# 2021.04.20 社会人博士交流会 ## 進行 ①登壇者の紹介(1分) ②社会人Dに関するスライド紹介(15分程度) ③事前募集した質問実施(20分程度) ④自由質疑(25分程度) ## 井田さん - 早稲田大学M卒 - 入社後4年で京都大の社会人博士課程進学 - 進学時のポイント - トップカンファレンス1本 - 共同研究契約で会社と大学院の研究を同一に - Mの指導教員が退官していたため新しくラボを探した - 既婚、共働き、子あり - 関東から関西の大学院へ進学 - 3年で博士課程修了 ## 金井さん - 博士課程2018.4 入学、2020.9 修了 - Mと同じ研究室 - 進学理由「自分にプレッシャーをかけるため」 - テーマ後にだれるのを防ぐ - 慶応の博士課程 - 英語論文誌2本 or 日本語ジャーナル2本 + 国際会議1本 - 慶応は奨学金が豊富 - 年70~100万 - だから慶應を選んだ - 最初の年は入学書類の前に申請する必要あり - 博士ひとりに研究助成金30万円/年 - 20万円以下のものなら個人所有 - テーマの内容で国際会議(トップ)採択 - 通ったから入学 - 通ったものベースで論文しなどの業績をためた - 研究室での活動 - 気分転換に出張扱いで大学へ行ったり - 忙しい時は休日も作業 - Dろんの作業は基本土日 - 忙しい時は平日の仕事効率が落ちた - アドバイス - 進学前に一本は国際会議に通しておいた方が楽 ## 動機に関する内容 - 何を目的として博士号を取ろうと思ったか,またその目的は達成されたか(されそうか) - 井田さん - 大きな目的があったわけではないが、とっておいた方がいいか、くらい - 大学で働くなどのキャリアを見据えているなら必須 - 海外で働く、ビザをとるなどの面で役立つ - 西海岸、日本の博士で通用するのか気になる・・・(白石) - 金井さん - 海外の人と話すときに一目置かれるというのを聞いたが、本当かはわからない - 自分にプレッシャーをかけるためだった。それは達成できた - 人脈という意味での付加価値もある(アカデミックな領域で生きていくことを考えるなら特に) - 「博士号取得 < 過程で得るもの」な印象 ## 本業との関係に関する内容 - 社Dを始めやすいタイミングなどあるか - 井田さん - トップカンファを通すなどの実績を残した後。研究を行うベースができているということなので、研究室に入る際の交渉に使える。 - 博士進学に部署・上長が肯定的ならば状況の良いうちに行ってしまうのも手 - 金井さん - テーマは終わった後の方が良い。 - 新しい環境にいるのは疲れるので、職場環境が安定した後 - 転籍の交渉の関係などもある。面談のたびに「博士に行くので転籍したくない」と伝える - 転籍 = 事業会社への出向?社内での部署変更は大丈夫? (白石) - 社Dの研究テーマと業務内容の関係 - 同じ研究テーマ: 共同研究しているか - 二人とも共同研究を結んだ - 会社の研究と博士研究は一本化していた - 時間効率は良かった - 知財の意味でも面倒がない - 共同研究契約があれば出張扱いで大学行ける - 異なる研究テーマ: どのように内容上のすみ分けおよび両立をしているか - 井田さん - テーマを分けた人を知っているが、下記が大変 - 知財的にわかれていることは必須になる - 別のテーマを同時に進める - 研究室選び・交渉について - 上司の方から研究室の提案はあったが、別のところに行った(井田)。部署によってはそのあたりのしばりが発生するかも - 包括的連携計画を組んでいる大学でないと、共同研究を結ぶのが大変 - http://iss3.hst.ecl.ipxp/daigakurenkei/ ここにあればやりやすい - 特許などの重複が起きないようにする ## 社内での手続きなど - 入学する際,社内的にどのような手続きを行ったか? - 上長・周囲の説得がメイン - 上司(PM/GL)の推薦状(承認印)が必要な大学も - NDAなどの契約を結ぶのは、入学後(形式的には入学時) - 手続きは入学前に発生しないが、説得はしておく ## コース内容に関する内容 - 先生,大学はどのような観点で選んだか - 個人によって優先する基準が変わる - 井田さん - 社Dに理解のある先生 - リタイアを心配して敬遠する先生もいる - 出身研究室に戻るのはやりやすい - 井田さんの場合は出身研究室はなくなっていた - 既に信頼関係があるため - 多少分野がずれてもあり - 経済的状況 - 学費が国立私立で倍くらい違う - 授業の出席など、時間的な拘束 - ノルマとしては半年に1回でよかった、これが決め手だった - 金井さん - 実際に社Dを受け入れた実績のある研究室 - 出身研究室だった - そこじゃなかったら、人脈を広げやすいところにしたかった - 奨学金もあり、経済的にプラスになりそうだった - ペーパードクターの学位認定を行うコースを調査した・考慮したか - 選んだ研究室では認められなさそうだった。京大に制度自体は残っているみたいだがどうやるのかわからない - ペーパードクターは大学での採用で不利になる可能性がある - 論文博士だと指導教員もディフェンスしにくいという話も - 日本だけの制度? - 制度として残っていてもほとんど使えない状態だったり大変になったりする印象 - 所属している研究室において研究以外の業務(講義,雑務など)の依頼や実施はあるか - 井田さん - 教授との距離感にもよるが、なかった. - あまりわからない - 金井さん - 指導教員との距離感は近かったが、あまり受けないようにしていた - 成果に乗っかったりもできるのでやりたい人はやれば良いと思う ## 経済面に関する内容 - 奨学金制度を利用しているか、どのような制度を利用しているか(日本学戦支援機構、社内制度etc) - 井田さん - 全く使っていない - NTTビジネスコミュニケーションから補助金が出ている - CS研近原さんとEV研大川さん - どうやって使うかは知見なし 上長などに要確認 - 金井さん - 慶應の奨学金 - 奨学金制度は一般に収入等の有無/多寡を見られるので,基本利用できないと思った方がいいかも ## その他質問 - Q. 会社で博士過程をやることのアドバンテージ。研究内容としては同じだが、教授とのディスカッションやリソースの意味で - ポストがあるので生活が安定している - 週末に計算リソースを使えること - 違う研究分野の情報が入ってきやすい - 他の学生の発表を聞いたり、合宿があったり - Q. テーマはどれくらい決めてから進学したか - 研究計画を入学時の書類で用意する - やりながら変わっていく場合もある - Q. 会社のためだけの仕事、大学のためだけの仕事、両方に関連する仕事の割合はどれくらいか - 井田さん - 事業系 2,3割、残りは研究(大学と会社共通) - 金井さん - 博士のためだけの仕事は博論くらい - ジャーナルにするのに1割くらい、残りは大学・会社共通の研究に振った ## 追記 - ノルマや大学への提出書類の準備はよく確認しておく - 研究計画のプレゼン、筆記試験(けっこう重い場合がある) - 受験日程やTOEFLの受験タイミング - 会社での成果が博士課程の成果として認められるかどうかも要確認