# 月刊・地球防衛通信(試し読み版) 注釈:この内容は「開発中のゲーム『Chrono Drive』に登場する組織、地球防衛軍“A.L.L.I.E.S”内で発行されている情報誌」という設定です。『Chrono Drive』の内容に基づくものであり、実在の人物・団体とは関係がないかもしれません。 そんな感じで『Chrono Drive』の世界観の一端や登場キャラクターの個性を紹介していきます。 ## 月刊・地球防衛通信 ### 特集「大活躍!新部隊・Siderealに迫る」  今月号では、新開発された新型人型機動兵器「ゲートキーパー」の試験運用のため結成された実験部隊「Sidereal -サイデリアル-」の情報をお伝えしよう。実験部隊でありながら、地球外から襲来する局外者との戦闘では数々の戦績を修めており、その名前は戦闘部隊に属する諸君でも聞いたことがあるはずだ。今回はそんなSiderealの秘密を暴いていく。  まず、Siderealについて話すためには新兵器「ゲートキーパー」、そしてその動力源である「クロノドライブ」の説明を避けては通れないだろう。クロノドライブは、局外者技術研究機関(以下、IXT)の局長である、かの博士が局外者の技術をもとに開発した新型動力炉だ。  そして、そのクロノドライブを搭載してSiderealに配置された新型人型機動兵器がゲートキーパーである。兼ねてから人型機動兵器は、局外者との戦闘においてこれまでの戦車や戦闘機、宇宙船などといった旧世代兵器を上回るポテンシャルを持ち、研究が進むと共に実戦投入が行われてきた。しかし、機体構造の複雑さに由来する脆さや動力源の確保といった問題が多く、次世代機の開発が待たれていた。IXTによる局外者技術の研究が進み、これらの欠点を補う新たな動力源としてクロノドライブが注目され、その特性を最大限活かす新型機体としてゲートキーパーは開発された。  クロノドライブの起動には適性が必要であり、使用者の能力によってクロノドライブの発揮するパフォーマンスは大きく左右される。そして、適性を持ち防衛軍の精鋭から選抜されたゲートキーパーのパイロットが、次に挙げるSiderealのメンバー12人である。 #### ウォルター・フランシス・オーウェンズ 性別:男性 出身:アメリカ 搭乗機:1号機「プロヴァータ」 > Siderealのリーダーを務める。真面目で間違ったことは正さないと気が済まない性格だが、その態度がメンバーの信頼を集める理由である。全員の戦闘の癖を把握しており、それにあった戦術を組み立てることを得意とする。 #### アイリーン・ハリエット・マクガワン 性別:女性 出身:オーストラリア 搭乗機:2号機「アコルフィステ」 > 穏やかながら芯のある良きお姉さん。誰よりも仲間を大切に思っており、対立するメンバーを諌めるチームの緩衝材としての行動も目立つ。趣味はお菓子作りで、その味はメンバーから好評である。 #### ニック・ウィリアム・ヒル 性別:男性 出身:アメリカ 搭乗機:3号機「ポリュデウケス」 > ユーモア好きなチームのムードメーカー。好奇心旺盛な性格で何事にも真っ先に飛び込んでいき、面倒を引き起こすことも。その一方で物事を深く考えており、メンバーに対して面倒みの良さを見せる兄貴分的な立ち位置でもある。 #### ディートリヒ・ヴィルケ・ディフリング 性別:男性 出身:ドイツ 搭乗機:4号機「テロス」 > 膨大な知識に裏付けされた考えを持ち、チームの頭脳派として活躍する。遺跡巡りを趣味としており、入軍前は学術院の考古学研究チームに所属していた。その知識の広さからSiderealの生き字引としてメンバーから期待されている。 #### アサフィス・セフォン・アリオン 性別:男性 出身:フランス 搭乗機:5号機「ヴァシリアス」 > 誰にでも優しく、人類を守ろうという思いが人一倍強い。Sidereal配属後の操縦技術の伸びも凄まじく、何度も壁を乗り越えて成長する姿がメンバーを鼓舞するきっかけのひとつとなっている。 #### アリシア・ルイーズ・グローヴァー 性別:女性 出身:オーストリア 搭乗機:6号機「アクリストアフティ」 > 責任感のある完璧主義者。周りの期待に応えようとする意思が強く、そのための努力は惜しまない。その努力に由来する自信が彼女の強気の言動にも現れている。一見冷たい性格に見えながら、家族思いの意外な一面も。 #### ドミニク・ラッセル・フリン 性別:男性 出身:アメリカ 搭乗機:7号機「ノティアニキア」 > 教会育ちで公平と平等を何よりも重んじており、その精神が彼の原動力である。絶えず襲来する局外者からの全人類の救済を心より望んでいて、その一助となるべく入軍した。日々の礼拝は欠かさない。 #### 朧 文葉(おぼろ・ふみは) 性別:女性 出身:日本 搭乗機:8号機「アンダリス」 > 古より伝わる忍術を心得ており、それを元にした戦闘技術やゲートキーパーの操縦技能はかなり高い。その技術で与えられた任務を淡々とこなしている。日本語が好きで四字熟語をよく会話に使用している。 #### 軒 臥龍(スァン・ウォロン) 性別:男性 出身:台湾 搭乗機:9号機「ノティア・ティス・シーラ」 > メカニック志望でありながら、人型兵器の操縦も夢見て入軍した。そのため機械に強く、メカニックとしての技術力も併せ持つ。観察眼もあるため、戦闘では射撃による後方支援を務める。メカの話になると多弁になる。 #### グレゴリー・カーン 性別:男性 出身:ロシア 搭乗機:10号機「ギーダ・オーラ」 > 筋骨隆々で寡黙な男。日々のトレーニングは欠かさず、単独での強さは最強と言っていい。その鍛錬に裏づけられた強さをゲートキーパーによる戦闘でも活かし最前線で戦っている。その体格に任せず、負けないことを第一にした丁寧な戦闘スタイルが持ち味。 #### ジュード・モーガン・アンサラー 性別:男性 出身:アメリカ 搭乗機:11号機「カーラカスエフティ」 > 豊富な戦術で局外者を圧倒する高い戦闘技術を持つ。彼の独自の行動で戦局が開けることも多く、彼を真のリーダーに推す声も多い。実力主義な考えからウォルターとは対立が多いが、互いにないものを持っているとして認め合う仲でもある。 #### ノア 性別:女性 出身:アメリカ 搭乗機:12号機「ディアロイ・ネルゥ」 > 局外者の行動を読む力に長け、戦闘でもその能力を使って敵の攻撃の先回りをする戦術を得意とする。幼そうな容姿や口調からメンバーからは妹やチームのマスコットのような扱いを受けがち。  彼らメンバー12人は、ダグラス・ジャック・ブラッドフォード艦長(以下、ダグラス艦長)の管理下において、ダグラス艦長の指揮する宇宙戦艦ガラクシアスを拠点に、クロノドライブ並びにゲートキーパーの試験運用を行っている。通常任務では5機程度が同時に運用されており、機体の起動試験や近辺の局外者の排除、場合によっては戦闘中部隊の応援なども行う。  クロノドライブ搭載機や人型兵器本格導入への足がかりになるであろう本部隊の実験だが、今後の動向に注目が集まる。 ### スタン部隊長、名誉勲章受賞  このほど局外者との戦闘において数々の戦績を挙げ、名声が高まっている北米方面軍のスタン・パワー・ダッシュウッド部隊長に名誉勲章が授与されることが決まった。戦績もさながら、彼の信条である「リーダーは常に先頭を行くべきである」という理念に従い、常に先頭に立つ姿勢も評価されている。 ### 身元不明機出現情報  先日IXTからの移送中に身元不明の集団に強奪された試作人型起動兵器一体であるが、このほどSidereal宇宙演習場付近で目撃情報が相次いでいる。A.L.L.I.E.S本部からこの機体に対して即時撃破命令が出されており、一刻も早い発見が待たれている。 ### 民間の私設部隊が結成  数日前から、欧州各地にて民間団体による人型機動兵器の私設部隊の出現情報が確認されている。現在軍との直接の接触はないが、今後の行動に注意されたし。 ### ゼノマター中毒治療薬、開発の目処  局外者由来の地球外物質とされるゼノマターが引き起こす中毒症状について、この度IXTは博士が治療薬の研究において重大な発見をしたと伝えた。数日以内に博士直々に映像による開発の概要が配信される予定である。局外者の初襲来以降ゼノマター中毒患者は増加の一途を辿っており、この治療薬が世に出れば中毒症状に苦しむ多くの患者が救われると期待されている。 ### 不定期掲載・今月の遺跡  今回紹介する遺跡は、1993年に発掘されたエジプト奥地に眠る― --- #### @A.L.L.I.E.S 北米方面軍基地 スタン部隊長室 スタン「ぐぬぬ……おい!これは一体どういうことだ!! こんな得体の知れない部隊のために、また我々の戦果が二面に回されてしまったのか!?」 スタンの部下1「申し訳ございません!!」 スタンの部下2「ですが、Siderealの最近の活躍は目覚しく、一昨日の欧州方面軍の戦闘でも窮地を救ったとか…」 スタン「やかましい!! そもそも黒のドライブなどというわけのわからん技術が気に入らん。局外者の技術など信用ならないし、この特集にも全く仕組みが書いておらんではないか!こんな怪しいやつらに戦闘は任せておけん…貴様ら!次の戦闘ではあいつらの助けなど要らんよう心してかかれ!!」 スタンの部下1・2「了解致しました!!」 スタン「おのれ、Siderealとやらめ……」