# 第2回 遅れてごめんなさいもっと早く来てこれの準備しようとしてたんですけど、ちょっと事務の方と打ち合わせが入ってしまって到着が5分くらい前で1時間かかりました。 出席番号は、6です。 この授業は前回から性の多様性の学びに入っていますが、このところNHKがそれに関連した番組をたくさん作っているのですが見たという学生さんいらっしゃいますか? 今日はそのセクシャルマイノリティということに関しての大雑把な流れを見て日本は今どこにいるのかというようなということを把握したいと思います。 前回は性の多様性っていうスライドを見て、男女格差ジェンダー格差についても同じ30年程遅れてるのではないかというのが今の私の捉え方で、もう少しその流れを見ていきましょう。 マジョリティだけがマイノリティを理解するのではなく、マジョリティもマイノリティも性の多様性を理解する。 ## 性的マイノリティの人権を求める動き 性的マイノリティの人権を求める動きの年表を見ていく まず、1970年前後から欧米で同性愛の人権運動が活発化した。それ以前にも差別や偏見を無くすそういうことを求める動きはあったが、70年前後から活発化した。 1968年、69年70年70年代初頭も含めて、これまでの価値観を大きく覆すような大きな学生運動があった。 東京大学では学生運動が激しくなり、入試が中止されたような年もあった。 そうした中で、女性運動が起こり、古典的な女性的役割について批判の運動が起きていく。 男女で結婚して子供を産むのが当たり前でそうでない人生はおかしい、というような価値観が批判された。 1973年 アメリカ合衆国の精神医学会が同性愛は精神病ではないという判決を下した。 そのことが周囲に知られると病院につれていかれる 電気ショックといった治療をされる 欧米では平等への改革が進んでいる 日本ではそれほど大きな社会運動にはならなかった パレードとは、なんらかの主張を持った人々が集まって集団的に歩くというもの。 一般的なパレードは何らかのメッセージがある。性的マイノリティではメッセージは含まれておらず 街頭に出てパレードをすることで同性愛者ということをカミングアウトをする 存在が不可視化されているのが通常の状況だが、パレードをすることで自分達の存在を知らせ、可視化していく。 言葉以外の運動がある。 配っている資料を見ていきましょう。 1969年のところから解説していきます 1969年以降先ほど言ったセクシュアリティだけでなく、大学の民主的な運営(学制運動)・アメリカではベトナム戦争の反戦運動が行われていた。 いい学校をでて就職して子供を作るというのに反対 ## ストーンウォール事件 ニューヨークにゲイバーがある、日本でいう言葉が出てきませんが そういうところに警察が嫌がらせで入っていた 当事者の人が、警察の弾圧に抵抗して、緊張状態が続くという大きな事件があった。 これ以降多数のレズビアン、ゲイ団体が設立された。 ## ブルーボーイ事件 一方日本では、東京地裁が3人の男性に性転換手術を実施した医師に対して有罪判決を下した。 自分の性別に違和感がある男性に対して臨む性別で生活できるように手術を行った 最近では、本来の自分の正しい性別に戻すことから、性適合手術と呼ぶこともある いわゆる性同一性障害が広まっていなかった。この時代の郵政保護法 これをブルーボーイ事件という。 欧米では人権運動 日本では医療行為が否定される→日本では逆行している スウェーデンでは性転換に関して認めていく法律が制定 73年には、スウェーデンで精神病ではない見解が出された ## エイズの話 80年代から90年代 エイズパニック アメリカの疾病対策センターがゲイの男性間でのカリニ肺炎の多発を報告 このころは「エイズ」という名称はなかったが、死に至る、手の尽くしようがない病として知られていた。 この病気に罹るのはゲイ男性に多いことが知られており、同性愛者がかかる病気で、いわゆる「ゲイの病気」と思われて広がっていった 差別的な扱いがある中でその集団だけがかかる死に至る病ということから、差別意識に拍車がかかり、同性愛を憎む差別主義者の政治家などは神から天罰が下ったのだから医療研究していく必要がないと言った。 同性愛に限らず異性間や母子間でも感染する、注射針のうち回しなどでも感染することは現在周知されているが、当時は同性愛者の中で多くの死者が出た。 今現在は適切な治療をすれば治る 冒頭NHKの番組を見ましたという話をしたが、クイーンのフレディーマーキュリーがエイズで亡くなったという話を知っていますか 先週の授業をした後にNHKで23日の夜にBS世界のドキュメンタリーという番組で、フレディーマーキュリーのインタビューが編集されて放映されたというのを知っていますか? エイズは同性愛者の人々のコミュニティに大きな影響を与えた。 それに反発して、アメリカでは感染した当事者たちを中心とした大きな運動が起こった。(政府は(戦争などにではなく)もっと予算を投入して、薬の開発に力を入れろ!など) 感染症に対する扱いは、今のコロナにも応用できる部分がある。 ## 家族的パートナーシップ制度 1981年に、サンフランシスコで家族的パートナーシップ制度を認める条例施行。 (家族的パートナーシップ制度=同性パートナーシップ制度) 社会的に家族と同じ、それに準ずる扱いをしていこうという制度 日本では2015年渋谷区が初めて導入した 81年のサンフランシスコと比べると差がある ## 働くゲイとレズビアンの会 1986年に働くゲイとレズビアンの会(通称アカー)設立 エイズで多くの俳優が亡くなるという状況の中、設立される。 女性で、風俗で仕事をしていたという情報がおまけ付きで報じられると、そうした風俗に行きましたという男性がどんな特徴があるんだと保健所に連絡されるというようなエイズパニックが神戸市や松本市で起った。 休憩終わり。始めます。 今何を映しているかというと、映画の予告編を映しています。 こちらは1969年ストーンウォール事件を題材にした映画で、当時のお店の周辺や参加した人々の雰囲気がわかる。 *ただ、正直に生きたいだけだった 歌が流れてます その町の人々は明るくていしたたかでとても自由に見えた 悲しい歌が流れてます 抑圧された時代の名かでそれでも夢をみた若者たち* ストーンウォール事件の雰囲気が分かる。 迫害がひどいなということや、正直に生きるということだけでも難しい、ということもわかる。 実際どんな迫害が行われていたのかという参考になります これが日本で公開されたときは批判されていて、評価が低かった 主人公がゲイで男性で白人優位に立つ人ではないから 有色人種ではなく白人だから 実際のストーンウォールのきっかっけになったという人はトランスジェンダーで男性ではなくトランス女性、男性の体で女性の心、白人ではなく有色人種  LGBTの中でもゲイが上位にある、マイノリティの中にあるマジョリティを取り上げたことで批判の声もある。 再び年表のほうに戻る。 今見ていただいたのはストーンウォール事件 HAV エイズの広がりの中で同性愛の報道が見られるようになる ## 東京都教育委員会、アカーに対して府中青年の家の利用を拒否 1990年、東京都教育委員会がアカーに対して府中青年の家の利用を拒否する 施設をあかーが使用したときに会の名前に同性愛であることがカミングアウトされていて同時に使っているほかのグループの人たちがからかった。注意してほしいと抗議したときに受け入れられなかった。 男女が使うとき男と女を分ける。同性愛団体だと男と男、女と女を一緒にできない。 男女別室ルールが問題を引き起こすから、同性愛者には府中青年の家を使わせないという処置をとった。 損害賠償の裁判を起こした。 1994年の一審ではアカー側の勝利。しかし、東京都が上告 1990年代の後半(アカーの話ではなく)性同一性障害に関する答申を日本で初めて埼玉医科大学の倫理委員会が出した。 欧米では治療としての性別適合手術も認められていたが、日本ではそのような認識が広がっておらず、単におかまとして変態呼ばわりされたいたが、最近ではそうしたことは本人意思にかかわらず、性の不一致というのは起こることがあると認められた。 話は戻って、1997年、二審でアカー側が勝訴した。 2001年オランダで同性結婚が認められた。 日本では認められるでしょうか? **今日のポイントはアカーの第二審**のところ、文章の下のほうにウィキペディアから張り付けた。 ウィキペディア以外でもいろいろなところで紹介されている判決文がある。 左の太字で 強調されている部分 1997年9月16日 青少年に対してある程度の説明をすれば同性愛の理解が得られると主張。 その次が大事です、その職務の~文章。 皆さんも自分のこととして公権力に当たることは、公務員で、行政としての仕事は公権力に係わる。 公務員の仕事に就きたいという者にとっては、公務員の心構えでもある。 例えば学校の教職員、福祉や医療方面の仕事、建築関係で行政の仕事を請け負う。 PTAとして地域に係わる人にまで応用できる言葉〔その職務の~文章のこと〕。 公務員などだけではなく、多くの人と接するとき、性に関する少数者に無関心である。 知識がないことから偏見や差別が生じるため、そういうことがないように、「知らなかったです」は通用しないんだよということが書かれている。 この判決文はいろんなところで引用されている。自治体が出す啓発パンフでもよく引用されている。 ## 一橋大学 アウティング事件 もう一つ、それに準じるお伝えしたいこと、2015年 渋谷区がパートナーシップ制度を立ち上げたが、もう一つ2015年に大きな事件があった。それが一橋大学のアウティング事件。 一橋大学の大学院生で、同性愛をカミングアウトされた人が転落死した事件。 ある大学院生が仲間に同性愛を告白した、告白された側はそうした感情を受け入れられず悩んだ。 告白された側がほかの人もいるLINEに受け入れられないということを言い、その大学院生が思いを寄せていることが共有された。 このような、本人が認めてないのに望まない形で暴露することを**アウティング**という。自分から話すことを**カミングアウト**という。 大学院生はそのことで非常に動揺し、精神的に非常に辛い状況になった。 大学に相談するということもしたが、大学側に同性愛の見識がなく、非常に不適切な対応をした。 結局、その大学院生は、一橋の建物から転落して亡くなった。遺族が損害賠償を請求した。 全国の大学も、自分の大学で同じようなことが起こったらどうしようと、戦々恐々としていたらしい。 2020年に足立区議~の文章 2020年 東京高裁は、遺族側の大学に対する賠償請求は棄却した。 大学の責任はないとしたが、アウティングについては許されない行為であると言及した。 アウティングってマイノリティではない人からは大したことはないと思われてるが、本人にとっては非常に重大 テレビではオネエ系といわれる人々がいて明るく生きればいいじゃないというが、その感覚は間違っている。 東京都の足立区議がLGBTが増えると子供ができなくなり足立区が滅びると発言 アウティングされたらどうしようといった不安を抱えている人や家族がいる。 全国の学生さんに知ってもいたい内容です。 時間内に簡単なコメントを書いてとしようとしたが時間がないので、、 質問ありますか? ## 残った時間で少しだけ話 2020年にひどい発言政治家があったが実は私は足立区民なんです 地元の人として傍観しているわけにはいかないと、この議員さんに対して謝ってくださいって言う申し入れをしました また改めてコメントシートを書いてもらうということで。 これで終わります。