# アカデミック分野から見たシビックテック ## シビックテックオンラインアカデミー #12 シビックテックにまつわるいろんな話をオンラインで配信する、オンラインアカデミーです。毎回さまざまなゲストを招いて、お話を伺います。 ## 講座動画 {%youtube LMGYaWc8Fac%} 収録日時:2019年6月19日 17:30〜18:30 ※UDトークの履歴がうまく取れなかったので、字幕の質が悪いです。ご容赦ください。 ## 参加方法 zoom にて、以下のURLから参加してください。 https://zoom.us/j/357966097 ※必ず、音声をミュートして参加してください。 zoom をインストーしていない方は、上記URLからインストールできます。 ## 主催 Code for Japan ## 話者 [瀬戸 寿一](https://researchmap.jp/tosseto/)([東京大学空間情報科学研究センター特任講師](https://s4d.csis.u-tokyo.ac.jp/)/[アーバンデータチャレンジ実行委員会事務局](http://urbandata-challenge.jp/)) [関 治之](https://github.com/halsk/profile/)(Code for Japan) ## テーマについて  シビックテックという概念やそのキーワードのもとで行われている取組は,学術的な観点・対象から捉えた際にも,様々な示唆があり,近年ではオープンガバメント等の文脈で議論されてきた公共政策・政治学以外にも,話者の専門とする(一部の)地理学・社会学、情報学などでも注目されています.そこで,限られた範囲ではありますが,シビックテックに関する近年の研究動向について紹介し,アカデミックな視点で捉えた際のシビックテックの可能性について考察したいと思います.関連テーマとしては,[第8回「シビックテックとブリゲイドサポート」](https://hackmd.io/c/BJ3IEJMZE/%2F5SfAEA9WQxuYU_pmvzka4A)や,2018年12月に東京大学で開催された研究セミナー[「シビックテックからみたオープンな科学技術とデータのありかた」](https://pari.ifi.u-tokyo.ac.jp/event/smp181212_rep.html)での様子も参考にしてください. 本日の話題提供スライドは[ こちら ](https://speakerdeck.com/tosseto/20190619civictechonlineacademy12)です。 ## 配信を終えて シビックテックの分野は、実践知の蓄積と研究が同時並行的に進んでいるので、研究についても決まった型が無い分大変な反面、色々な可能性がある研究だなと思いました。地域で何かやりたい研究者や学生のアクションリサーチの場としての Code for というのは、ぜひ考えてみたいと思います。 シビックテック研究者ネットワークは、ぜひ応援したいです。瀬戸先生、引き続きよろしくお願いします!(関) 今回、シビックテック研究をレビューする貴重な機会を頂きありがとうございました.日本の中で共同研究する(ここはぜひアカデミック以外の方とも)ネットワーキングと同時に、シビックテックに関わる研究を海外にも発信しプレゼンスを上げていくことも是非できればと思います.CfJ Summitでぜひ集まれる場をなにかやりたいですね!(瀬戸) ## 議事メモ 気になったことなど、自由に記述してください! —以下から追記してください— 東京大学生産技術研究所・関本研究室では、デジタルシティなどの研究に取り組んでいる。 アーバンデータチャレンジやってます!今年は7月から。 http://urbandata-challenge.jp/ Civic Technologies というキーワードは、フランス・カナダ・台湾の順番で多い。日本は八番目 600以上の論文が出ているが、Web of Science では58件が収録されている。 教育分野にも代表的な論文がある 中心には、シビックテック自体の理論や枠組があり、ケーススタディの比重が高い。政治・行政、オープンデータなどの分野や デザインやサービス設計といった領域も、CHI(Computer Human Interaction)ではシビックテックの領域がある 論文ベースでは2014年ごろから増えてきているが、以前から Civic Engagement というテーマで概念はあった。 従来の市民参加との違いは、科学や工学の分野の要素技術が加わってきていること。 行政の調達、サービスデザイン、政治への市民参画などで論文がある。 Open311 (市民からの非緊急通報)のデータ分析だけで400件以上の論文が出ている。市民からのレポートを使った将来予測など。 シビックテック研究のアプローチ * シビックテックを支える組織・ツール・デザインのありかた * 行政のサポート課題 * 社会的影響評価 など 日本語で読める本もある 論文はこれから増えてくるのでは ## 参加した感想をお願いします! ### 一番の気づきはなんですか? * シビックテックによるソーシャルインパクトを測る指標作りが現場だけではなく研究でも盛り上がってきているというのは大きな驚きでした(大西) * 各地の事例を発信する仕組みを作るところは、ぜひ貢献したいです。たとえば、Wikidataに各地のシビックテック事例を載せるデータソンをソーシャルハックデーに開催するとか?(白松) ### もっと知りたかったことは何ですか? * 個人的には瀬戸先生のコミュニティ論をもっと聞きたいと思いました..!(大西) ### その他なんでも * 大西さんのコメントでもご紹介頂いた、人工知能学会の[市民共創知研究会](https://sigcci.github.io/sigcci/)は、次回[第5回研究会「みらいらぼ しまね@松江」](https://sigcci.github.io/sigcci/conf5/)を7/12~14に開催します。シビックテックはど真ん中の研究会で、市民と研究者が同じ壇上で発表して対話する場です。(白松) * 今回のテーマは、「地域に根差し還元する教育」「学校教育×地域コミュニティ×AI」みたいな感じ。参加申し込みは[こちら](https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdjmTQSMZsBpKkdI6Gm6T3utNV11oWzMk7r67YsBpCOMWq5cA/viewform)からどうぞ! * プレイベントとしてのアイデアソンも、6/23(日)午後に松江オープンソースラボで開催します。プレイベントのお申込みは[こちら](https://sigcci005-pre.peatix.com/)から! * ぜひサミットで「シビックテック×研究」やりましょう!シビックテックライブなどでシビックテックや関連領域をテーマに研究している学生さんが話す場を作るというのも良いかなと思いました(大西) * 「シビックテック×研究」のセッション、ぜひ企画サイドに混ぜてください!(白松) * マルチステークホルダーによるオープンなルールメイキングのためのプラットフォームを開発中で、大きな文脈でのシビックテックには該当するかなと考えているので、大変勉強になりました!また、政治学、熟議システムからみたシビックテックの位置づけを研究テーマにしているので、市民共創知研究会にはとても興味があります。どこかのタイミングでぜひ参加させていただきたいです!!(平尾) * ぜひぜひ! (白松) ## オンラインアカデミーの議論用チャットグループについて Code for Japan のSlackチャンネル内に、#civictech-academy というチャンネルがあります。 今後の配信内容を知ったり、内容について議論をしたい方がいましたら、ぜひご参加ください。 [Slackへの参加はこちら](https://cfjslackin.herokuapp.com/)からできます。 ## 過去や今後の配信内容一覧を見る https://hackmd.io/c/BJ3IEJMZE/%2FDCbfwbsFQFGUTiHPMCbO- ###### tags: `CivicTechAcademy`