# 消臭芳香剤市場まとめ(2020/04時点) 消臭芳香剤市場:新規ユーザーの獲得とリピーターの「グレードアップ」で拡大 http://shogyokai.jp/articles/-/2114 室内用芳香・消臭剤データ https://www2.fgn.jp/mpac/_data/1/?d=044801 **◆市場のトップ5** エステー 小林製薬 P&Gジャパン ジョンソン アース製薬 **◆製品のシェア** 室内用:38.5% 衣類用:23.5% トイレ用:21.2% 自動車用:13.8% 以下1.4%~0.XX% # **【各企業の製品動向】** --- **◆小林製薬** 芳香消臭剤1位。 医薬品、健康食品などでのニッチ製品開発に定評 消臭元 https://www.kobayashi.co.jp/seihin/menu/category_05.html **★消臭元** **・室内:19 ・車:6 ・トイレ:13** ・ゴミ・下駄箱:6 ・タバコ/ペット/体臭:5 (体臭は介護や無香空間などであり、直接的な解決商品ではない) --- **◆エステー化学** 芳香消臭剤2位 エアケア(消臭芳香剤・脱臭剤)→売り上げ構成比トップ44% 市場規模636億 https://www.st-c.co.jp/ir/glance.html 「ニオイを消したい(消臭元)」「香りで生活に潤いを与えたい(シャルダン)」の2パターンを、ブランドで明確に分けている。 セラミダは前者。 **★消臭力** https://products.st-c.co.jp/brand/shoshuriki/ **室内:7 車:7 トイレ:6** ゴミ:2 その他:1(クローゼット・ロッカー) **★シャルダン(10種)※アロマ** 室内:5 車:4 その他:1(クローゼット・ロッカー) ----------------------------------------- **◆P&Gジャパン** エアケア製品はファブリーズ1点のみ。 自動車用芳香消臭剤シェア1位。 (そのため、車用が突出して多い) <わざわざ特別ページを設けているカテゴリ> ・スポーツ ・W除菌 ・男性特有(汗・体臭・タバコ・焼肉・加齢臭) ・ナチュリス(アロマ・ヒーリング系)2018amazonランキングのスプレー消臭・芳香剤部門で1位獲得 **★ファブリーズ** https://www.myrepi.com/brands/febreze **・布用:16 ・空間:4(スプレー) ・部屋:10(置き型)** ・トイレ:11 ・車:26(スプレー・置き型) 「ファブリーズ ダブル除菌」の製品ページコメントに 「どこにも売ってません」というユーザーからの質問が複数あり。 やはりコロナという文字はなくても「除菌」というワードが強い様子。 「ニオイの原因菌まで99.9%除菌!」というキーワードもあり。 「記事・ヒント・使い方」というコーナー(ブログ記事)でコンテンツを追加している。 --- **◆ジョンソン(パイプユニッシュ、カビキラーの会社)** エアケア商品はあまり多くない。 唯一「グレード」シリーズのみで、対象は室内用などマーケット上位のジャンルのみ。 **★グレード** **トイレ・玄関・室内用:5(置き型)** 技あり!おそうじ術 https://scjcatalog.johnson.co.jp/life/souji_jyutsu/bathroom.html#08 コンテンツ記事でフォローあり 浴室、トイレ・洗面所・洗濯機など別に製品を使ったおそうじ術を公開 (ブログ風記事コンテンツ) --- **◆アース製薬** エアケア商品は少なく、「スッキーリ」シリーズのみ。 部屋よりもトイレの方にターゲット。 https://www.earth.jp/air-freshener/index.html コンテンツでのフォローも特になし。 **★スッキーリ** **・室内:4** ・トイレ:6+1(クレベリンの消臭除菌剤) --- # 【各企業(マーケット)の印象】 ・スプレー・置き型共に、ほぼマーケット上位3種(室内・衣類・トイレ)+車の製品がほとんど。 ・どの企業も室内用の全てが「玄関・リビング」(洗面所や寝室などではない)。 ・つまり加齢臭やゴミといった「何か臭い物の"対象"を消す」というより、「自分では気づかない、部屋に入った時の第一印象」をターゲットにしている印象。 (自分が慣れてしまって臭わないニオイの対策?) ・つまり明確なニオイターゲットがある訳ではなく、「生活臭による空間自体」を消臭したがっている? ・なお車は「エアコンのカビ臭」という明確なニオイターゲットの記載あり。 --- 家庭内のニオイ・除菌に関する意識調査(2016) https://chosa.itmedia.co.jp/categories/lifestyle/88239 家庭内のニオイ・除菌に関する意識調査(カーメイト ※自動車芳香剤シェア2位) https://www.carmate.co.jp/news/press/post-79.html > ●消臭芳香剤ユーザーの半数以上が、除菌対策をしている > **●消臭芳香剤の使用は来客前が最も多く**、お掃除の仕上げとしての活用も > ●菌が気になる物TOP3・・・1位布団、2位エアコン、3位冷蔵庫 > ●市販の消臭芳香剤に期待することは『強力な消臭』『除菌』『ウィルス除去』 > > ・家庭内におけるニオイ・菌に関する意識は「場所」「物」「タイミング」とポイントが様々。 > ・中でも「菌・ウィルス除去」への意識は高く、衛生への関心が高いことがわかった。 > ・本格的な消臭除菌性能を備えつつ、手軽に自分で使用できる商品へのニーズが高まっている。 > この記事の内容でいくと、 **>消臭芳香剤の使用は来客前が最も多く** 各社、特にニオイ元を特定しない「玄関・リビング」対象製品が多いのは、 「生活臭による空間自体」のニオイ自体を消し、「部屋に入った時の第一印象(ニオイがない・爽やか)を」よくしたいからでは?という考えは間違っていない様子。 > ・置き型タイプの商品がこの1年で33億円増と急成長 > ・消臭機能の強化を訴求した商品が特に好調 > 「ファブリーズW消臭 トイレ用消臭剤」や、アース製薬の「トイレのスッキーリ!Sukki-ri!」 > ・香水をイメージさせるような香りとより上質感のあるパッケージの商品も好調 > 消臭芳香剤市場が堅調に成長を続けているのは、「嫌なニオイをなんとかしたい」「いい香りの中で生活したい」という需要が常に存在しているからであろう。 > **「消臭機能」や「上質さや高級感」以外の新たな訴求ポイントを持った商品開発が行われれば、トイレ用のような急成長も見込めるだろう。** > 特定のユーザーにターゲットを絞った商品開発(例えば、「アパート専用」商品など)が行われると、限定的ではあるが、新規ユーザーの取り込みが活発になる可能性はある。 **>1)置き型タイプの商品がこの1年で33億円増と急成長** **>2)消臭機能の強化を訴求した商品が特に好調 >3)本格的な消臭除菌性能を備えつつ、手軽に自分で使用できる商品へのニーズが高まっている。** 以上、記事からの3点より、きえるんとフィルタのチャンスが十分あると考えられる。 **・きえるん** →もっと消臭&除菌でもっとアピール →ただし大きさから、使い道が限定的であるため、フィルタとの使い分けを明確に出す。 (きえるん1個で消臭できる範囲をちゃんと明示する、例を出す(靴箱の中、たんすの引き出しなど) **・フィルタ** →エアコン・空気清浄機用フィルターとしてのみアピールしているが、以下の通り色々使い道があることをユーザーにアピールする必要あり。 例)【検証記事】猫のウンチ臭が10分の1に!?~ニオイが消えるか私が死ぬか~ (ゴミ箱のフタ) https://ceramida.jp/2020/04/13/%e3%80%90%e6%a4%9c%e8%a8%bc%e3%80%91%e7%8c%ab%e3%81%ae%e3%82%a6%e3%83%b3%e3%83%81%e8%87%ad%e3%81%a3%e3%81%a6%e6%9c%ac%e5%bd%93%e3%81%ab%e6%b6%88%e3%81%88%e3%82%8b%ef%bc%9f/ 例)「エアコンフィルターを下駄箱に貼り付け」(下駄箱) https://ceramida.jp/2020/03/27/%e3%82%a8%e3%82%a2%e3%82%b3%e3%83%b3%e3%83%95%e3%82%a3%e3%83%ab%e3%82%bf%e3%83%bc%e3%82%92%e4%b8%8b%e9%a7%84%e7%ae%b1%e3%81%ab%e8%b2%bc%e3%82%8a%e4%bb%98%e3%81%91/ 例)「排水溝からの臭いを撃退」(排水溝のフタ) https://ceramida.jp/2020/03/27/%e6%8e%92%e6%b0%b4%e6%ba%9d%e3%81%8b%e3%82%89%e3%81%ae%e8%87%ad%e3%81%84%e3%82%92%e6%92%83%e9%80%80/ --- ※細川さん提案の # **【加齢臭対策】** google、楽天、amazonで調べたが以下の商品しか出なかった。 身に着けるもの・塗りつけるもの・体内改善用の服用物。 **→デオドラント剤(ソープ、スプレー、塗るタイプ) →衣類・アクセサリ →薬品・サプリ・タブレット** どちらかというとエアケアとは別ジャンルであるため、**現在のセラミダ製品ラインナップでの検証は難しそう。** **・セラミダが狙えるのは、フィルタを使った衣類商品くらいか?** 例)「セラミダとは」 https://ceramida.jp/ceramida-2/ 「現在開発中の商品」に、繊維商品(寝具や枕、靴下、タオル)の記載がある。 例)「ニオイトループ」(参考) https://item.rakuten.co.jp/bishop-life/acb1712003/?gclid=Cj0KCQjws_r0BRCwARIsAMxfDRhLLEhDLZVnjNA3sTGNSqKVWG1FKpsYpX9c133YLkkZgBUZZhjI-JkaAvcAEALw_wcB&scid=af_pc_etc&sc2id=af_113_0_10001868 --- # 【まとめ】 ・マーケットシェア的に、次は「室内」「トイレ」が良さそう。 ・「なんとなくの空間のニオイ」を除去してほしいのが、一番のニーズ。 ・おそらくセラミダ製品を使った「加齢臭」狙い撃ちでの検証は難しい。 (やるなら「枕」「シャツ」といった繊維商品が出てからにするか、「加齢臭がひどい寝室のニオイ」という方法でアピールする) ・きえるん・フィルターそれぞれの長所・機能・使い方を、もっとアピールしていくべき。 ・いずれは、「室内」「トイレ」「車」「衣類」「ゴミ」「靴」「玄関」「自動車エアコン」「キッチン」など細かいジャンルを網羅するのがベター。 ★「空間」を消臭・除菌するものとは別に、「自分が気づかないニオイ」を消すことができるセラミダの商品は何があるか?ないとしたらフィルタをどんな方法で活用すればいいか ★セラミダが消せるニオイ・消せないニオイの確認