# 第6回 出席番号:7 今日は性教育とジェンダーの話 この授業でリプロダクティブヘルス&ライツの話をしてきた 性と生殖に関して健康を保証されるそれから自分で性と生殖に関して自分で決定できる際にきちんとした情報がないと自己決定できない その際に適切な情報があるということもリプロダクティブライツ(=権利)の方に含まれる 必要な情報を届ける手段として日本の性教育は遅れている、貧しい→古くからの経緯はあるが、このところの流れをスライドでwebclassにアップ 今日はそれを中心に進めていく ## 資料(スライド) 一昨年の春からこのようなコロナパンデミックが始まったが、ジェンター関連としては2つ(3つ?)の問題 - 10代の妊娠相談が急に増えた(自宅にいることが多くなり) - 結論から言うと、10代の望まない**出産**が増えたというデータはない(相談が増えただけ?) - 学校の保健室に相談できないから民間の相談室への相談が増えたと言うことも考えられる - DV相談の増加 - 女性の方が多く失業→女性の貧困問題が深刻化 ### 包括的性教育 包括的と書いてあるが、包括的というのは日本の伝統的な性教育ではなくインクルーシブなものである ユネスコの国際セクシュアリティ教育ガイダンス 人間の関係性・価値・権利・文化・ジェンダーの理解など非常に広い範囲を教える包括的教育を行うことが記されている このところ性教育が注目されている そのきっかけを作ったのが4年前 ### 足立区立中学性教育バッシング問題 実際の名称は、人権教育「性に関する学習」 ところが2018年3月16日都議会文教委員会の場で「不適切な教育」として批判される 中学で教える内容に含まれていない言葉(性交、避妊など)を使用して教えることは問題があるとの主張 都教委も「指導する」と圧力的対応 教育内容への政治的介入、不当な支配と反発 七尾養護学校事件との共通点(同じ議員が批判) ### 七尾養護学校事件(2003)とは 性についてよくわからないと言う状況の中で、子供たちに、抽象的な言葉だと分かりにくい、伝えにくいと言うことで、性器の具体的名称を使うなど児童生徒の親御さん達も了解の上で工夫 しかし、性教育の授業内容が不適切との批判を受け、校長及び教職員に対し、厳重注意処分 性教育のバッシングが全国的に広まる→萎縮、自粛へ 七尾の教員は戦時中のような取り調べを行われた 熱心な教員がひっそりと丁寧に教えているという状況が続いた。 2005年1月 過激な性教育ジェンダーフリー教育実態調査プロジェクトチームを発足し不適切な性教育を取り締まった。 ### 「こころとからだの学習」裁判(「ここから」裁判)(通称) 七生養護学校事件の裁判 関心のある生徒は[wiki](https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%83%E7%94%9F%E9%A4%8A%E8%AD%B7%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E4%BA%8B%E4%BB%B6)を調べて 七尾養護学校の性教育をバッシングする記事を多く載せていた産経新聞も敗訴という結果 都議三名、産経新聞社に損害賠償と教材の返還を求めた 都議と都教委が負けたというところに落ち着いた、全国の性教育が縮みあがった ### 中学生の9割が「性交」という言葉とその意味を知っている(スライド) 朝日新聞がインターネット調査でセックスという言葉とその意味について知ったのはいつですかという質問 中学生に性交という言葉を使っていけない。 先生は小学校6年生くらいにぼんやりと知っていた。 小学校高学年 43.7% 中学生 37% 九割が知っているのに使っちゃいけない ### 中学校学習指導要領 文科省は妊娠や出産が可能となるような成熟が始まるという観点から女性や妊娠については教えるが**妊娠の経過は取り扱わないものとする** 望まない妊娠をした場合の中絶も取り扱わない。通称歯止め規定 国際的なガイドラインから見ると日本は非常に遅れている。 性交、避妊、中絶などを教えることを抑制する「歯止め規定」 性の在り方に多様性がある、異性だけでなく同性に向く場合がある。性衝動自体が起こらない人もいる。 ### 性教育に関する教育実践・調査研究団体 大きな団体が二つある - 日本性教育協会 - 性教協 休憩を入れます 22分まで休憩 もう少しお待ちください ### 「性教育の遅れ」は危険 中・高生の性交経験率の実態 国際的な包括的性教育のガイダンスでは性教育を中学生ではなく小学生や幼児から必要 性教育が遅れるということは子供たちを危険な目に合わせるということになる。性教育をすることで性交に興味を持ってしまうという声もあるがすでに性行動をしている子供たちがいる。 2017年では中学生女子で4.5% 中学男子で3.7% 高校生では女子二割、男子で約12% 性交経験をしているため避妊について教えるそれから中絶について教える必要がある。高校に進まなかったり中退する人もいるため年齢にふさわしい性教育をしていかなければならない。 ### 青少年性行動調査(2011年) 2005年が最も高く、そこをピークとして下がっている ジェンダーも読み取ることができる 男子のほうが経験率が高かった。女子は結婚するまでは処女が望ましいといわれていた。女性が活発なのはふしだらであるといった性教育の圧があった。 高校女子に関しては1974年から比べると右上がりになっており女子のほうが活発化する。 男女平等という観点ではどう見えるか。 生道徳についての二重基準は未だにあるといえる 付き合っていたら性の要求に応じなければならないという考え方 ### ネット、ポルノメディア…誤った性情報に晒される子供たち 質問——高校生に聞きました 性教育がない中でどのように情報を入手しているか。 インターネット以前は雑誌や友達から避妊や感染症の情報を入手していた。 また男性向けに作られているためちゃんとした情報かどうか スライドの情報に頭の中で〇×を付けてください 高校生の正答率はほとんど低い これぐらいの人数の教室だと初めて知った学生が必ずいる。 女性の体は機械のようではなく不安定である 高校生で学ばなければ大学でも知らないままになるその結果望まない妊娠につながる。 そして、望まない妊娠という形で跳ね返ってくるのは女性 ### 10代の妊娠のリスク 人工妊娠中絶 - 手術時の妊娠週数が遅れる傾向 - 心身の負担大 心身への負担大 - 学業の中断 - キャリア形成の阻害 - 虐待の可能性の増大 10代の望まない妊娠は体に負担がかかる 妊娠したら人工妊娠中絶か出産するか 人工妊娠中絶は妊娠週数が遅れてしまう。産婦人科に行くハードルが高い。費用が高い。中絶費用は国が負担するなどの仕組みもない。妊娠に気づかない。 出産する場合も準備が整っていないため貧困問題が起こる。身体が出産に最適な状態ではない。学業を中断しなければならない。退学に追い詰められる。環境が整わない中で児童虐待が起こる。その一方で子供を産んでよかったという人もいるが相対的には悪い結果になる。 ### 年齢階級別に見た〜〜(スライド) 全体では下がっている 2005年ピーク ### 秋田県 秋田県では中学生、高校生に性教育を開始してから、10代の中絶率が大幅に減少 性教育で性行動は慎重になる →性教育で性的なことに関心を持ってしまい性行為性行動が盛んになると言う事実はない ### 性について知ることができるサイト →スライド参照 本来は中絶に至らないのが良い ### 今日の課題 皆さんがこれまで中学小学校中学高校で学んできた性教育はどういうものだったか教えてくださいというもの 女子だけだったか、男女一緒だったか 期限:**本日の15:30** ### 期末試験実施(ペーパー) 試験期間中に実施 日程の発表は1/14(金)以降