# 佐渡島 ~~旅行記~~ 地学巡検記録
<記録開始>
[通信開始]
管制室、聞こえるか。こちらは ~~[みす53rd Advent Calendar 2021](https://adventar.org/calendars/6554) 9日目~~ 実地調査班 α-2, "オダマキ"だ。
> 聞こえています。そちらの現在の所在地と状況を教えてください。
先ほどジェットフォイルで両津港に到着した。いま "イワユリ" がレンタカーを手配しているところだ。
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> 了解。任務を改めて確認します。α-2の任務は■■■■の収容プロトコル策定のための佐渡島の地学的調査です。これより2日間かけて島を反時計周りに調査して…
[遠くからエージェント イワユリの声が入る。内容不明]
え?なんてぇ?
……失礼。レンタカーがすごい安いらしい。なんでも市の補助金が
> 調査に関係ない発言は慎んでください。
すまない。準備ができたようだ。これより最初の目的地二ツ亀に向かう。
> 了解です。道中で確認できたことも可能な限り記録してください。
>
> 説明を受けていると思いますが、お互いをコードネームで呼ぶことを厳守してください。■■■■の異常性は、島内での **呼び方** によって発生すると推測されています。
了解。幸運を祈っていてくれ。
[通信切断]
## 二ツ亀および大野亀
[通信開始]
管制室、こちら α-2 だ。最初の目的地二ツ亀に到着した。
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> 確認しました。今の所、GPSも正常に機能しているようです。
> 地学的に特筆すべき点、異常性などは見て取れますか?
向こうに見える二ツ亀島は粗粒玄武岩による貫入岩体だ。
> 貫入岩体とは?
貫入岩っていうのはマグマが地殻に貫入して固まったものだ。これがもっと地上付近で固まったら貫入岩じゃなく火山岩になる。深成岩も貫入岩のうちのひとつだ。

しかし二ツ亀は火山岩と深成岩の中間だ、おそらくそこら辺の火成岩をルーペで見てみると斑晶は大きめに育ってるがまだ石基が見られるだろう。
> 詳細な調査は島全体を観察した後に範囲を絞って行います。まだそこまでの調査は必要ありません。
> いまは異常性が無いかを確認してください。
> 送られてきた写真を確認すると二ツ亀島手前に縦方向の亀裂と横縞が見られますが、これは?
ああ、縦の亀裂は玄武岩が冷え固まって収縮するときにできる亀裂だろう。柱状節理の、柱になってないやつってところだな。横縞は……成分の違いか?詳しく調べてみないとわからない。異常性ではないだろう。

異常性ではないだろうが、ここに立つとすごい水平線が丸く見えるんだ。エージェント "カタクリ"はすごい動揺してたが、「離島の海に飛び出た崖」という特殊な地形がそう思わせてるんだろう。フラットアーサーにはぜひここに立ってもらいたいね。
[笑い]
> 了解しました。α-2は地学的調査が任務ではありますが、心理的事象についてもよく記録しておいてください。
うむ。じゃあ次の大野亀についたら連絡を入れる。まぁ、地学的には二ツ亀と大差ないだろうが……
[通信切断]
[通信開始]
管制室、こちらα-2、大野亀に到着した。
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> 確認しました。こちらも二ツ亀と同様のものという認識でよろしいですか?
そうだな。二ツ亀はトンボロで……つまり干潮のときだけ陸が繋がるが、大野亀は完全に陸続き、という違いくらいかな?

切り立った崖と海食柱が見えるな。この包丁で切ったような地形は、おそらく節理に沿って海の浸食を受けてできたんだろうな。


海岸に突然こんなに盛り上がってる地形を見つけたら、昔の人が「なにか神様がいるんじゃないか」と考えるのもわかる気がするな。
> 多くの地域で山岳信仰は見られますが、その陰には異常性が絡んでいる事例も少なくありません。
そういうんじゃないよ。何かの異常性の様な強烈な感覚じゃない。

> くれぐれも油断しないように忠告しておきます。
> つぎは尖閣湾へ向かってください。
[通信切断]
## 尖閣湾
[通信開始]
管制室、聞こえるか? こちらα-2のオダマキ。尖閣湾に到着した。
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なかなかの景観だな。上部が平らなのは段丘面で、隆起したことがわかるな。
> これも玄武岩の柱状節理ですか?
いやこれは白っぽくて流理構造を持っている、その名に恥じぬ流紋岩だ。
海岸のこの形状はこの流理構造にそって海食されたものだろう。


> 異常性は確認されますか。
いや、無いな。普通の絶景だ。こういう表現が正しいのかわからんが。
次は弁慶のはさみ岩に向かうぞ。
> え?いえ計画表では次は千畳敷の調査の予定ですが。
あー……そうだっけ。あれなんで、私と二人が親子くらい年が離れてるって会話から、はさみ岩を見る流れになったんだったか……そうだ"カタクリ"が見ようと言ったんだっけ?おもしろいらしい。
> 観光ではなく調査であることをくれぐれも忘れずに。
まぁ、地学的調査ならむしろいいだろう。
[通信途絶]
[ここからα-2のエージェント オダマキ、イワユリ、カタクリに異常性が発生しているとみられます]
## 弁慶のはさみ岩
[通信開始]
見てー。すごいな。
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> 聞こえますか。エージェント オダマキ。

[エージェント カタクリの声が入る。内容判別不明]
いや違うよ。これはさっきもあった海食洞がさらに浸蝕されて上の部分が落ちたやつ。
そう、元々どっちかの崖についてたやつだよきっと。
> オダマキ、状況を説明してください。
[エージェント イワユリの声が入る。断層があると指摘している]
ほんとだ断層にそって浸蝕したみたいだね。


[エージェント カタクリの声が入る。年賀状用の写真を撮る旨の話をしている]
> エージェント オダマキ。聞こえていたら応答してください。
あぁ!これは何だっけ? 海水の塩分が結晶化するときの風化穴……タフォニだな。

すごい緑の岩だねあれ。グリーンタフかな。凝灰岩が熱水の影響で変色したもので、佐渡金山の熱水鉱床ができた2000万年前の火山活動と関係あるかも。

後ろに海岸段丘がある!ここは見やすいわ。
これは少なくとも3回の海退が起こってることがわかるね。


[α-2との意思疎通は不可能と判断し、ここから音声記録を継続しつつ最寄りのサイト-■■から多用途ドローンを発進させた]
[GPSよりα-2は佐渡金山に向かっている]
## 佐渡金山
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[GPS追跡は佐渡金山に到着後、約1時間ロストした。この間に佐渡金山内の観光用に公開されている坑道に入っていたとみられる]
[多用途ドローンが佐渡金山に到着した際、α-2は道遊の割戸付近にいた]

[オダマキ] これ露天掘り跡ということは自然に割れたんじゃなくて手で掘ったんだよねぇ。
[イワユリ] ■■(エージェント オダマキの本名の一部からとったあだ名とみられる)、これがさっきの竪穴につながってるって言ってた?
[オダマキ] ここから鉱石落としてたって言ってたよね。見るところはこれで全部?お母さん。
[カタクリ] この後ろに広場があって、あのパンフレットにある「道遊の割戸」って書いてある看板があるらしい。そこで写真とろか。
[ここでα-2の調査作戦を中止し、多機能ドローンによってα-2が所持していた財団支給品を回収した]
<記録終了>
追記: その後の調査でエージェント オダマキ、イワユリ、カタクリに関する大規模な現実改変が起こったことがわかりました。3人のエージェントは財団職員の資格を剥奪され、■■■■-Bと分類されました。
調査の結果、過去約■0年の歴史が改変されていることがわかりました。■■■■-Bは東京都■■■市■■■に居住する一般家庭であり、家族旅行で佐渡島に来ていたという歴史に改変されています。財団は定期的に■■■■-Bに異常性が見られないか監視しています。
# メタ
日付を勘違いしてて遅れてしまい申し訳ない。
今回(なぜか)SCP記事風に書いてみたので読みづらいですよね……。また私はあんまりSCP詳しくないのでSCP記事らしくないかもしれない。
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ストーリーはわかったでしょうか。
> 佐渡島に異常性があるのではないかという報告を受けた財団(主流科学では説明つかないものを世間から隠すために作られた)は調査隊を派遣しますが、その調査隊も島の異常性に当てられてしまいます。3人の調査員は最初から一般人だったという風に歴史が改変され、3人に財団の記憶がないどころか、生まれてから今までの人生が完全に別のものに置き換わってしまった。
というものです。皆さんがいままで付き合ってきた私に関する記憶や記録は、この事案の際に**後付けでねじ込まれた記憶**だったというわけですね。
(分かり辛い説明で申し訳ない。分からない方は世界5分前仮説みたいなのを調べてください。オダマキ1か月前仮説)
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あと私は地学全然詳しくないのでその場で「ほう、これは玄武岩の……」とかいえてたわけではなく、いまさっきしらべた情報もたくさん含みます。多分間違いもあるので鵜呑みにしないでください。

ジオパーク公式サイトを見ても「この風景はどのようにしてできたのでしょうか?」とか書いていて答えがない ~~教えてよ!!!~~ し、尖閣湾についてはwikipediaがワザップだったので、現地の案内の記憶とジオパークのYoutubeが頼りでした……。
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つぎの記事はleerです! この後すぐ!