--- tags: BOOK --- # オブジェクト志向UIデザイン ### 所感 非常に示唆に富んだ内容であった。本書に書かれている内容を使えばどのようなアプリケーションでも使いやすいものにデザインすることができると感じた。そして、それは難しいものではなく誰でも習得可能ですぐに使えるものでもある。有名なアプリを見てみるとどれもオブジェクト指向デザインであることがわかる。もしかするとBtoCの形態でビジネスを行っている企業のデザイナーにとっては当たり前の内容なのかもしれない。しかし、業務アプリケーションにおいてはタスク指向デザインになっている物が多く、それらは使いやすいものとは言い辛い。そんな状況を作ってしまった原因の一つは、業務アプリケーションを開発することにおいてデザインが軽視されていることが挙げられると思う。しかし、私は決して軽視するべきではないと考えている。なぜなら業務効率化のために開発するアプリケーションが業務の妨げになってしまったら意味がないからだ。加えて、使いやすいものには説明する手間が減り、手順書なども不要になる。デザインとは、ボタンを押したときにアニメーションを加えたり、グラフィカルでお洒落に作ることだけを指しているわけではない。本書の言葉を借りれば「デザインとは人と物を繋ぐ計画」なのである。ユーザーが扱いたい対象物を扱いやすくすることは、トランザクションを含むアプリケーション開発においては、まず最初に考えるべきことなのだ。 ### 引用 > 仕事がソフトウェアを作るのではなくソフトウェアが仕事を作るのだと考える。この発想はDXと呼ばれている。 > ユーザーが意識すべきオブジェクトだけを抽出し、プログラム実装上の細かなロジックは気にしない。なぜならユーザーにとってはUIとして現されて知覚される物がシステムそのものであり、実装の方法を考えるよりも先にまず、あるべきUIがモデリングされているべき。 まずはユーザーの使いやすいものは何かという視点でフロントエンドを設計する。それに合わせる形でフロントエンドのロジックやバックエンドを作っていく。 > ユーザーの要求に合わせて形を作るという前提から翻り、形に合わせてユーザーが要求を捉え直せるようにするべき > ユーザー中心のデザインとはユーザーに合わせたデザインではなくユーザーが自らを合わせることができるデザインのことである > デザインとは人と物を繋ぐ計画 > 使いにくさの主な原因は、作り手がユーザーの要求に合わせようとすること。 具体的すぎるものを作るよりユーザーの要求を満たす抽象度の高いものの方が使いやすくなる可能性があるということ > UIのプレゼンテーションから内部のモデルをリバースエンジアリングして見ることはオブジェクト指向UIデザインの良いトレーニングになる 世に出ている有名なアプリはみんなオブジェクト指向UIデザインであることがわかる > 要求の中にある本来の目当てに着目する