# 螞蟻的報恩 むかしむかし、立山の**ふもと**に住む木こりが山に入り、木の株(かぶ)に腰をおろしてナシを食べ始めました。 するといつの間にか、たくさんのアリが手にはい上がって来たのです。 「なんだ、こいつら」木こりはアリを払い落としましたが、払っても払ってもはい上がってくるので、もうナシを食べる気がしなくなって谷底(たにそこ)に投げ捨てました。 それから三年後、今日も山で仕事をしていた木こりは、なにげなく谷間(たにま)を見下ろしてびっくりです。 何と谷一面が、黄金色(こがねいろ)に光り輝いているのです。**あまりの美しさに**木こりが谷へおりていくと、目の前にキラキラしたご殿(てん)が現(あらわ)れました。 ご殿には、《蟻王殿(ありおうでん)》と書かれてあります。 ~~~~ 「蟻王殿?アリの王が住んでいるのか?」木こりが驚いていると、中から美しい女の人が出てきて言いました。「ようこそ。さあ、お入りください」 木こりが**ためらっている**と、「大王さまが、お待ちかねです。さあ、どうぞこちらへ」と、誘うので、木こりは女の人の後についていきました。 ご殿に入ると、立派な姿をした男の人が近づいてきました。「おほん。わたしは、アリの国の王です。三年前、アリの国が食べ物不足で困っていたとき、あなたがナシを投げてくださいました。おかげで、みんなの命が助かりました。あなたは私たちの、大恩人なのです。さあ、どうかゆっくりとおくつろぎください」 アリの大王はそう言うと、見たこともないようなごちそうを次々と運ばせました。 木こりは夢のような楽しい日々を過ごしていましたが、やがて家に帰ることにしました。大王から、おみやげにもらった金銀(きんぎん)の宝物(たからもの)を背負って家に戻ると、十日ばかりと思っていたのに、なんと五十年もたっていたという事です。 --- ### 補充 * 【麓】 ふもと 山の下の方の部分 * 文型:あまりの+N+に / あまりの+N+で [意味] とても〜すぎるので [英訳] "because the degree is too hight" * 夢のような楽しい日 夢みたいな日 --- 文章來源: https://hitutor2.pixnet.net/blog/post/98192703