# 第5回 出席番号:9 映像の続きを見ていく ### 動画 既に国土は飽和状態なので、人口を減らさなければならない こうして、優生保護法から母体保護法になった。 刑法としての堕胎罪は残っていたが、母体保護法が適用されれば罰せられることはなくなった。 経済的な理由でも中絶を認めるべきという考えが議員の中にあった 優生を認める価値観はなかった 戦争に負けたことによる劣等感もあるがそういうものは感じない、ほかの民族に負けたくないといういわば願望 身体的、または経済的理由により、という文言が加えられた。これにより、医師も罪に問われることがなくなり、中絶が増加した。 ### 先生の話 昭和30年頃 生まれてくる子供の数と、中絶された子供の数が近い(157万人・中絶:112万人) 今の時代よりもはるかに多くの中絶が行われていた 中絶で生まれてくる子供の数を減らしていた。(人口をコントロール) 堕胎天国・中絶天国と呼ばれていたこともあった。 日本では早い段階に、女性のためではなく、人口政策として中絶が認められたという歴史 多く行われたというのは事実だが、決して天国という言葉と結びつく自体ではない。女性の体への負担も大きい。 ### 動画 優生保護法は国人口政策と深く関わっていた。 人口を減らすのは、戦後復興のため重要と考えていた。 戦後、高度成長期には所得倍増などに重きを置くということがあり、生まれてくる子供の数を調整することを考えてきた歴史があった。 堕胎天国・中絶天国と呼ばれるようになったのは、経済的理由が入ったから。 中絶をやりやすくするような改定が重なっている。 その時なぜ経済的という言葉が選ばれたか:戦後の食糧難など しかし、その後、経済的の中身が変質:豊かさのレベルが変容 優生保護法の制定以来、不妊手術・断種手術が行われてきた。 男性:断種手術 女性:不妊手術 ハンセン病で療養所にいた人は、結婚の条件に断種手術を求められた。 →子供を作れないような立場に置かれた 九州弁護士連合会 断種について尋ねた 37%が手術を受けていた。多くが結婚の条件に断種手術を求められたもの。 多くは強制的に収容された中で起こったこと。 優生保護法では、手術の対象の病名が列挙されている。 この手術は、法律で定められていない障害を持つ人にも行われたこともあった。 生理の処理ができないために卵巣の機能を停止させられた。 ### 先生の話 そういう女性に実際に話を聞いたことがある 先生の時代は大学内で、政治的な主張を訴える立て看板が立っているようなことがあった。 介助ボランティアの募集の紙を配っていた。 そのチラシに電話番号などが載っていたので、訪問しに行った。 それで、話を聞いた。 そのとき、自分も子宮摘出をしたと言っていてその言葉が頭に残っている そこ(施設)でしか生きていく術がない中で、職員に良い入所者と思われるためには、同意書にサインせざるを得なかった、という話を聞かされた。 言葉がなかったり申し訳ないという気持ちになった。 月経の手当てを職員をする。障害を持つ女性は結婚する必要がない、だからいらないもの、無駄なもの、という考えがあった(当時)。施設で働く職員が悪いわけではなく、それを支えている社会の一員である苦しさを当時先生は感じた。 ### 動画 法が改正されてもこういったことが終わるわけではない。 介助が大変だからいう人は私たち一人一人かもしれない。 これは25年前の放送だが、現代ではようやく生理の貧困という言葉が出てくるようになった。 学生で貧困に置かれている人がいる。ナプキンが買えないといったところで困っている。いろんな生活物資の中でそれを配ろうという取り組みが始まった。毎月来るものを自費でまかなうのはおかしい。といった話がある。 ### 先生の話 NHKのハートネットTVという福祉番組で障害を持った女性の生理について取り上げていた。 今では子宮摘出はないが、現在でも多くの困難があることが取り上げられている。 今現在では車いすで入れるトイレがあちこちにあるわけではない。 ### 動画 中絶できるという面だけ見られ実際何が起きているか見ようとしていなかった。 優生保護法の二つの面 ・中絶ができる ・病気を持つ人などへの不妊手術・断種手術 民族の優性・・・力が弱い人は犠牲になっていくような気がする。 質のいい人間を増やして質の悪い人間を減らしていくというナチスヒトラーの考え方 改正により優性は取り払われたが思想は残っている。政策担当者だけが優生思想を持っていたのではなく、私たちの内側に深く根ざしているもの。 1960年台後半 羊水検査が可能になった。胎児の状態で異常があれば中絶することができるようになった。 2021年現在 胎児の状態がもっと詳しくわかる。そこで中絶するかどうかの判断に、よりシビアに迫られる。ここでの問題は古びていない、現代の課題である。将来子供を産もうと考えている人にとって良く考えるべき内容で、この番組は古びていない。 日本各地で胎児診断の技術を進めようという運動が始まった。 兵庫県では不幸な子供(=障害を持っている)の生まれない対策室を作った。 障害を持つ子供の出産をしない 妊婦向けパンフレット「あなたのために」 当時、「不幸な子供=障害を持っている」という疑いない発想があった 家族や親せきの中に何らかの障害を持つ人は一人や二人いるがそういった子供は不幸な子と呼ばれ中絶することになる。 障害を持った母親は不幸になる 障がい者の反発もあり4年で廃止した。 このような中で優生保護法の見直しの声が高まっていた 1972年の改正案 ・経済的理由の削除 ・胎児条項の導入(胎児の段階で障害が分かれば中絶を認める) ・初回分娩の適正年齢指導 この三つについては年表に書いてある通りです。 経済的な理由で女性の体がコントロールされていいのか 当時の女性運動の風景です。諸外国ではしょっちゅう行われているが日本では起きなくなった。 経済的理由の削除は女性から、胎児条項の導入には障害者団体から、激しい反対運動が起こった 産む産まないは女性が決める。経済的理由の削除が行われると、女性の中絶の多くが犯罪とされてしまう。 障害者を殺す権利も含まれていた。多くの女性はそういったことを考えない。健康な子供が欲しいのはわかるが、実際の行動に移してしまっては障害者の が失われる。 産む産まないは女性が決めるという主張の中には、女性自身が優生的な考え方を持って決定する権利が含まれるのかという問いかけ 当事者である女性が決めるのかという議論が交わされた。 障害を持って生まれるのが不幸なのではなく日本に生まれるのが不幸であるという表現もあった。 女性だけで答えられることではない。女性が障害をもった子供を育てたいと考えてもそういった環境が整っていなかったり、すべて女性の責任にされたりしてしまう。 ### 先生の話 この方も障害を持っている。女性と障害というマイノリティを二つ持っている。(小児ポリオ) 彼女自身は不幸だと思ったことは一度もない。70年代の女性運動に参加した時代で四年制に通える女性が少ない中で通えていたということもあり。ただ、子供の頃に外を歩いていたら、悪いことをするとあのようにバチが当たるよと、その対象として示されるということがあったという。 女性だけに責任を負わせるのは違うという考えを述べた ### 動画 中絶は権利なのか 1972年の改正案 量の面での要請 質の面での要請 ここまであからさまに胎児条項として提案したというのは、改正を提案した人たちは反発を予想していなかったということ。 女性と障害者からの反発。 産む産まないは女性の権利である。障がい者からは①不幸であるかどうかは本人が決めることという主張②障害だから中絶をするというのは健全者のエゴではないという主張。 女性に中絶する権利があっても障害だから中絶するのは優性思想ではないのか。 中絶は女性の権利だといっていたが、必ずしも権利ではないと考えていた者もいる。権利だと割り切ることへの違和感。 中絶は女の権利か 胎児の生命の表現自体考えなくてはならない ### 先生の話 私は殺人と思わない。 安全な中絶な権利と言い直すと印象がかなり違うのではないか 話し合ってもいいと思うが法的に夫が許可しないと中絶できないのはおかしい。 **動画終了** ### 年表に戻る 1982年 にまた改訂案が出てくる(経済条項の削除)が、反対運動によって阻止 72年ほどの目立った運動ではなかったが、厚生省前で、ハンガーストライキをするという運動もあったとのこと 1994年 カイロ国際人口開発会議(リプロダクティブ・ヘルス&ライツ) この際、日本には優生保護法があり、障がい者に不当な扱いをしているのだという訴えを国際社会に向けて行った。このような活動もあり、1996年に優生保護法から母体保護法へ。 1995年 国連北京世界女性会議 「違法な中絶を受けた女性に対する懲罰を含む法律の再検討を考慮すること」 1996年 らい予防法廃止。優生保護法から母体保護法へ しかし、問題点も残っている ・刑法堕胎罪の存続(中絶の犯罪化の存続) ・配偶者の同意条項の存続(女性の自己決定権の否定) ・内なる優生思想、生命の「質」の管理 2015年 高校生向けの副教材に、「妊娠のしやすさと女性の年齢グラフ」を改ざん掲載→これについては機会があれば取り上げたい。 同2015年 菅官房長官が芸能人の婚約発表に際して、メッセージで「たくさん産んで国家に貢献してください」と発言。 2018年 旧優生保護法下での矯正不妊手術に対して、国家賠償訴訟起こる。 ### 課題について 3限は20分間だったが、 今回の課題の締め切りは明日の23:59 最も印象に残ったものについて感想を書く。 時間内に書けるようなもので構わない。 提出したら退出可能。
×
Sign in
Email
Password
Forgot password
or
By clicking below, you agree to our
terms of service
.
Sign in via Facebook
Sign in via Twitter
Sign in via GitHub
Sign in via Dropbox
Sign in with Wallet
Wallet (
)
Connect another wallet
New to HackMD?
Sign up