# 第3回部内大会 開催報告 # 開催背景と目的 この数年の航空研究会は新入部員の数が多くなり,飛行ロボコンに向けた作業に全員が参画することは難しくなっている.そのため,次年度に向けて新入生が経験を積む場を用意する必要がある.また,新入生が主体的にチームで作業することで新入生同士の結束を高める効果もある. 上級生は飛行ロボコンで活躍するためには十分に練習期間を取ることが必要であり,部内大会を目指して用意することで,書類審査や動画審査を含めて十分に余裕をもって飛行ロボコンにむけて作業することができる. 以上から,新入生に飛行ロボコンへの練習と活躍する場を提供することと,上級生の飛行ロボコンに向けた作業に対するマイルストーンとすることを目的として開催した. # 開催概要 - 開催日:9月7日(日) - 開催場所:東京農工大学 体育館 # 大会の振り返り ## 開催決定までの経緯 本年度の部内大会は開催を決定するにあたり運営代表の17代大屋と現役部員の間で多くの議論が行われた.特に上級生が新入生に対して十分なサポートを提供することができるかを中心に確認をした. ## ルール策定 前年度の部内大会ルールをもとに本年度の飛行ロボコンのルールブックを確認してルールを策定した.部内大会のコンセプトとして新入生の活躍の場を提供することがあるため,飛行ロボコンに比べて難易度の低いミッションを用意した.また,ルールブックをよく読んでもらうことと,メインミッション以外の簡単なミッションに挑戦してもらうことを目的に,メインミッションの時間点が負になりうる一方で放棄ができるようにした. ## エントリーから当日まで 過去の部内大会も同様であったが,新入生は授業やテストの兼ね合いから機体製作が本格化するのは8月に入ってからとなる.8月も盆休みで帰省する人が多いため機体製作に時間的リソースが不足する傾向がある.そのため,2回目の機体審査用紙や動画審査の提出が間に合わないチームが生じてしまう.過年度の大会より本年度の大会は1週間遅く,機体製作の期間は長くとれたため,機体の完成度はいままでより高くなったと感じる. 大会2週間前の動画審査の時点で自チームの機体で動画を提出できる新入生チームはなく,各パイロットが練習機を飛ばしてる動画を確認した.動画審査の主目的はパイロットの技量を確認することなので練習機の飛行動画でも十分に役割を果たしていると考える.各チームが作成する機体は練習機より操縦が難しいため,練習機は操縦できても自チームの機体を飛ばすことは難しいという事態が生じたのではないかと思う. 新入生のチームをサポートするために,各チームに上級生が1人ついてメンターとしてサポートする体制を作った.しかし,ディスコードを見る限り,メンターの代表が各メンターに伝えたことをそのまま各チームに伝えるだけのメッセンジャーになっていたように感じた.ただ情報を伝達するだけであれば新入生全体にアナウンスするだけでよいため,今回のメンターの有効性には問題がありその役割には議論の余地がある.メンター内での振り返りが行われたので,新入生のサポートに関してはそちらの議事録を確認してほしい. 上級生は限られた作業時間で機体を作り上げることができており,入部からの成長を感じた. 本年度は機体審査用紙の提出を事前の相談なく遅滞した上級生チームがあり機体審査用紙を不合格として当日の順位をつけないこととした.飛行ロボコンでも提出物を無断で遅滞することは不合格に直結するので妥当な判断であったと考える. ## 運営処理の自動化 飛行ロボコンでは参加者と運営の連絡にslackが使われているが,部内大会ではディスコードを使用している.今回の部内大会では各チームからの提出物の処理やディスコードのカテゴリやロールの整備について自動化に取り組んだ.自動化することにより,運営による手動操作は例外処理だけになり作業負荷を大きく低減することができた.エントリーフォームの提出をトリガーとして,ディスコード上に各チーム専用のカテゴリとそのカテゴリを使用するためのロールを作成した.自己紹介チャンネルに自身の所属チームを記入してもらい,チーム名を識別して参加者にロールの割り振りをした.参加者は100名程度いるため,手動でロールを割り振るだけでも抜け漏れがないようにするのは大変である.また,各チームからの提出物は自作コマンドを通じて提出してもらい,スプレッドシートにリンクをまとめることで確認作業を簡単にした. ## 大会当日 ### 機体審査 飛行ロボコンでの機体審査を模して,部内大会でも簡単に機体審査を行った.機体審査では空虚重量とフェイルセーフ,安全性の確認をした.競技中にハンズオフ飛行から復帰できない不安全な状況が生じてしまった.自作システムを搭載している機体の安全性に関する確認には課題の残る結果となってしまった. ### 飛行競技 飛行競技では参加した19チームすべての機体が飛行することができた.メインミッションについても8割以上のチームが成功させることができた.一方で帰還を成功させたチームは半分にとどまった.部内大会では帰還の成功条件を厳しく設定しているが,飛行ロボコンにも出場するチームでさえ帰還に失敗しているのは残念である. ### 競技結果 #### マルチコプター部門 |順位|チーム| |:--:|:--:| |1| ulysses| |2| Pluck| |3| D-Anteriore| |-|reshellii| #### 一般部門 |順位|チーム| |:--:|:--:| |1|Gull\^-1| |2|Narval| |3|スーパーサンダー農工アタック| |4|キセノスⅡ| |5|Luftstrom| |6|skyhighest| |7|apolia| |8|ユンケルス| |9|卍丫卍| |10|F14飛ばし隊| |11|ドリームジャンボ~夢にはばたく岩﨑号~| |12|山茶花| |-|Avenger2| |-|Emily| |-|Physics| # 開催費用 開催にあたりOBOGに賞品の用意を依頼していることもあり,当日来場できない方に向けた配信をする必要があると考えている.また,活動の記録としても有効である.責任問題から個人所有の高額な機材を使用することは避けるべきであり,カメラやHDMIケーブルなどのレンタルが必要となる.さらに,飛行ロボコンに近い環境を用意するために,高所物資回収用の台などいくつかの備品を購入した. - 配信機材の用意:8000円程度 - 備品の購入:5000円程度 新入生の機体製作が増えることにより発泡スチロールの消費量が増大したり,多くの電装部品を購入する必要があるなど,間接的に多くの費用が掛かっていると推測される. # 来年に向けて 今回の部内大会を開催するにあたり,部内大会運営を下の代に引き継いでいくことが確認された.しかし,大会後のアンケートでは運営を積極的にやりたいという部員がいないため引継ぎが難しい可能性がある.一方で,部内大会の開催は望まれている.次の部長,副部長をはじめとする次の1年間を担うメンバーと議論して今後の方針を考えたい. 部内大会設立当初は部内大会の運営はOBが担うことを理想としていた.現役代や在学OBで運営が担えないのであれば,社会人OBが運営することも検討してよいと思う. # まとめ 新入生で構成されたチームが6チーム参加しそれぞれの機体を飛ばすことができたので,部内大会の主目的である新入生に活躍の場を提供することは達成できたと考える.また,飛行ロボコンに出場する上級生チームも参加し,自動投下がうまくいかなかったり,予定していたサブミッションに失敗するなど今後の作業にむけた課題を見つけられたのではないかと思う. 部内大会は新入生と上級生どちらの活動にも貢献する大会であるが,運営負荷の高いイベントでもある.部内大会を継続するメリットや運営の継続性を十分に検討して今後の方針を考えたい. 開催にあたり賞品を提供してくれた方々,運営に協力してくれた部員がいて今回の部内大会を開催することができた.部内大会を楽しんでくれた部員と,開催に賛同し協力していただいた皆様ありがとうございました.