## 後方散乱同期ストリーミングにおける変動するRSSI計測とセンサ端末移動装置の試作 ## 背景  近年の日本では、高度経済成長期に建設された橋やトンネルといった土木構造物が建設から半世紀以上経過したこともあり、老朽化が進行したために大きな社会問題となっている。しかしながら、高齢化に伴う人手不足により、土木構造物の十分な点検・管理を行うことが出来なくなっている。そこで、IoTの技術を駆使し、効率的な点検・管理を可能とする構造物ヘルスモニタリング(SHM: Structural Health Monitoring)という手法が注目されている。この手法は土木構造物に複数のセンサを設置し、センサから得られた情報を基に土木構造物の状態を把握するものである。SMHに用いるセンサは、運用コストの観点から無線式かつ電池不要の物が望ましい。よって、多数のセンサを無線で同期的に接続することが求められている。 ## 概要  本研究は、アンテナの位置を固定した状態でセンサ端末の位置を変化させてのRSSI計測である。既存の研究では、後方散乱同期ストリーミングシステムでのチャネル割り当て時間の短縮を図っており、その為にDCRO(Digital Controlled Ring Oscillator)の周波数変動により必要となる再帰的な制御の回数を削減する目的で、DCROの動作電圧からDCRO周波数の変動の推定を行っていた。既存の研究ではRSSIとDCRO Frequency Errorとの相関関係を示す為にRSSIを計測する必要があり、その計測はアンテナとセンサ端末の位置を変化させることによって両者の距離を変化させるものである。本研究ではこの距離を変化させてのRSSI計測を容易なものとする為、センサ端末移動装置を試作し、その上で実際にRSSI計測を行う。 ## 手法 本実験では、RSSI計測の為にセンサ端末移動装置を試作した。移動装置は、軌道、車両、センサ取付用の柱から構成される。樹脂製の軌道上を、レゴSPIKEのパーツから作成した車両が前後に移動し、車両に高さ1.2mの発泡スチロール角柱を搭載。角柱にセンサ端末を取り付ける。 ## スライド構成案 1. はじめに(研究背景、目的) 2. 後方散乱通信 3. 実験概要 4. 実験装置の構成 5. 実験の評価手法と指針 6. 現在の進捗 7. 今後の計画 8. 参考文献