世界標準のルール - 第1章 3匹の子ブタ ~プロジェクトを成功に導く「段取り」~ - お母さん豚が各子豚に家を建てて自立しろというPJを依頼する - お母さん:プロジェクトスポンサー、ステークホルダー - 子豚:プロジェクトメンバーかつプロジェクトマネージャー - 最終成果物:家 - 末っ子豚のPJは成功し、それ以外の子豚のPJは失敗する - **プロジェクトは日常業務とは違い、その都度、仕事の内容を決める特別な仕事(独自性・新規性)** - 目標や計画を立てて、プロジェクト成功のシナリオをつくる - 計画を立てないのは失敗する計画を立てているのと同じ - 段階的詳細化 - 関係者とは常にコミュニケーションを図り、共通認識を持って、協力する - ステークホルダーの期待を確認する - 要求事項を確認、具体化・詳細化し、要求事項文章を残す - 多角的にプロジェクトを管理し、検討できていない箇所を減らす - スコープ、時間、コスト、品質、人的資源、コミュニケーション、リスク、調達、ステークホルダー - プロジェクトの目標を具体的かつ明確にする - プロジェクト憲章 - 5W1Hの質問 - SMARTの原則 - Specific(具体的でわかりやすい) - 誰が読んでもわかる、明確で具体的な表現や言葉で書き表す - Measurable(測定可能で、数字になっている) - 目標の達成度合いが本人にも上司にも判断できるよう、その内容を定量化して表す - Achievable(達成可能で、現実的になっている) - 希望や願望ではなく、その目標が達成可能な現実的内容かどうかを確認する - Related(経営目標に関連した) - 設定した目標が職務記述書に基づくものであるかどうか。と同時に自分が属する部署の目標、さらには会社の目標に関連する内容になっているかどうかを確認する - Time-bound(時間制約がある) - いつまでに目標を達成するか、その期限を設定する - WBSをつくって、やるべきことを明確にする - 役割と責任をきちんと決める - **困ったことを具体的にして、協力し合う** - それぞれの作業が、カレンダー的に、いつ終わるのかハッキリさせる - 作業量・所要量 - 可変作業時間・固定作業時間 - 作業の順序を意識して、後工程の人を待たせないようにする - ネットワーク図 - クリティカル・パス上にある作業に集中する - **みんなでスケジュールを立てて、目標達成のシミュレーションする** - 個人にかかる負荷をチームで減らす - チーム全員で積極的にリスク対策をする - 定期的な確認 - リスク対応:回避、転嫁、軽減、受容 - 納期を守るため、スケジュール短縮に挑戦する - 成果物を減らす - 並行で作業を進める(ファストトラッキング) - 資源を追加する(クラッシング) - チームで助け合って、プロジェクトを成功させる - 定量的な基準を設ける - 第2章 ウサギとカメ ~みんなが同じ方向を向ける「ゴール設定術」~ - 登場人物 - 新人プロジェクトマネージャ:うさぎ - ベテランプロジェクトマネージャー:かめ - かめがうさぎにプロジェクトの進め方を教える - 自分たちで目標を設定し、「絶対、達成するぞ!」という意気込みで臨む - SMARTの法則に従って、明確な目標を設定し、みんなが同じ方向を向く - 5W1H - 何を達成する - いつからいつまでに何をする - **簡単な動詞を使って表現する** - 自分の持っている情報や知識、経験を客観的に評価し、必要な情報を収集し、実効性の高い計画を立てる - 知っていることと知らないことを把握する - 「やらないこと」を具体的に決めて、目標達成のために必要不可欠な「やるべきこと」に集中する - 前提条件を徹底的に洗い出すことと、制約条件とその根拠を把握すること - 前提条件が崩れることがリスクになる - 本当にその制約は正しいのか - **会議を含めた、あらゆる作業に対して、「いつ終わるのか」を明確にする** - 誰がいつまでに何を終わらせるのかハッキリさせる - 締め切りを守ること - 誰が、いつ、どのような情報が必要か、誰が、いつ、どのような情報を伝えるのかをハッキリさせる - 100%相互理解はできない - **「なぜ」と「何が」の質問を繰り返し、本質的にやるべきことを明確にする** - 行動に焦点を当てて質問する - 何がゴール設定を間違えさせたのか - 失敗の道に向かわないためにも、まずは目的と目標の設定に全力で取り組む - **目標が実行されない原因は、人よりも目標設定を含めたプロジェクトの進め方やシステム** - **誰もがわかりやすい目標設定** - 第3章 桃太郎 ~チームで目的を達成する「仲間術」~ - 桃太郎:プロジェクトマネジメント教育に力を入れて育てられた優秀なプロジェクトマネージャーが鬼退治プロジェクトに挑む - 村人:ステークホルダー - やったことがないプロジェクトでは支援や協力を求める、連帯感を生む - 誰しも不安だということを共有する - 自分で目標を決め、絶対成功させるという信念で、プロジェクトに参加する - 村人を救うのだという強く、熱い信念が必要(内発的動機付け) - 各メンバーが達成するど、最終的にプロジェクトの目標達成にどう貢献するのか、個人がどう成長できるのかを話し合う - **個人の価値観を満足させられるようにプロジェクトを進める** - 吉備団子がもらえるからプロジェクトに取り組む(外発的動機付け) - 長時間続かない - 与え方やタイミングが重要 - 影響力を発揮し、チームからの協力を引き出す - 初期段階:プロジェクトマネージャーは決定権や強制力をあまり持ってない中でメンバーや関係者と付き合うことが求められる - 人を動かすには相手にとって価値のあるものを提供し、こちらの欲しいものと価値の交換をする(コーエン&ブラッドフォードの影響力モデル) - チームのモチベーションを維持する:お祝い、感謝、ポジティブなフィードバック - 人を動かすために必要な6つの法則 - 自分の味方になると考える - どんな協力を得たいのかという目標を明確にする - 相手の世界を理解する - 相手にとって価値があるものを見つけ、それを日頃から与える(情報・信頼) - 相手に合わせたコミュニケーション - 目的を忘れない(PJを成功させることが目的) - 責任者や権限を明確にし、役割分担することで、メンバー全員に当事者意識を持たせる - 犬:攻撃の責任者、猿:作戦の責任者、雉:情報の責任者 - 責任者ではない作業はチームメンバーとして協力する(協力する範囲も決める) - 迷ったら桃太郎に相談する - 業務を通して得られるメリットも伝える - **強制的に情報共有する機会を作り、チームの相互理解を深める** - 多くの人はコミュニケーションは面倒だと感じている - 定例会議のポイント - 原則全員参加 - 会議の目的、アジェンダ、期待する成果を明確に - 時間厳守 - お互いに報告:やる気のリズムを作る - 前回の会議で約束したやるべきことの進捗と課題を報告 - 困っていることを確認する - 誰がいつまでに何をするか確認する - 議事録をすぐに共有する - 具体的な行動の計画を立てるために、曖昧な表現を避ける - 作業の成果を明確にする:行動により生み出される成果は何か常に意識 - 具体的計画を立てる際のNGワード - TODOワード書く - コミュニケーションの構造を意識して、円滑に情報共有できるプランを立てる - 情報のニーズを満たす - 誰が、誰に対して、どのような情報を、どんな頻度やタイミングで、どのような手段や方法で、伝え合うか事前に決めておく - **伝えたつもり、分ったつもりをなくす。5W1H。(メッセージフィルター)** - 意見の対立にきちんと向き合い、能動的に関係者の話を聞き、対立を解消する - **聞き手が効果的に聞くスキル(アクティブリスニング)** - コンフリクトの解消策 - 鎮静(Lose-Lose):暫定的対応、なんとなくの妥協案 - 対決・対峙(Win-Win):最適、長期的な効果 - 強制(Win-Lose):一方的に押し付けるが、長期的な効果 - 妥協(Win-Winに近い):互いに譲歩し合意する - 撤退(Lose-Lose):最悪、話し合いの拒否 - チームで助け合うことで、一人ではできないことが達成できる - 仲間から認められることが新たなモチベーションになる - 第4章 ヘンゼルとグレーテル ~段取りよくプランニングし、困った時に対応できる「リスク管理術」~ - プロジェクトスポンサー:両親 - プロジェクトメンバー:子供 - ステークホルダー間で共通認識を持つ - 家族4人で幸せになるか、自分だけが幸せになるか - 出来るだけ早い段階で、チームでリスクを洗い出し対策を練る - **コンティンジェンシープラン(Contingency Plan)(緊急時対応計画)を作る** - トリガーポイントを作成(いつ、リスク対策を実行するか) - 森に連れて行かれる時 - 森に置いて行かれる時 - リスク登録簿を作成(ブレスト、ステークホルダーへの相談) - リスク発生確率と影響度マトリクスを活用 - いつ発生するかモニターする - リスク対応を振り返り教訓を得、継続してリスクを再評価する - 振り返りポイント - 実際と予想の違い - リスクは軽減したか - コストや時間 - 計画や対応方法を変更する場合は、適切な手続きを踏み、慎重に - 変更が生じた場合、一人で決定しない(小石からパンクズに目印を変更したせいで、森から出られなくなってしまう) - プロジェクトを俯瞰できるように、多角的な情報収集と客観的な分析を行う - 不確実なことしかない - 間違ったかてい、知っていることと知らないことを混同する - **「ということは」で繰り返し問いかけ曖昧を排除し具体的にする** - なぜ→ということは→だから、どうやって - 過去の原因→未来に向かう建設的な未来志向 - 「問題ないことが問題だ」、「問題を隠すことが問題だ」という価値観を共有する - 問題歓迎の文化:問題をチームに報告する体制づくり - 常にチームで問題解決にあたるんだという意識 - 好機のリスクを有効的に活用する - リスクはチャンスになりうる(かまどに火をつけるタスクを強制的にアサインされても、かまどに魔女を閉じ込めるというチャンスが生まれる) - 活用:確実に生かす - 共有:最もうまくやれる人にやってもらう - 強化:チャンスが発生する確率を上げる - 受容:チャンスなら利益受け入れる - チームメンバーの力をフル活用するために、話し合い助け合う - 自分が出来ること・出来ないこと・得意なこと・苦手なことを理解する - できる人にお願いする - 第5章 アリとキリギリス ~進捗を加速させる「情報共有術」~ - 食べ物を蓄えるPJに取り組むアリがキリギリスになぜPJに取り組み必要があるか伝える - 相手の基準で考え、話を聞く - 自分の基準を話す、相手の基準で話を聞く - 相手の価値観や背景を理する - 情報共有の効率を上げる - **進捗状況を見えるか化し、チームで進捗を確認する** - バーチャート(ガントチャート) - マイルストーン・チャート - ![](https://i.imgur.com/A47CIkg.png) - 具体的な行動につながる進捗会議を行う - 会議の目的 - 議題とアジェンダを事前に共有 - 終了時間を決める - 今起きている問題と今後起きそうな問題を発見する - 課題に対して、具体的に誰が、何を、いつまでに行うかを決める - 進捗会議のたびに、前提や制約を検証し問題を検証する - シミュレーションを行う - 冬になったら・・・ - **「具体的に何をやったのか」という質問から本当の進捗をみる** - 進捗は50%です、本当に? - すぐに手を打つべきかメンバーで確認する - 問題を大ごとにしない - 対応するかどうか基準を設ける - 現実との乖離がどれくらい発生したら問題の対処を行い、どれくらいになったら辞めるのか - 情報共有で助け合いが促進される - 積極的な支援 - 助け合いムードや文化を芽生えさせる - 第6章 長靴を履いた猫 ~メンバーと仲良くなる「信頼構築術」~ - 新人PJマネージャー長男(粉挽小屋を継ぐ)、次男(ロバを継ぐ)、三男(猫を継ぐ) - 第一印象をよくして、良い評価をもらう - メラビアンの法則:話している内容がわからない時、見た目を重視する - 自分から話しかける - 聞き手が何を知っていて、何を知らないかを把握した上で話す - ジョハリの窓 - ![](https://i.imgur.com/nhJJI6R.png) - 開放の窓のエリアを広げ、自分と他人の認知ギャップを狭くすることで円滑なコミュニケーションが取れる - 自己開示 - 共通点を見つけ、相手に合わせることで関係を構築する - ラポールを作る:心の通い合える親密な関係性 - ページング:ペースを合わせる - ミラーリング:動きをまねる - バックトラッキング:言葉を繰り返す - **「あり得るかもしれない」を信じることで多くの人とより良い関係を築く** - 素直に相手の話を聞く - 自分の可能性を広げることもできる - 人間関係は与え続けることでうまくいく、見返りを期待しない - **与えたものを受け取ってくれたからといって、信頼関係ができるわけではない** - ミーティングや飲み会でお互いを知る機会を増やしなんでも話せる場を作る - 単純接触効果:よく〇〇するものに好感を持つ - CM、人、音楽 - 相手の感情、立場を解ろうと努力し、何をすればコミュニケーションの目的を達成できるのか考える - 感情的にならない - メンバー一人一人に関心を持ち個人の動機づけを行い、当事者意識を持たせる - 個人の目標と成長 - PJマネージャーのPJに対する思いを伝える - 期待に応え、約束を守り、責任を果たすことで信頼関係を築く - 期待されてる=約束をしているのと同じ - 第7章 シンデレラ ~ネガティブな状況とうまく関わって、協力を得る「付き合い術」~ - シンデレラ:優秀な PJマネージャー、「私、幸せになる!」PJを遂行中 - プロジェクトのステクホルダーを洗い出し、どう関わっていくか検討する - ステークホルダー登録簿 - **特に、厄介な人物との関わり方を事前に計画しておく** - 権力と関与度のグリッド - ![](https://i.imgur.com/Xo53yB5.png) - ステークホルダー関与度評価マトリックス - ![](https://i.imgur.com/2pHcwhm.png) - 失敗の原因の捉え方次第で「もう少し頑張ろうと」前向きになる - ワイナーのモデル - ![](https://i.imgur.com/yv1B360.png) - **運のせいにしていては、失敗は回避できないものになってしまう** - PJに否定的なステークホルダーからの抵抗を最小限に抑える - おうむ返し、一言だけの返答:余計な競争や議論をしない=一方通行のプッシュ型コミュニケーション - コンフリクトを起こす価値があるか - 不平不満がある場合は、問題の行為や行動について直接本人と話し合う - 陰口を絶対に言わない - 行った行為や行動について話し合い、今後どうするか話し合う - 自分達で対応できない場合、外部から支援をもらう - 合意したことを守り、相手が守っていることも確認する - 調達監査:調達の計画から完了までの作業や進め方のレビューを行う - ステークホルダーとうまく付き合う - 関わり方や対応を見直し改善する ### チームで仕事をするのに大事なこと - 5W1Hを活用して、課題や目標を具体的にする - 繰り返し質問をして正しい(適切な)課題を発見する - 「なんで」 - 「何が」 - 「ということは」 - 「何をしたのか」 - コミュニケーションをとる(強制的) - 一人で抱え込まないでよ - 情報共有しようよ ## 所感 - とてもスラスラ読めます。 - 専門用語も併記してしてくれているので、次のステップに進んでも役立ちそうです。 - 初学者に教える場合などの、参考になりそうです。 ## お勧め度(★☆☆☆☆) - 目次だけさらっても内容は理解できそうです ## 質疑応答