関治之 Open Office 第6回:オシンテック === ###### tags: `OpenOffice` 2020/09/9 17:00〜18:00 ゲスト:[オシンテック](https://www.osintech.net/)さん {%youtube JR8YcZWQUk8 %} ## 自己紹介 世界のルールをみんなの手で。 * 小田真人さん ティール組織的に、オープンを持って世界を良くしていく * 小田一枝さん 世界の規制情報の情報源を収集している * 西谷さん 小田さんとの縁もあり、誘ってもらって参加している にぎやかし担当 市民目線、ユーザー目線、PR ## [ルールウォッチャー](https://www.osintech.net/rulewatcher) スライドを使って紹介 {%slideshare odamasato/rulewatcherintrojp %} 3ヶ月前にリリースしたサービス。 テクノロジーで「インテリジェンス」を実現する。会社名のオシンテックは、Open Source InteligenceにTechnologyを掛け合わせた名前。ようするに、公開情報から、意味情報を導くとことをテクノロジーで後押ししますよ、ということ。世界の主要国の議会や国際機関の発信する、ルールに関する情報をクローリングして、翻訳や言語解析をしている。 * 無料のSNS(招待制) * 月額1万円で、ソーシャルグラフ等分析機能を提供している 良い技術は、規制(助成)によって早く広がる。 多くの人がルールに関心を持つと、行き過ぎた規制やルールの改善ができるはずだと思っている。 なので、Our World, Rules by Everybody. というのがオシンテックのビジョン。みんなの世界なのだっから、世界のルールはみんなでつくろうよという意味を込めて運営している。 ルール作りは、一部の会社のロビイングから出来ているという側面がある。それを市民の手に取り戻す。 さらに、国際的なロビイングの世界の中では、日本はとても弱い。良い技術を持った人たちの意見が反映されるようにしていきたい。 21世紀は社会の時代。その時代を体現するサービスにしたい。 例えば、韓国政府やロシア政府が、こういうテーマで、こういうキーワードを含むニュースを出した、というようなものも、全て英語化(機械翻訳)して、人工知能で人名・地名・組織名・キーワードなどの区分けを行って見やすくまとめている。 全てのジャンルというわけにはいかないので、気候危機(地球温暖化)、水資源枯渇、海洋プラスチック汚染、ESG投資、個人情報保護、ベーシックインカムの六つのテーマで収集している。 テーマごとに意見交換スペースがあり、情報交換ができる。分断を生まない議論につなげていきたい。社会的課題を解決したい人など、ちゃんと議論ができる人たちだけが入れるようにしている(招待制) <プロ向けの機能紹介> * 六つのテーマすべてのルール更新情報を見ることができる(無料版にはESG投資・個人情報保護は含まれない) * 複数の探索機能を用意(頻出キーワード単位のグラフ化/高度検索/人名・組織名等のソーシャルグラフ/国・組織・期間単位でのダッシュボード) <企業版専用のサービス紹介> * オシンテックのサービスをまるまる企業向けの専用サーバに移植して、テーマもカスタマイズできる * 社内プロジェクト用のSNSとしても利用可能 ## ルールを見ると世界が見える 世界は、ルールの作りあい合戦をしている。そういうことが情報を追っていくとよくわかる。 いま社会が、(大量生産大量消費の)作って、使って、捨てるというエコノミーから、循環型エコノミーに向かわなくてはいけない状況。その中で世界が循環型に向けたルール作りを競い合っていることがわかる。 世界からみていると、日本は一部でしかない。日本の外と比べてみることが大事。横比較をしていけるようにしたい。 RuleWatcherは、広く使ってもらうようなSNSではないが、問題意識を持っている人にとっては良い情報源。 硬い中身だから「楽しくやろう」というレベルになっていないが、もっと工夫して楽しく参加できるという感じにしていきたい。(社会課題意識のある)多くの人に参加してもらえるようにしていきたい。 誰でも入れるの? →直接話をした上で入ってもらっている。顔の見えるサービスとして、進めていきたい。 まだまだ情報源のセットが荒っぽい。情報源の追加も、精度も。終わりなき強化を続けている。 だからユーザーからは、いろいろなフィードバックがほしい。ここはなぜ情報が取れないのか、とか、この記事はテーマに関係がないのではないかとか。一緒につくっていく形にしたい。 企業には、インテリジェンス部門を作ってどんどん活用してほしい。 ## 情報発信がうまい国 世界の政府や、議会などの情報源を調査する中で、Webサイトによって情報が取りにくい・取りやすいなども良く分かった。発信情報の数が同じでも、取りやすいサイトからの情報はたくさん入ってくるという課題がある。 日本政府のサイトは残念ながら読みにくい。 その点、台湾は素晴らしい。自国の情報にとどまらず、他国の情報にまで繋げて表示している。 ニュージーランド・UK.gov は一つのサイトが省庁の情報を横断的に網羅して、発信もうまい。 これからますますテキスト解析が進むはずなので、企業と同じで、国もより他国から情報を取りやすくしておく必要があるのではないかと思う。 ## 日本という優位性 日本は、地政学的に(政治・文化・宗教的にも中立的で)こういうサービスをやりやすい。各国の政策バランスを取っていくポジションとして向いているのではと思っている。そのようなことをサポートできるツールにしたい ただ、RuleWatcherは、(基本的にルールの話し合いの場なので)コメントするのにハードルが高い。その点、特定の問題に対して解決したい人たちが集まると意見を交換し合えるコミュニティになるのではないかと思っている。 ## 政策の粒度は? 今は大きなところから取ってきている(国レベル)。連邦国家についてはまだ課題があり、州単位が取れていない。アメリカなどは、連邦と州が真逆のことを言っていたりする。これからは、自治体レベルの政策も大事になってくる。日本については地方創生が課題にもなっている。 別の観点だが、気候変動については、ローカルの情報が大事。例えば長野県はセミの調査を市民参加でやっている。衛星画像ではセミの情報は取れない。研究者が一人で頑張ってもだめ。市民が参加することで、研究になる。 →そういうアプリができたら良いよね、市民が発信するような。 ## 教育現場での利用で これからは、子どもたちの教養が「読み書きそろばん」から「読み考え、そろばん、情報リテラシー」になるのではないか。 いま、大学生向けにルールメイキングのカリキュラムを作っている。講座を何回か持った実績もある。 ルールウォッチャート ![](https://i.imgur.com/WEhTdXU.jpg) こういうのを学校で習いたかった。先日大学生むけの講座を行ったが、学校で教えてほしかったという意見だった。 教育レベルからやっていくと良いと思うのだが、学校の規則(つまり校則)はじつはここ10年〜20年で厳しくなっているという。 おかしいと声を上げル生徒はごく一部。ほとんどは黙って従っている。社会科で何を教えるかも大事だが、ルールは自分たちで変えていけるという雰囲気を提供するのは大人の役目。いまのやり方だと、子どものころからルールは従うものとして植え付けられてしまう。 ## 現地エージェントの信頼度チェックにも 某銀行が顧客向けサービスで東南アジア現地の情報を提供しているのだが、担当者に情報収集をどうしているかを聞いたら、現地のエージェントに依頼しているとのことだった。そのエージェントは前任からの引継ぎだという。その前任もその前任からの紹介。エージェントリストがあてにならない。情報がどんどん細くなっていると思う。RuleWatcherは完ぺきではないが、現地情報が取れる。横に置いておけば、エージェントの精度がわかる。そういう使い方もできる。 ルール運用についてのデータはあるか? 司法の情報も取っている。。 ルールウォッチ、大変だけどやり始めると面白い。その面白さを伝えることも大事。興味のある方は、ぜひルールウォッチャーズになってほしい。[オシンテックのWebサイト](https://www.osintech.net/)から申し込めます!