# DBRE 輪読会 vol.01 2021/06/24 [@kdnakt](https://twitter.com/kdnakt) --- ### 今日の範囲 - 序文 - 訳者まえがき - はじめに - 1章 イントロダクション --- ### 今日の概要 - 技術が高速に進化する中でも、学ぶことを楽しみ自己鍛錬を続けよう - エンジニアとしてオペレーションのプロフェッショナルになろう - チームの壁をなくして改善を進めよう --- ### 学ぶことを楽しみ自己鍛錬を続ける - テクノロジーやアーキテクチャの進化の速さ∝挑戦する機会の多さ - 学ぶことを楽しみ、自己鍛錬を続け、そこから芽生える情熱を育てよう - 苦労や失敗は避けられないが、学び自信を得ることで光が見える --- ### オペレーションのプロフェッショナル - DBREは失点（SLO違反）防止が最優先、攻めにも参加できるのが強いチーム - DBプロフェッショナル＝エンジニア - コードを書き、ビルドできる - 問題点を洗い出し、自動化・最適化 - 旧来のDBA（データベースの内部に閉じこもる）とは一線を画すDBRE --- ### チームの壁をなくして改善を進めよう データベースのプロフェッショナルとしての原則 1. データを守れ 2. 周囲を巻き込め 3. 骨折り仕事を減らせ 4. サーバーの家畜化は時代の流れ 5. 分業制に囚われるな ---- #### 1. データを守れ - （DBAの）データを守るためのアプローチ - 職種ごとのアクセス権限 - バックアップ、リストア、セキュリティの定期的なテスト - 高い耐障害性・冗長性を保証する高額な製品 ---- #### 1. データを守れ - データを守るための新しいアプローチ - チーム間に壁を設けない権限設定・責任モデル - 組織内で標準化・自動化したバックアップ・リストア・セキュリティ - 自分たちで実装した自動化・冗長化のベストプラクティス ---- #### 2. 周囲を巻き込め - DBREは希少：他のチームの協力が不可欠 - DBREはチームの力を引き出し正しい方向に導くべし - メトリクスの収集、バックアップとリストア手順の確立 - DBアーキテクチャや設定を他チームにも共有、全員デプロイ可能に - DBのアクセス権限をセキュリティチームとともに標準化 ---- #### 3. 骨折り仕事を減らせ - GoogleのSREの目標の1つ：骨折り仕事（toil）を減らす - 何度も繰り返す、決まり切った作業 - 自動化していない - 創造性もやりがいもない ---- #### 4. サーバーの家畜化は時代の流れ - DBを特別扱いしない：不要な部分は取り除き、よりよいものに置き換えるべし - Pets vs Cattle - MSのBill Bakerの比喩 - 問題のおきたサーバーは群から切り離して処分、解剖する - DBサーバーは最後に残ったペットサーバー：替えがたいデータを持つから ---- #### 5. 分業制に囚われるな - エンジニアも、DBREも守備範囲を狭めない - エンジニアもオペレーションを学ぶ - 最高のコードには動作環境の理解が不可欠 - DBREも新しい開発プロセス、文化、ツールに適応する - チーム単位で分業化されたプロセスをやめる --- ### 今日の概要 - 技術が高速に進化する中でも、学ぶことを楽しみ、自己鍛錬を続けよう - エンジニアとしてオペレーションのプロフェッショナルになろう - チームの壁をなくして改善を進めよう --- ### おまけ：骨折り仕事 - Googleの用語：Toil - 骨折り仕事、労苦の意 - 手作業、繰り返し、自動化可能、戦術的、プラスにならない、サービスの成長に比例して増える（[SRE Book](https://sre.google/sre-book/eliminating-toil/)） - Amazonの用語：[Undifferentiated Heavy Lifting](https://www.slideshare.net/AmazonWebServices/dr-werner-vogels-keynote) - 差別化につながらない重労働の意 - AmazonのCTO Werner Vogelsの言葉