# ITIL PPO研修 2022/08/22-26 講師:木村祐さん tasuku.kimura@earnest-tech.co.jp オンライン試験のみ Shimizu Makotoさん:ITベンダ。社内向けIaaSの運用改善ミッション。 - 不合格の場合、再試験は可能。 - ITIL4 - 2022年10月までにCDSが日本語化予定、2023年3月~6月くらいに他も日本語化していく見込み。その後、半年くらいは旧Verが継続されるはず。 - つまり2023年12月まで現行v3が動いていく見込み。 ## PPOの概要 - 目的(Purpose):長期、最終目標。 - 達成目標(Objective):短期達成目標。 --- - 有用性と保証=価値創出の要素。 - SSサイクルのサービス企画:QCDの定義(Quality, Cost, Delivery)。 - 事業(Business):顧客or社内事業部門。 - 顧客向けサービスは、支援サービスによって成り立っている。 - 顧客向けサービス:Email - 支援サービス: - サーバ管理 - NW管理 - Exchange - User Support - 4つのP:People, Process, Product, Partner - 改善提案はすべてのPをケアするものが最善だが、優先順位は下記。 1. Process 2. People 3. Product (Tools):★ツールのみ改善する回答は5点回答になりにくい - Design Coordination:PMOがデザインプロセスの基準や定義を統一する。 - TCO Total Cost of Operation 総所有コスト - ★KPIの表現:良いことが増える(向上率)、悪いことが減る(削減率)、改善、という表記が正解。~の数、~の割合、で終わっている表現は不正解(OSAではそのような表現もある(ITILのバグ?))。~を実施すること、という表記もあり(ゼロイチKPI) - ★傾聴はGood. 話し合う、相談する。 - 良いデザイン → インシデント削減 → 運用コストの削減 - 新技術の調査はGood. ## キャパシティ管理 - 事業キャパシティ管理(BCM):事業目線の需要や計画をサービスに反映。 - サービスキャパシティ管理(SCM):サービス目線(End-to-end)の管理。 - コンポーネントキャパシティ管理(CCM):技術要素目線の管理。 - -- - Keywords:キャパシティ・パフォーマンス(容量・性能管理) - 人的資源の配置、スキルレベル管理を含む。 - 合意済み要件(SLA)を提供する - 需要管理との連携が必要。 - ムーアの法則:技術革新に合わせて適切なタイミングで対応すべき。 - キャパシティ計画=投資計画 - ★コンポーネントキャパシティ管理だけに重点を置いた選択肢は5点になりにくい。他の2要素、特にサービスキャパシティ管理を考慮した選択肢がBetter. - 耐障害弾力性の設計:キャパ管理と可用性管理が連携してデザイン段階で行う。 - ★モニタリングのしきい値はSLAや過剰使用量より低く設定し、それらを超える前に是正処理を取る。 - Application Sizing:Design/Transitionで終了すべきプロセス。モデル化技法を使う。 - 運用開始以降はMonitoring, Tuningで対応すべき。(ワークブックp.95) - ベースライン作成:現在のパフォーマンスをモデル化。仮定(What if?)を分析できるようになる。 - モデル化技法: - 傾向分析:過去のデータ。直線的なデータに有効。 - 分析モデル化:数学的技法でシステムの動作を表現。 - シミュレーションモデル化:正確だがコストが高い。 - -- ISではService Design teamがキャパシティ管理をしていない? → 人員の稼働率、A365などの技術要素は渓さんが関わっている! ## 可用性管理 - 可用性管理:通常運用 ⇔ 事業継続性管理(BCP):災害時 - これらは別プロセスだが、対策が共通なことが多いので連携する。 - サービス可用性:サービス目線(End-to-end)。 - コンポーネント可用性:技術要素目線。 - 重要度:サービス>>コンポーネント - 障害の発生(可用性の低下)は避けられない場合もある。それへの対応の方がユーザ満足度に影響が大きく、重要である。 - 可用性管理は設計の初期段階でサービスレベル管理と連携し、事業の要件を特定すべき。 - 信頼性:サービス中断無しで稼働した時間。(⇔可用性はPercentage) - MTBF:Mean time between failures - MTBSI:Mean time between service incidents - 保守性:障害をどれだけ早く復旧できるか - MTRS:Mean time to restore service - MTTR:Mean time to repair (一般に広く使われているが、修理完了してもサービスが利用可能にならなければ意味が無いので、ITILはMTRSの使用を推奨。) - サービス性:SLA, OLA, UC(サプライヤとのUnderpinning Contract)を守る能力。 - SFA-サービス障害分析:可用性管理へのインプット。 - VBF-Vital Business Factor 重要事業機能。VBFの可用性が重要。 - CFIA-Component Failure Impact Analysis. SPOF(Single Point of Failure)の洗い出し。 - FTA-Failure Tree Analysis 故障樹分析。AND,OR gateなどを使う。 - PSO-Projected Service Outage サービス停止計画:変更等を行うために通常のサービス提供時間の中で停止時間を設定する。(24365サービスの場合、デザイン段階では決められないことが多い。) ## ITサービス継続性管理 (ITSCM) - ITSCMは事業継続性管理(BCM)を支援するプロセス。 - BCM,BCP策定は事業が主導すべき。ITSCMはサポート。 - リスク管理のために事業、可用性管理、情報セキュリティ管理と連携する。 - ITSCMは「災害」(インシデント管理の範囲を超えるイベント)に対処する。 - ITSCMライフサイクル 1. 開始 2. 要件と戦略:BIA,リスクアセスメント 3. 導入 4. 継続的運用 5. 発動(災害時) - BIA Business Impact Assessment ビジネスインパクト分析:事業への影響を定量化。 - M_o_R Management of Risk リスクの管理 - テスト - 初期テスト:計画策定時に実施。 - Walk through test:計画策定時に机上シミュレーションの確認を実施。 - 全体テスト:少なくとも毎年必ず実施。抜き打ちでもあり。 - 部分テスト:全体テストに追加できるが、全体テストの代わりにはなり得ない。 - シナリオテスト:シナリオを定義して実施。網羅的なテストはできない。 - 復旧オプション:要件に応じて適切に選択する。 - 手作業ワークアラウンド - 相互協定:他組織と事前に握っておく。 - 段階/中間的/高速復旧 - 即時的復旧 ## 情報セキュリティ管理 - CIA: Cofidentiality, Integrity, Availabilityの担保。 - 情報セキュリティ方針:事業とITのトップが承認。最低年に一回はレビューする。 - セキュリティの責任は事業とITが共同で負う。 - サービスプロバイダのタイプ - タイプ1:内部プロバイダ(部門別にITチーム) - タイプ2:シェアードITサービス部門 - タイプ3:外部プロバイダ - タイプ1,2では会社全体で情報セキュリティ方針を推進する。 - タイプ3では顧客企業の情報セキュリティ方針は機密事項。 - 脅威への対策: - 予防:アクセス権の限定など。 - 低減:損害を最小限にとどめる。定期バックアップ、侵入テストなど。 - 検出:モニタリング、アラート。 - 抑制:被害自体or拡がりを抑制。何度もPWを間違えたらブロック、検出後にロックダウンなど。 - 是正:損害の修正、処置。バックアップリストア、ロールバック - ★RACI:試験問題ではAが最重要。 ## 需要管理 - 事業活動パターン分析 PBA Pattern of Business Activities - ユーザプロファイル分析。PBAを組み合わせて作成する。 - キャパシティ管理と密接に連携。 - サービスパッケージ - コアサービス:ビジネスに必須。eg.宿泊サービス - 実現サービス:コアサービスを実現するために必須。eg.部屋、ベッド、チェックイン - 強化サービス:オプション的なもの。eg.朝食、大浴場 - 需要管理活動の流れ: 1. PBAを識別、文書化。 2. PBAを含む ユーザプロファイルの定義。分析-サービスへの需要パターン特定。 3. 需要パターンを満たすキャパシティを用意。 - 準備できない場合、需要を管理or影響を与える対策。eg.格差課金 ## 役割と責任 - プロセスオーナー(A) - プロセスマネージャー - プロセス実務者(R) - 兼務も可 ## 技術と導入に関する検討事項 - ツールよりもプロセスの方が重要。 - ツールは統合されたものが良い。(複数プロセス) - ツールベンダーによるサポートが望ましい。 - 運用要件(MSC)を80%満たせば良い。 - M:100%必要 - カスタマイズは好ましくない。 - 可能なら既存ツールを再利用する。 - 事業要件を優先する。 - 導入で影響を受ける相手とコミュニケーションをとる。 - 対応グループを立ち上げ、サポートを得られるようにする。 - 上級マネジメントからコミットメントを得る。 - アーキテクチャは個別最適ではなく全体最適を目指す。 - 技術のカテゴリ:(これらがサービスを形成する) - アプリケーション - データ - インフラ - 環境 - CSIアプローチ:ビジョンを短期目標にブレイクダウンして目標達成を目指す。 ## 模擬問題のポイント ### 模擬試験1 #### 問題5 - キャパシティ管理において新技術の調査はGood.ムーアの法則に取り残されない計画が必要。 #### 問題7 - キャパシティ管理担当者は技術的ナレッジが必須。 - 可用性、セキュリティ、ITSCM管理担当者はリスクアセスメント能力が必須。 ### 模擬試験2 #### 問題2 - 既存ベンダを優先しつつ、ベンダロックしないソリューションが良い。 #### 問題4 - PSOはデザイン段階では決められない。 - デザイン段階での重要性は、PBA理解>テスト計画。 #### 問題5 - BCM, BCPは事業が主体となって定めるべきで、IT部門はサポートする。