# 業務改善と行政サービス向上を同時に達成する自治体プロジェクト ## シビックテックオンラインアカデミー #13 シビックテックにまつわるいろんな話をオンラインで配信する、オンラインアカデミーです。毎回さまざまなゲストを招いて、お話を伺います。 ## 収録動画 {%youtube _2k5zpzo2JA%} (30分過ぎあたりで、Code for Japan が市川市にもいろいろ関わっていると発言していますが、裾野市の言い間違いです。訂正してお詫びします。) 収録日:2019年7月3日 17:30〜18:30 [UDトークの生ログ](https://docs.google.com/spreadsheets/d/1pufZ9H11qTAk9Sn6a-K0Hzn3fQQABzuPIfLS8yMHo3Q/edit#gid=0) ## 参加方法 zoom にて、以下のURLから参加してください。 https://zoom.us/j/561518061 ※必ず、音声をミュートして参加してください。 zoom をインストーしていない方は、上記URLからインストールできます。 ## 主催 Code for Japan ## 話者 [蒲原 大輔](https://www.facebook.com/daisuke.kambara.3)(サイボウズ株式会社) [関 治之](https://github.com/halsk/profile/)(Code for Japan) ## テーマについて 自治体は部門が多岐に渡り、膨大な数の事業を抱えています。しかし1つ1つの事業規模に着目すると必ずしも大きなものばかりでなく、年間数十件しかないような申請業務も多数。その中で、なかなかシステム投資ができないというお悩みを抱えているのではないでしょうか?また、システム投資をする場合にも検討開始から導入まで半年~1年以上かかる場合も多く、業務改善のサイクルを素早く回せないのが実情です。今回は、「素早く業務改善サイクルを回し、行政サービスの品質向上を目指す」ことを目的として、サイボウズと一緒にプロジェクトを推進している自治体の事例を紹介します。 ## 配信を終えて コストが低いシステムがいろいろ出てきている中、重要なのはツール活用について大局的な視点からアドバイスをしつつ現場によりそう部署の存在と、「とりあえずやってみる」という感覚を持った現場の職員が非常に重要だと感じました。トップダウンだと進めやすいのはもちろんですが、実際に便利になった事例を積み上げていけば、横展開が可能だと思っています。今後のコミュニティづくりにも大変期待をしています(関) クラウドサービスやAPIを自治体も活用できるようになってきており、先進的な自治体はかなり前を走っていることを事例から感じていただければ幸いです。紙・FAX・表計算ソフトといったツールは生産性の向上や住民サービス向上を阻害する原因になっていることをお話しました。演題でもある「業務改善と行政サービス向上を同時に達成する」の解は、業務のデジタル化です。その仕組みを、低コストかつスピード感を持ってアジャイルに組み上げていくプロセス、ぜひ皆さんとトライできればと思います。貴重な機会をいただき、ありがとうございました(蒲原) ## 議事メモ ![](https://i.imgur.com/95KaSNf.png) 従来のシステムでは複雑なプログラミングが必要だった 自分で業務システムを作れるツールを提供している 自治体がシステム投資したいテーマには2つある 1。庁内業務改革 2.住民サービス向上 ![](https://i.imgur.com/NMnTJ0g.png) いちいち外注せずに、すばやく業務を自分たちで改善していく どういう体制で進めるか? 情報課戦略部が窓口になって、供に業務改善を行っていく。 情報シスが現場に入っていくというスタイルは珍しい 事例:神戸市:歯科衛生士のシフト調整 ![](https://i.imgur.com/ufD7ISx.png) 事例:市川市:LINEで住民票申請 ![](https://i.imgur.com/A6uZN3w.png) LINEでお願いすると自宅に住民票が届く →430業務に応用する。(来なくて良い市役所) 郵送請求のように紙で受け取るわけではないので、自治体自身も効率化される 決済はLINE Pay ![](https://i.imgur.com/lQlPnGn.png) 低コストで、自分たちで作れる基盤を提供する どうやって導入が決まって行った? 市川市ではLINEを使って住民サービスを向上させていくことが決まっていた。 その中で対応システムを探していたところ、合致した 神戸市では、情報課戦略部が自分たちで進めていた。 できる人たちを増やすには? 神戸市では、ITの専門職ではない人でもできる!という内部広報を進めた ここ1,2年で興味を持っているひとが増えてきた。 情シス側の意識も変わってきた 市川市も神戸市も、プロジェクトを推進するチームがいる。 普段の仕事の合間ではなく、体制を作って進めている。 業務改善の最初のうちはやることが増える。 最近は超過勤務を削減しなくてはいけない ボトムアップで進めた事例は? ある市では、小さな案件から成果を出して、そこから進めていった。 低コストで、小さな予算から進めていった。まず動くものが見せられるのが大きい。 Q. 神戸市は、企画課とか行革課とかもからんで動いていますか?情シスだけで推進して庁内ニーズ拾っていますか?役割分担があれば教えてください。 A. 情報課戦略部は業務改善を専門にする部署。他の課も関わるがバックアップ的。 Q. 市川市と神戸市に導入となるに当たって、担当者の特徴(もともと担当者様が選んでいたという点からも)とかありますか?ITリテラシーの高さや意識の高さや年齢など。 A. 最初のきっかけは重要だが、現場で実際にツールを使う人はリテラシーも年齢層もあまり関係が無い(年取っててもできますよ) LINEの住民票請求については、バックエンドのシステムはつないでいる つながる先はLINEだけではない。API経由で色々工夫できる LINEのチャットボットは開発が必要。 Q. 次のステップに進むためのドライバーは、やはり職員ですか?住民の意見はどうですか?テクニカルなものは揃っている今にあって、内部ドライバーだけでどこまでいけるか興味あります。 A. 市川市に関しては市長のリーダーシップが強いのでいけるのでは。市長のリーダーシップ Q. セキュリティポリシーとの整合や、法的な整備はどのようにしたのですか? A. 自治体によって異なる。個人情報に当たるものは載せない、などの運用をしているところもあるし、クラウドで使える 課題としては、LINEを使っている人はいるものの公式にフレンド登録をしてもらう必要がある。 勉強会等、要望があったエリアについては対応をしている。岡崎市の中で勉強家をしたり。 徐々にユーザが増えてきたので、ユーザ間で情報交換をできるようなプラットフォームを作る予定。 Q. LGWANの kintone は市役所が契約しないといけないのか、外部の会社が契約して市役所に持ち込んでもいいのか、どういう契約になるのでしょうか?? A. 自治体ごとに契約をする必要がある。サービス提供は8月くらいから。 パートナーはたくさんいるが、自治体市場で活躍している企業は少ない。 児童相談所向けのサービスについて 虐待防止であれば無償で利用しても良いという 南丹市が使うことになったというニュースが最近あった。 FAXでやりとりしている情報を共有する 徳島グリーンバレーでは、町役場と市役所と県庁が情報共有をしている。 亀山町は高齢化率40%を超える。人口が社会増に転じたが、視察の受け入れが高い負荷に。 受け入れの情報共有ができて工数が減った。 今後、ここを変えるとよくなる、という点はあるか? 約款に基づいた判断で一律で「クラウドサービスについてはNG」 エクセルマクロ問題のようなことは起きないのか? kintone の場合、無いとは言えないが 今後の展開 他の自治体にもいろいろと広げていきたい。コミュニティを用意していきたいので、是非連絡をしてほしい。 8月28日に神戸市で勉強会を開催する予定。 午後13時からアイデアソンをやる。 感想 こういった形で自治体横断の形でオンラインで話すという経験は初めてだったが、皆が積極的に質問をしてくれてありがたかった。 ## オンラインアカデミーの議論用チャットグループについて Code for Japan のSlackチャンネル内に、#civictech-academy というチャンネルがあります。 今後の配信内容を知ったり、内容について議論をしたい方がいましたら、ぜひご参加ください。 [Slackへの参加はこちら](https://cfjslackin.herokuapp.com/)からできます。 ## 過去や今後の配信内容一覧を見る https://hackmd.io/c/BJ3IEJMZE/%2FDCbfwbsFQFGUTiHPMCbO- ###### tags: `CivicTechAcademy`