# 推しの1stソロライブに落ちました。 この記事は[みす51代 Advent Calendar 2020](https://adventar.org/calendars/4956) 10日目?の記事です。 ![](https://i.imgur.com/Rv9CerI.png) <div style="text-align: right;"> <pre> 終 制作・著作 ━━━━━━━━━━ ➂ⒷⓀ </pre> </div> マジで心臓止まるかと思った。心臓の鼓動がBPM3くらいになった。心臓掴まれる感じがして魔女に愛されるなろう主人公の気持ちがわかった気がした。 ## セカンドチャンス 「先行予約」という名前から薄々勘付いてはいたものの、まだチケットが手に入る可能性があるという公式発表があった。 :::info 私にできることはなんだろうか。 ::: どう考えてもこのまま行けばまた**落選する**。そもそも登録者数35万人に対して500枚しかチケットがない時点で細い賭けなのだ。500/35万=0.1%はFGOのガチャですり抜けのお目当てサーヴァントを単発引きするようなものだ。さらにゲスト参加のファンも応募している可能性を考えれば、**さらに低くなる**だろう。 並大抵のことではライバルと差をつけることができない。どうすればいいのか。 3日近く考えに考え抜いた結果答えにたどり着いた。 <br> <br> <br> <br> **——そう、滝行である。** 調べてみると高尾山には滝行体験があるらしい。普通の滝行とは別口なので皆初心者であろうし、早速予約を取ることにした。 ## いざ現場へ 気温は10℃程度だが日差しが暖かく、行楽日和の11/18。カップルや夫婦がひしめく高尾山口駅に早足のオタクが一人。明らかに異質であった。 高尾山6号路を15分ほど登ったところに琵琶滝水行道場が見えてきた。 <div style="text-align: center;"> <img src="https://i.imgur.com/aNDJ0wS.jpg" width=50%> </div> 入り口で受付を終え、初めてである旨を伝えると、「すでに二人いらっしゃってて、皆さんベテランの方なので話してみては?」と言われ、待機所へ通された。 ## 待機時間 おそらく年も離れていて話題も合わないだろうが修行開始時間まで30分ある。 話してみるかと思いながら待機所へ入ると、 >**(ぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつ...)** 一人はずっと念仏をつぶやいている。こわい。 も...もうひとりは?と思い、もうひとりの方を見ると、こちらを無視したまま壁の方に向かって座っている。 **ここは留置所かなにか?** おそるおそる空いているスペースに座ると念仏おじさんが「こんにちは」と挨拶してきた。こちらも挨拶を返す。 どうやら敬虔な仏教徒というだけであって別に悪い人ではなさそうだ。挨拶が終わるとすぐに念仏を唱えだしたのでコミュニケーションを取る気はなかったようだが。 5分程度すると20代後半くらいの男性と大学生くらいの男女が入ってきた。女性は別の部屋に通され、新顔二人と念仏おじさんと壁おじさんの四人と僕で気まずい空気(と念仏)が流れていた。 無言(念仏あり)に耐えられなくなった僕が口を開くと新顔の二人は普通に話し返してくれた。**よかったシャバの人間だ。** 会話はお互いそれほど得意じゃないようで、話題が切れるのは早かった。 サークルなどの話に繋げようと思い、大学生っぽい男性の方に :::info 「大学生ですか?」 ::: と聞くと、 :::success 「えっと...うーん...フリーターです。」 ::: **地雷踏んだー!!!!** めっちゃ歯切れ悪そうだよ!!めっちゃ体格良いんだから絶対お前は体育会系のサークル入ってる大学三年生だろうが!! 焦った僕は「あー...そうなんですか」などと流しながら20代後半くらいのお兄さんに :::info 「そちらの方は...社会人ですかね?」 ::: と話題を逸らした。すると返ってきた答えは、 :::warning 「社会人...うーん働いてはいますね」 ::: **お前もフリーターかよ!!!!** ここは職業安定所だったのか?!!??!? しかもなんで直前のやつはフリーターって言い切ったのにお前はちょっと遠回しに言ってんだよ!! いやフリーターじゃないかもしれないけどさ!! 後から考えてみれば滝行に来る人間は複雑な事情を抱えているに違いない。それくらいの地雷は考慮して然るべきだったのだ。推しのライブチケットが当たって欲しいからという軽率な理由(私には重大だが)で来たために地雷を見誤った私の失態だった。 その後待機所には気まずい雰囲気(と念仏)だけが流れていったのは言うまでもない。 ## 本番 すでに体力が消耗した状態ではあったがようやく時間になり修行が始まった。 まずはお坊さんのありがたいお話(皮肉ではなく普通に良かった)を聞き、入滝の作法を教わる。 修業着に着替え、色々な事前準備を整えると、入滝の時が来た。 <div style="text-align: center;"> <img src="https://i.imgur.com/XJvjQdL.jpg" width=50%> </div> 2m程度の小さな滝だが下に来るとポンプ車でも使ってるのかと思うほど勢いがすごい。 しかしやることは教わった。後はやるだけ。 **いざ入滝!!!** <br> <br> <br> :::info (...僕は一体何をしているんですか?) ::: <br> :::danger ほらお経唱えて! ::: お坊さんに腕を叩かれて我に返る。 寒すぎて瞬間的に記憶が持ってかれた。 水風呂というか氷水風呂が降ってきている感覚。銭湯での水風呂とは格が違う。 :::info 南無大聖不動明王ッ!!!!!! ::: お経というよりは**絶叫**に近かった。というのも叫ばないと寒すぎて意識が持っていかれるからだった。 しかし叫ぶと口が開き、滝の水がガンガン入ってくる。前門の凍死、後門の溺死。 必死に叫んでいるとまた腕を叩かれ、滝行は終わった。正直数フレームしか記憶を持ち帰れていない。酷い飲み会後のようだった。 ## 終わりに 終わった後は即着替え、ストーブのある待機室に戻され、そのまま流れ解散になった。 ついでなので、高尾山も登っていくことにした。6号路→高尾山頂→JR高尾駅まで歩いたので往復2時間位かかってしまったが、滝で冷えた体にはいい運動になった。 <div style="text-align: center;"> <img src="https://i.imgur.com/UNCNztb.jpg" width=50%> </div> 詳細な記憶こそ持ち帰れなかったが、割と楽しかった気がするので人生に迷ったらまた来てもいいなと思った。 3000円程度で体験可能なのでみなさんも気軽に#mis1takigyoしてみてはいかがだろうか。 ## 後日談 戌亥の1stソロライブは結局落ちました。 滝行で別に運はよくならないことがわかりました。いかがでしたか? 一般受付(先着)もあったらしいですが開始15秒の時点でもう売り切れていたらしいです。馬鹿か? 僕は全然落選が信じられなかったので受付終了した後も毎日e+を巡回しました。(意味はありませんでした。) 今日12/10の19:00から戌亥の1stソロライブが中継であります。ネチケは6000ニコニコポイントです。実質無料。見よう。 おしまい。 <h2 style="color: white; "> 蛇足 </h2> <div style="color: white; "> 元々アドカレは二日間分書こうとしていました。 内容的には一日目に動画を作ってそのメイキング的な感じの内容を二日目にしようとしていました。 動画はからめる氏のハイテンション年始的な感じで滝行の実写映像でクソMAD作ろうと思ったんですが、滝行場が紙垂とかあって関係者以外立ち入り禁止のマジで神聖な場所だったので断念しました。悲しい。 </div>
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