# 第4回 出席の番号:8 今日は補講が5限にある ## リプロダクティブ・ヘルス&ライツ リプロダクティブ・ヘルス&ライツとは * reproductive:ジェンダー論や医療の文脈では「性と生殖の」(本来は「再生産の」) * health:健康 * rights:権利 つまり、**性と生殖の健康と権利**という意味 出産に関して健康が保障される、それについて決定の権利をもつというのは女性にとって、身体や生命の安全に大きく関わる概念 日本では医療が発展し、出産で命を落とすのは稀なことになってきたが、開発途上国では、衛生状態が良くない中で、女性が出産で命を落とす、あるいは深刻な産後の後遺症が残るという現状がある。 リプロダクティブ・ヘルス&ライツは全ての個人とカップルに保障されるべき人権の一つ 性と生殖に関する包括的な権利(①安全な性生活②生殖能力…) 後期前半の講義で紹介した、中絶する際に、相手の男性の同意(結婚していない女性の相手も含む)がないと中絶できず、病院を転々とし、結果として公園のトイレで出産をせざるを得なくなり、子供を殺してしまって、殺人の罪に問われるという話 →①安全な性生活:健康も権利も保障されていない リプロダクティブ・ヘルス&ライツは国連の国際人口開発会議(カイロ会議 1994)→配布資料に書いてあります 本人の同意なく不妊手術をされてしまった事例などがあり、人口政策を立てる時には一人一人の人権の視点に立つことが重要ということとで関心を集めたのがリプロダクティブ・ヘルス&ライツ 「リプロダクティブ・ヘルス」と「ライツ」の両者は密接不可分ですが同じ概念ではない。淵源(えんげん)(由来という意味)だが、どこからやってきたのかその背景は異なる。 ### リプロダクティブ・ヘルス **健康が守られることが権利** 1970年代にWHOが用い始めた。 ここでの「ヘルス」は「良好な状態」を指す 生涯を通じた生と生殖に関わる ### リプロダクティブ・ライツ **自己決定することが権利** - フェミニズム運動 - 女性はその男性の意思に従わなければならないという状況や、中絶は犯罪という中で、産む産まないを決定するのは女性自身がするべき、そのような医療体制を整えようという運動 - 発展途上国などでの、優生学的な実行管理政策優生学(優れた遺伝子を残して劣った遺伝子は排除して人間の質を高めていこうといったような考え方)に対する反対運動 リプロダクティブ・ライツというのは政治的・宗教的な議論の場となっている。中には反対の立場の者(国)もあるが、リプロダクティブ・ヘルスとリプロダクティブ・ライツは揃って保障されなければならない そして、リプロダクティブヘルスライツの年表がプリントに書かれています。ここまでに質問はありますか。 ## 中絶に関して 保健体育等では、「中絶は胎児を殺すことだと思います」などの意見があります。学校で胎児が子宮の中でつつかれて逃げ回っている映像をみたことがあるという人もいますが、胎児は普通は中で固定されているので間違っているのではないかと思います。 中絶の90%は初期中絶であるのでほとんど人の形をしていないため命を殺すということにはなりません。 ### 堕胎薬 日本では、1868年(明治元年)明治政府が戦前戦中、人口増加政策を取ってきた。堕胎の禁止それから堕胎薬の販売禁止を命じた。 1880年に憲法堕胎罪というのがフランス法を参照して作られ、日本にも導入された。これは現在にもある。 基本的に日本では堕胎罪、中絶は犯罪であり、中絶する女性は裁かれる。 今注目を浴びているのは飲み薬で中絶する方法。 欧米では1980年代から飲んで中絶する方法がある。 日本では対応が遅くようやく今月に承認申請を出した。 それから承認されるまで1年以内ということなので、来年には飲んで中絶する方法が日本でも認められるのではないかなと思われる。 妊娠させた男性は罪に問われない。このことは国際的に非難されている。 **213条** 中絶も堕胎も同じ意味だが、法律に背くという意味で堕胎が使われる。合法とされる場合、中絶と言われる。 女性を身体的に痛めつけて無理やり流産させて女性が死んでしまうということがある。 **214条** こうした専門的な人々が行った場合も犯罪。同意堕胎は時々今もある。 これらが女性の安全な中絶の権利を阻害している。 10分休憩を入れましょう 23分再開です 今日は年表を見て単調になるので、後半は動画を見る。 今は1907の堕胎罪が2021年にも残ってるということをやっていた。 1930年明治政府は、産児制限・妊娠調整の禁止をする。子供の数をコントロールするという考え方や実践に弾圧をかける。 1937厚生省設置 これらは国力の増強のため。 1940 国民優生法 1941 人口政策確立要綱(大東亜共栄圏の発展のため、1組の夫婦あたり平均5人、結婚年齢を3年早める) 今の日本でも似たような少子化対策が進んでいるのではないかと思うところがある。 1945 敗戦(人口政策に大きな変更を求められる)戦争で日本国土が疲弊して食糧不足それなのに外地から兵士が戻ってくる。→生まれてくる人口を減らさなきゃ! 1948 優生保護法(不良な子孫の出生を防止・条件付きで中絶を認める) 1948 優生保護法改正(中絶の条件に、経済的理由などを加える) 1972 優生保護法改正案国会提出(①条件の経済的理由を削除 ②胎児の障害を理由とした中絶の許可 ③適正年齢(30歳)での初産の指導)→反対運動(女性運動・障害者運動)が起こる→結果、廃案 ## 映像を見る 今から見る映像は、優生保護法が母体保護法に変わった1996年の番組 優生保護法は昭和23年に制定 優生は優良な生命を意味する。 優生思想はプリントにあるように、ダーウィンの進化論・遺伝についての生物学の進展があって、思想界に優良な人の遺伝子を残して、劣った遺伝子を減らしていく、それによって、人間の質を高めようという考えが広まる ヒトラーはそれを実践し、そのような人を集めて殺す、というようなことをやっていた 第一条の不良な子孫の出生を防止すること →批判を受け6月の通常国会で優生思想の削除が可決され、母体保護法として改められた。 制定から48年の間優生保護法の中でどのようなことが行われていたのか、母体保護法に問題はないのか、検証していく。 母体保護法では優生保護法を優生保護法たらしめていた優生思想が削除された。そして中絶ができるように変更された。 今回改正され、優生という言葉がなくなった。しかし、そこが取れたからといって問題が解決したわけではない。 優生保護法は女性にとって一見役に立つように見えるが、その裏でなにがなされていたのか見ていく。 昭和20年代初頭:兵士の帰国などで、人口は5年間で1000万人増加 堕胎が禁止されていたため、闇堕胎などが横行 加藤シヅエさんは、男爵と結婚。その男爵の持っていた炭鉱で炭鉱労働者の過酷な現実を目の当たりにする。その中で女性は激しい肉体労働の間に妊娠や出産を繰り返す。子供は栄養失調。貧困は連鎖。それを見て家族計画が必要だと感じ、それを行動にうつした。 戦後は女性も議員になれるということで、議員として活躍されていた。 計画して子供産む法律ということを言っている。 ウェブクラスから回答するものを作った。感想や意見を答える。期限が授業終了後20分までの授業内のコメントペーパーを設けたので、ここまでの感想、意見を提出して終わりです。(授業中の10分で書ける範囲のことで良い) 五限にまた続きを見ていきたいと思います。 提出した学生から退出して大丈夫です。
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