--- breaks: false --- # 日商簿記検定3級合格記 日商簿記検定3級に受かりました。満点でした。 ## 日商簿記検定3級? 複式簿記というやつでお金の流れを記録するやつの検定のうち、二番目に簡単なやつです[^syokyu]。 複式簿記は、紙が2つの列に別れていて、左と右に同じ金額を書き込みながら収支をつけるやつで、 左と右を全部足すと同じ額になるという特徴があります。左を借方、右を貸方といったりしますが、 とくに貸し借りと関係はなくて、例えば貸付金は左に書くし、借入金は右に書きます。 左右という語の別名だと思っておくのがコツです。 日商簿記検定の真面目な詳しい説明は[ここ](https://www.kentei.ne.jp/bookkeeping)を見てください。 [^syokyu]: 一番簡単なやつは最近できた初級です。 ## なんでとったの? 数年前くらいに、[諸事情](https://anqou.net/poc/2020/03/29/post-3194/)あって 個人事業主になって青色確定申告をやることがあったんですが、 そのときにあまりにも会計の知識がなくて右も左もわかりませんでした。 こんなとき簿記でも勉強してればなーと思っていたのがきっかけです。 その後、諸事情が終わって個人事業主は廃業したんですが、ずっとほしかったのと、 もう学生生活も最後なので今年取らないと取る時間がなくなるかなということで取りました。 ## 申込み 最近はインターネットから申し込みができます。たまたま思い立った日が6月の試験の申込み期間 だったのでポチポチやって6月の試験を申し込みました。最近はCBT試験でいつでもやってくれる やつもあるらしいので、受験を検討している人は調べてみるといいかもしれません。 各地方の商工会議所によって違ったりするらしいので、受けるところのWebサイトをみるのがポイントです。 ちなみに結果は試験日から2週間くらいで出ます。早い。 ## どうやって/どのくらい勉強した? 本屋に行って簿記の教科書をいくつかパラパラした結果、これがいいかなということで買いました。 https://www.amazon.co.jp/dp/4502845639 多くの簿記の教科書は会話調で、それはそれで読みやすくていいんですが、あとから参照するときに不便かなぁということで、テキストばっかり書いてある普通の教科書っぽいやつにしました。ついでに絵が少ないからかどうかはよくわからないですが、他のテキストに比べて安かったのも良い点でした。 このテキストは例題と練習問題も豊富で、最後に模擬試験も二回分ついているので、これ一冊で十分勉強できました。一応対応する問題集も別売りされている(はずな)んですが、買っていません。 だいたい一ヶ月くらい前からだらだら読み始めて、 だらだら読んでいたのでテキストを一周し終えたのが試験の一週間くらい前でした。 ラスト一週間でもう一周しつつ練習問題を解いて、試験前日に模擬試験を解きました。 ただしこれは多分ペーストしては明らかに遅くて、あんまり参考にしないほうがいいと思います。 ## GnuCash テキスト読むだけだとあまり楽しくないので、良い機会だということで[GnuCash](https://www.gnucash.org/index.phtml?lang=ja_JP)でおこづかい帳を つけ始めました。これは一応今も続いています。GnuCashはオープンソースで開発されている 複式簿記ソフトで、頑張ると青色申告とかもできる(転記する必要はある)らしいすごいソフトです。 確かGNU Guile(Schemeの派生)で開発されています。簿記を一度勉強しておくとかなり 直感的に扱えるのでおすすめです。ただし勘定科目名が違ったりするのをぽちぽち直す必要はあります。 ## これから受けてみようかなという人向けのアドバイス 勉強していて思ったことを順不同で書きます。 - 冒頭でも書きましたが、借方と貸方は左と右くらいで思っておくのが一番良いです。 - 貸借対照表は「たいしゃくたいしょうひょう」です。賃借(ちんしゃく)ではないです。途中まで間違えてました。 - 試験の第3問は精算表を書く問題か貸借対照表と損益計算書を書かせる問題が出ますが、貸借対照表・損益計算書を書く問題でも精算表を下書きしたほうがよいです。直接、貸借対照表・損益計算書を書こうとすると間違えます。 - 試験場には電卓が持ち込めるので、キーがでかめの電卓を持ち込むと便利です。でも関数電卓は持ち込んではだめなことになっているので注意です。 - 勘定科目名は記号で選ぶので、なんとなくわかっていればよいです。漢字の練習とかしなくていいです。私は前日まで試験を解いていなかったのでこれに気づいていなくて、漢字を頑張って覚えたりしていました。 - 仕訳で、借方と貸方の双方に勘定科目が複数来ることはあるので、そういう答えになっても気にしなくて良いです。例えば間接法・定額法で減価償却される備品を売ったときに、固定資産売却益が出るケースがそうです。 - 正直、簿記3級という資格がほしいわけではなくて簿記が知りたいだけなら、決算とかやらなくても良いので、上に上げた教科書の3分の1くらいで十分な気もします。 思い出したら追記します。 ## まとめ ところで最近の青色申告用ソフトは複式簿記を意識しなくても入力できたりするので、実は簿記を知らなくてもいいかもしれません。知らんけど。