# 『すずめの戸締まり』におけるAWSの活用 ## CWF(Comix Wave Films)におけるデジタルインフラ CWFのシステム管理部では、以下のようなデジタルインフラを抱えている。 * クライアントPC * ストレージ * アプリケーション * ネットワーク * レンダーファーム 『すずめの戸締まり』ではメインストレージを一本化しつつ可用性・保守性・信頼性を担保するために、AWSが提供するストレージサービスを利用することになった。 ## 物理構成 ![システム構成](https://hackmd.io/_uploads/H1ObsWxfp.png) 参照:https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/jpmne-interbee2022-aws-seminar-002/ AWS Direct Connectを使用して10Gbpsのネットワーク帯域幅を確保しているが、拠点間は物理的な距離が離れているためレイテンシが大きくなる。 そこでNetAppのFlexCacheが活用されている。 簡単に言うと、一定期間内にアクセスしたクラウド上のデータはONTAP Cache Serverにキャッシュしておくことでレイテンシを小さくする。 ONTAP Cache Serverとクラウドの同期作業はバックグラウンドで行なわれていて、ユーザー側が影響を感じることはない。 ## 制作補助ツール Googleスプレッドシート、ShotGrid、Slackの3つのツールをつなぐパイプラインのようなツール。 制作スタッフがフォルダやファイルの移動を行なうと、同時にGoogleスプレッドシートとShotGridへ情報を記載し、Slackへメッセージ送信を行なう。