# 1.5 ホモ・デウス 8章9章 (8/13)
###### tags: `ホモ・デウス`
8/13 21:00 ~
## 目次
### 第3部 ホモ・サピエンスによる制御が不能になる
### 第8章 研究室の時限爆弾
- どの自己が私なのか?
- 人生の意味
### 第9章 知能と意識の大いなる分離
- 無用者階級
- 87%の確率
- 巫女から君主へ
- 不平等をアップグレードする
## 請藏
<!DOCTYPE html PUBLIC
"-//W3C//DTD XHTML 1.0 Strict//EN"
"XHTML1-s.dtd" >
<html xmlns="http://www.w3.org/TR/1999/REC-html-in-xml" xml:lang="en" lang="en">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<style>
.bodyContainer {
font-family: Arial, Helvetica, sans-serif;
text-align: center;
padding-left: 32px;
padding-right: 32px;
}
.notebookFor {
font-size: 18px;
font-weight: 700;
text-align: center;
color: rgb(119, 119, 119);
margin: 24px 0px 0px;
padding: 0px;
}
.bookTitle {
font-size: 24px;
font-weight: 700;
text-align: center;
color: #333333;
margin-top: 22px;
padding: 0px;
}
.authors {
font-size: 18px;
font-weight: 700;
text-align: center;
color: rgb(119, 119, 119);
margin-top: 22px;
margin-bottom: 24px;
padding: 0px;
}
.citation {
font-size: 18px;
font-weight: 500;
text-align: center;
color: #333333;
margin-top: 22px;
margin-bottom: 24px;
padding: 0px;
}
.sectionHeading {
font-size: 24px;
font-weight: 700;
text-align: left;
color: #333333;
margin-top: 24px;
padding: 0px;
}
.noteHeading {
font-size: 18px;
font-weight: 700;
text-align: left;
color: #333333;
margin-top: 20px;
padding: 0px;
}
.noteText {
font-size: 18px;
font-weight: 500;
text-align: left;
color: #333333;
margin: 2px 0px 0px;
padding: 0px;
}
.highlight_blue {
color: rgb(178, 205, 251);
}
.highlight_orange {
color: #ffd7ae;
}
.highlight_pink {
color: rgb(255, 191, 206);
}
.highlight_yellow {
color: rgb(247, 206, 0);
}
.notebookGraphic {
margin-top: 10px;
text-align: left;
}
.notebookGraphic img {
-o-box-shadow: 0px 0px 5px #888;
-icab-box-shadow: 0px 0px 5px #888;
-khtml-box-shadow: 0px 0px 5px #888;
-moz-box-shadow: 0px 0px 5px #888;
-webkit-box-shadow: 0px 0px 5px #888;
box-shadow: 0px 0px 5px #888;
max-width: 100%;
height: auto;
}
hr {
border: 0px none;
height: 1px;
background: none repeat scroll 0% 0% rgb(221, 221, 221);
}
</style>
<script>
</script>
</head>
<body>
<div class="sectionHeading">
第 8 章 研究 室 の 時限爆弾
</div><div class="noteHeading">
Highlight(<span class="highlight_pink">pink</span>) - Location 5883
</div>
<div class="noteText">
この実験のせいでサリーの人生が変わった。その後の数日で、彼女は自分が「スピリチュアルなものに近い体験」をしたことに気づいた。「その経験の特徴は、自分が前より賢くなったと感じたり、物覚えが良くなったりするというものではなかった。愕然としたのは、生まれて初めて、頭の中の何もかもが、ついに口をつぐんだことだった……自己不信と無縁の自分の脳というのは新発見だった。頭の中が突然、信じられないほど静まり返った……この経験の後の数週間というもの、いちばんやりたくてしかたなかったのは、あそこに戻ってもう一度電極をつけることだったと言ったら、共感してもらえるといいのだが。私はじつに多くの疑問を抱くようにもなった。私の心には怒りと敵意に満ちた小鬼たちが住みついて、私を怖がらせて、やりもしないうちから物事を諦めさせてきたけれど、やつらを別とすれば、私は何者だったのか? そして、あの声はみな、どこから聞こえてきていたのか( 7)?」
</div><div class="noteHeading">
Highlight(<span class="highlight_pink">pink</span>) - Location 5891
</div>
<div class="noteText">
これらの声のなかには、社会の偏見を復唱するものも、自分の個人史を反映するものも、遺伝的に受け継いだものをはっきり表現するものもある。それらがすべて合わさって目に見えない物語を生み出し、私たちの意識的決定を、自分ではめったに把握できない形で方向づける、とサリーは言う。もし、私たちが内なる独白を書き直すことができたら、あるいは、そのような独白をときどき完全に黙らせることさえできたら、いったいどうなるのだろう( 8)?
</div><div class="noteHeading">
Note - Location 5896
</div>
<div class="noteText">
嫌われる勇気
</div><div class="noteHeading">
Highlight(<span class="highlight_pink">pink</span>) - Location 6071
</div>
<div class="noteText">
私たちは、断食月の間に断食するときと、健康診断のために食事を抜くときと、お金がなくて食べられないときとでは、空腹の経験の仕方が違う。物語る自己によって空腹の原因として挙げられた意味次第で、実際の経験も大幅に違ってくるのだ。
</div><div class="noteHeading">
Highlight(<span class="highlight_pink">pink</span>) - Location 6077
</div>
<div class="noteText">
とはいえ、私たちのほとんどは、自分を物語る自己と同一視する。私たちが「私」と言うときには、自分がたどる一連の経験の奔流ではなく、頭の中にある物語を指している。混沌としてわけのわからない人生を取り上げて、そこから一見すると筋が通っていて首尾一貫した作り話を紡ぎ出す内なるシステムを、私たちは自分と同一視する。話の筋は噓と脱落だらけであろうと、何度となく書き直されて、今日の物語が昨日の物語と完全に矛盾していようと、かまいはしない。重要なのは、私たちには生まれてから死ぬまで(そして、ことによるとその先まで)変わることのない単一のアイデンティティがあるという感じをつねに維持することだ。これが、私は分割不能の個人である、私には明確で一貫した内なる声があって、この世界全体に意味を提供しているという、自由主義の疑わしい信念を生じさせたのだ( 18)。
</div><div class="noteHeading">
Highlight(<span class="highlight_pink">pink</span>) - Location 6099
</div>
<div class="noteText">
だが、第三の、はるかに複雑で深刻な可能性もある。空想の巨人と戦っているかぎりは、ドン・キホーテは真似事をしていたにすぎない。ところが彼は、誰かを本当に殺したら、自分の空想に必死にしがみつく。自分の悲惨な悪行に意味を与えられるのは、その空想だけだからだ。矛盾するようだが、私たちは空想の物語のために犠牲を払えば払うほど執拗にその物語にしがみつく。その犠牲と自分が引き起こした苦しみに、ぜがひでも意味を与えたいからだ。
</div><div class="noteHeading">
Highlight(<span class="highlight_orange">orange</span>) - Location 6156
</div>
<div class="noteText">
私たちの物語る自己は、過去の苦しみにはまったく意味がなかったと認めなくて済むように、将来も苦しみ続けることのほうをはるかに好む。
</div><div class="noteHeading">
Note - Location 6158
</div>
<div class="noteText">
そもそも人生に意味はないと考えることが有効かもしれない。
</div><div class="noteHeading">
Highlight(<span class="highlight_blue">blue</span>) - Location 6169
</div>
<div class="noteText">
私たちは誰もが自分のジャンルを持っている。悲劇を生きる人もいれば、果てしない宗教的ドラマの中で暮らす人もいるし、まるでアクション映画であるかのように人生に取り組む人もいれば、喜劇に出演しているかのように振る舞う人も少なからずいる。だがけっきょく、それはすべてただの物語にすぎない。
</div><div class="noteHeading">
Note - Location 6172
</div>
<div class="noteText">
話が通じない人は生きているジャンルが違うからとも言える。
</div><div class="noteHeading">
Highlight(<span class="highlight_blue">blue</span>) - Location 6181
</div>
<div class="noteText">
中世の十字軍戦士たちは、神と天国が彼らの人生に意味を与えてくれると信じていた。現代の自由主義者たちは、個人の自由な選択が人生に意味を与えてくれると信じている。だが、そのどちらも同じように、妄想にすぎない。
</div><div class="noteHeading">
Note - Location 6183
</div>
<div class="noteText">
操られることから逃れるべきだと思っていたが、それは自由な選択が人生に意味を与えてくれるという虚構を信じていることが根拠になっていると気づいた。
操られることが幸福であり後に苦痛をもたらすこともないならば、無自覚に操られることも悪くないのかもと思えた。
</div><div class="noteHeading">
Highlight(<span class="highlight_pink">pink</span>) - Location 6184
</div>
<div class="noteText">
とはいえ、そのような疑念は、経済や政治や日常生活に実際的な影響を及ぼさないかぎり、歴史をたいして変えることはない。
</div><div class="sectionHeading">
第 9 章 知能 と 意識 の 大いなる 分離
</div><div class="noteHeading">
Highlight(<span class="highlight_yellow">yellow</span>) - Location 6278
</div>
<div class="noteText">
すべてではないにせよ、ほとんどの場合、専制君主やクーデター後の軍事政権が自由主義化する気になったのは、道徳的理由ではなく経済的理由からだった。
</div><div class="noteHeading">
Highlight(<span class="highlight_blue">blue</span>) - Location 6692
</div>
<div class="noteText">
KGBや FBIは私の生化学的作用やゲノムや脳を漠然と理解していただけで、たとえ捜査官が、私がかける電話をすべて盗聴し、路上での偶然の出会いをすべて記録したとしても、全部のデータを分析するだけの演算能力が彼らにはなかった。
</div><div class="noteHeading">
Note - Location 6695
</div>
<div class="noteText">
これは自分が何かを決定、選択するときにも言える。あらゆる可能性を検討したところで、それを統合し最適解を出せるほどの演算能力を自分は持ち合わせていない。自分の決断に満足するためには検討しすぎないことも大事。
</div><div class="noteHeading">
Highlight(<span class="highlight_blue">blue</span>) - Location 6700
</div>
<div class="noteText">
人々は、自らの願望に即して生活を営む自律的な存在として自分を見ることがもうなくなり、自分のことを、電子的なアルゴリズムのネットワークに絶えずモニターされ、導かれている生化学的メカニズムの集まりと考えるのが当たり前になるだろう。
</div><div class="noteHeading">
Note - Location 6702
</div>
<div class="noteText">
自分自身そうなりつつある。たまに少しだけ、人生の無意味さに押し潰されそうな気持ちになる。
</div><div class="noteHeading">
Highlight(<span class="highlight_yellow">yellow</span>) - Location 7034
</div>
<div class="noteText">
人間からアルゴリズムへの権威の移行は、政府が下した何らかの重大決定の結果ではなく、個人が日常的に行なう選択の洪水のせいで、私たちの周り中で起こっているのだ。
</div><div class="noteHeading">
Note - Location 7036
</div>
<div class="noteText">
宗教がなぜ多くの人に信仰されるのか、なぜそれほどの絶対的な指導者となれるのかが不思議だったけど、それは指導者の力ではなく、大衆が色んな恐れや不安を時に無自覚に抱く中で、それを解消してくれるような主張を受けれていったからにすぎない。
</div>
</div>
</body>
</html>
## 古堅
- ー
- 「自由」という神聖な単語は、魂と同じく空虚な言葉。特定の願望が湧き上がってくるのは、それが脳内の化学的プロセスによって生み出された感情だから。
- 自分の体や気持ちが(いい意味でも)信じられなくなった。また、アメリカのきらきら感を引き立てている自由の女神の印象が下がった。自由には2つの英語があるのか。 
- 自分の欲望を選ぶことはない。欲望を感じ、それに従って行動するに過ぎない。
- 欲望を選択する。そういう考え方することができるのか、確かに欲望に縛られていると捉えると自由ではないが、欲望に従うかどうかの選択の余地はある。それは自由ではない?
```
自己言及のパラドックス
自由からの逃走
```
- 人間もラットと同じように操作でき、愛情や恐れや憂鬱といった複雑な感情さえも、脳の適切な場所を刺激すれば生み出したり消し去ったりできる。
- ドーパミンハイジャック的な怖さ。自分では「自分の意思だ」と思いながら、操り人形のよう。
```
客観視すればやばいけど、主観に立ったらそうでもいいのかなと思った。
```
### 第8章 研究室の時限爆弾
- どの自己が私なのか?
- 発話と論理的推論では左半球のほうが重要な役割を演じる一方で、空間的情報の処理では右半球が優勢だ。
- 右脳派/左脳派と、文系/理系の分け方の間にある隔たりとは何か?
```
「文」「理」はともに模様の意味。「文」は人が作ったものの模様。「理」は自然界の模様
```
- 経験を評価するときには、経験の持続時間を無視して、「ピーク・エンドの法則」を採用し、ピークの瞬間と最後の瞬間だけを思い出し、両者の平均に即して全体の経験を査定する。
- **ピーク・エンドの法則**は覚えた。どんどん使っていきたい。【3つの幸福より】一日の印象は「楽しかった出来事」と「寝る前の感情」で決まる。幸福に目を向けれるようになると(幸福吸収力が高まると)セロトニン的幸福感を感じやすくなる。
- クレジットカードを握るのは経験する自己ではなく物語る自己なので、どれほど幸福に満ちてても、記憶にとどめられない経験なら興味を抱かない。
- 話の筋は嘘と脱落だらけであろうと、何度となく書き直されて、今日の物語が昨日の物語と完全に矛盾していようと、かまいはしない。
- 俺の物語る自己は自己肯定感を高めるために頑張っていると思う。真実だと解釈せずに、「物語る自己が頑張ってるなー」とリアルタイムで思えるようにしたい。
- 人生の意味
- 幻想を抱いて生きているほうがずっと楽だ。その幻想が苦しみに意味を与えてくれからだ。聖職者たちはこの原理を何千年も前に発見した。
- 宗教を信じる理由は、その方が楽だからで完結すると思った。
### 第9章 知能と意識の大いなる分離
- ー
- コンピュータの台頭により知能と意識の分離が進むことで、人間は経済的な意味を失う危機に直面する。
- 馬は移動以外にも様々なことをうまくこなせるが、それでも自動車は馬に代わった。
- コンピュータは意識を持たない新しい種類の知能だから、今までとはこうも世界が変わり得るのかと少し納得した。
- 無用者階級
- 選手を選ぶ際のアルゴリズム
- スカウトのアルゴリズム?そんなのうまくいくんか!?監督の采配のアルゴリズムについて、野球はショースポーツで、リアルタイムで自らと同じ人間が決定を下すことに、観客をワクワクさせたり自分ならどうするかなどの想像をして楽しむ要素があるので、アルゴリズムかしたら、野球の人気が下がるのかなと思った。
- 作曲アルゴリズム
- 将棋ではAI無しでは語れない時代。作曲もAI必須になりそうな気がした。個人的にはハードルが低くなるので最高。
- 考古学者への皮肉
- 面白い&そういう職業選択も賢いと思った。
- 無用者階層の人たちは一日中何をすればいいのか?薬物とコンピューターゲームというのが一つの答えだろう。そのような展開は、自由主義の新年に致命的な一撃を見舞うことになる。
- 人間の人生は神聖ではなくなるが、そうなると、薬物とコンピューターゲームが無駄な時間になり得なくなる?
```
ゲームを絶対的に悪いではなく、成長と比べて悪いという認識がある。
```
- ある企業がAIに、円周率の計算を行わせた。そのAIは地球を乗っ取って、宇宙全体を巨大なスーパーコンピュータに変えて、命令に対してより高度な精度の計算を追い求める。
- 面白い。人間と協力するケースとしてはどんなことが考えられるか?
```
命令の中に、人間と協力するような設定を入れる。
```
- 87%の確率
- 「定量化された自己」運動のモットーは、「数値を通しての自己認識」だ。
- 自己分析に費やすエネルギーと時間が大きすぎる。+終わりがない。「必要な苦労だ」と言われることは否定的なので軽減して欲しいが。「頑張れる人をふるいにかける」という意味では有効そう。
```
自己分析は物語る自己との対話。それを知った上で、余計なエネルギーを費やすことなく、自己分析の目的をはたせる。
```
- 中国は個人のプライバシーを顧みないので、遺伝子市場を手に入れやすい。
- プライバシー保護がちょっと前の流行り。これからはプライバシー提供みたいな流行りが来たりして。
- 巫女から君主へ
```
巫女ならアドバイスを聞く聞かないを判断できる。
君主は人間に決定権はない。
```
- 不平等をアップグレードする
- 自由主義は、社会経済的な格差とは共存できる。生物学的格差によって隔てられることになった時どうなるか。
- 定義や深読みがちゃんとできていないからだけど、もっと奥がありそうな感じがする。
```
金銭的な負担はあるものの、自由は与えられている。それがおんなじ人間でなくなるとどうなるか。
```
- 二十世紀に医学が一般大衆のためになったのは、二十世紀が大衆の時代だったからだ。だが、大衆の時代は終わりを告げ、それとともに大衆医療の時代も幕を閉じるかもしれない。
- 学問や技術や教育の目的は、変化し得る。(関連?:パラダイムシフト)
```
日本の公衆衛生の普及は強い兵隊たちを生み出すため。
```
- 二十一世紀には無用の三等車を置き去りにして、一等車だけで突き進むのが最も効率的な戦略となりうる。
- 情はどこいった、冷酷すぎるだろ。可能性としてわかるがほんとにこうなるかは懐疑的。ここまで推論できる人がいるなら、いい道を見つける人が出てきて欲しい&探したい。