# 2021.03.16 知事記者会見まとめ ###### tags: `stopcovid19` `茨城県知事記者会見まとめ` ## 茨城県まん延防止警戒期間を設定 茨城県としてお願い。 3/21~4/10の3週間、「茨城県まん延防止警戒期間(茨城まん防警戒期間)」を設定。 ![](https://i.imgur.com/BgGFQtp.png) ## 背景 感染者が下げ止まっている→第4波が来た時に跳ね上がる可能性が高いため これまでの経験から、人の移動により急増するため、年度末・年度初めが感染拡大に大きな拍車をかける可能性が高いため 緊急事態宣言では緩んでしまって、意識の変化があるため 21日以降、1都3県で緊急事態宣言が解除される見込みがある(確定ではない)→人出も見込まれる 大きな感染を引き起こさないように、警戒期間ということで、感染防止にご協力を。 ## これまでの感染状況分析 第1-3波のタイミングを見ると、第1波が来たのも3-4月だし、第2波も夏休み期間という人の移動が多くなった期間。第3波も年末年始で感染が拡大した。 現在、1日平均30人の感染者が確認されているこの状況で、何も対策を取らないと4月中旬以降に大きな波が来ると考えている。 各波は大体6倍の伸びで来ているので、もし第4波が来るのであれば、1日あたり180人くらいの感染拡大の可能性がある。 そうならないように、この期間感染拡大を抑えていきたい。 ![](https://i.imgur.com/QXwbvvM.png) ## 警戒期間の対策 ちょうど今日(3/16)で県内で感染者が初めて確認(3/17)されて丸1年経つが、改めてこの日に対策の重要性を認識してほしい。 年度末・年度初めの人の移動が次の大きな波を招き寄せる可能性が非常に高い。 「まん延防止警戒期間」においては、ぜひ意識して感染防止をお願いしたい。 イベントやお花見が多いので、会食は小規模にしてほしい。 同居家族は問題ないと思うが、それ以外の方との会食は非常に感染リスクを増やすので、いつも近くにいる4人くらいまでの人で会食をしてほしい。 お花見についても、飲食を控えていただきたい。 国の緊急事態宣言対象地域や、それと同様なまん延防止等重点措置区域への移動も考え直してほしい。 それ以外の地域でも、感染防止対策も注意してほしい。 ![](https://i.imgur.com/m4vOC9g.png) ## コロナNext 現在コロナNextのStageは2。 重症病床稼働数や「新規」の感染者の数はStage1になっているものの、病床稼働数も大幅に下げることにはつながっていない。 ぜひ、第4波が来て大きな不便をかけることがなくなるよう、もう一度意識を高めていただければと思う。 ![](https://i.imgur.com/A6pIGXd.png) ## Q&A Q1. 措置の内容として、「会食そのものをやめる」ようなメッセージはない? A1. いつも一緒にいらっしゃる方であれば、そう大きな危険はないだろうということではあるが、大人数での会食や、普段一緒にいない人との会食などは我慢してほしい。 Q2. この1年での対策の評価・課題点など振り返り A2. 非常に難しいものだと実感。なかなかクラスターを発生しないように医療施設・高齢者施設など検査を徹底していたつもりではあったが、症状がない形で感染が広がることもあって、防ぎきることができなかった。これはなかなか解決できない課題の1つ。検査を大規模にする試みの中で、感染拡大を早期に察知して対策を打つことはある程度できたと思うが、サポートが当初なかったため、理想までは不自由を感じていたので、引き続き国に強く要請したい。なんといっても予想を超えていたのは、年末年始の感染拡大。それまでとスピードがまったく異なっていたので、変異株が(茨城は実質0だが)隣の県でも出ているようなので、いつ来てもおかしくないことを考えると、第4波ではピークで180人くらい出る予想だが、それを超える可能性もないとは言えない。非常に警戒を怠ることはできない。その間どれだけワクチン接種が進むか。5月にならないと高齢者の接種ができない状況と聞いているので、年度末・年度初めで感染が広がるとワクチン接種が進まないうちに第4波が来てしまう。これまでに経験したことのない大きな波になる可能性もあるため、今回「まん延防止警戒期間」を県民の皆様に訴えた。 Q3. この1年間の自己評価、何点くらい? A3. 点数としてはあれですけど、条例化や検査、クラスター対策などを行い、行政としては国の政策をただ単に行うのではなく、実勢を発揮して様々なことを行った点では評価していただいていいのかなと思う。そういう意味では70とか80点くらいはいただける可能性はあるんじゃないかと思っています。 Q4. 最初のスライドで「茨城・まん・防・警戒期間」の文字が黄色い理由は? A4. 政府側で「まん防」って言ってますよね、それにかけて色が変わっているんだと思います。 Q5. 「まん延防止警戒期間」でより強い措置をとる可能性は? A5. それは考えられません。これ以上強いと「緊急事態宣言」のように外出自粛・営業時短要請になるので、そういう状況ではないかと。第3波の年末年始の際にもう少し強い口調でやっておくべきだったかなとは1つの反省としてあるので、この年度末・年度初めの時期は警戒を強めてほしい。 Q6. 現状の人数についての評価は? A6. この3日間あたりは10人規模になっているが、クラスターが各地で発生して、30人くらいが平均の新規感染者で、それで下げ止まっているのかなと。この状況の中で、これ以上下げようとするとさらに強い措置を取りに行くことになるが、そこまで行く状況ではないのかなと。濃厚接触者がほとんどで、「新規」の人は1桁に収まっているので、様子を見なければいけない。ほんとに年度末・年度初めは人の移動で一気に感染拡大するので、事前に県民にお伝えして、警戒していただく必要はある。その場合には、大きな波になる可能性があるということも併せてお伝えしておきたいということです。 Q7. 第3波は収束した? A7. 収束といえるかはわからないが、ある程度落ち着いているのではないかと。私の希望では、茨城県では10人以下が理想だが、難しい状況。 Q8. 1都3県の知事の足並みがそろっていない感じがするが? A8. 非常に難しい立場だと思うが、経済圏として1つにまとまっているので、一緒にある程度対策を打たなければいけないという意識はあると思うが、ここにきて対策の効果が県によってバラバラだったりすると、「経済活動を戻したい」人と、「まだ緊急事態宣言を続けてほしい」人が出てきている状況かなと。どっちの気持ちもわかるが、そうすると1都3県がまとまらなくてもしょうがないという判断もあるかと思う。 Q9. 「まん延防止警戒期間」に感染拡大した場合の対策は? A9. 警戒期間であろうとなかろうと、急激に感染拡大した場合には、いきなり県全体に緊急事態宣言ということにはならないが、いろいろ対策をとっていく。市町村単位で打つことになるだろうと思う。 Q10. 県として第4波に対して備えることは? A10. もともと厚労省からは「茨城県は病床を最大で500確保すれば大丈夫」と指示があった。ただそれを超えて第3波で600床超まで確保するめどは立っているし、600床を超えて増えた場合にも対策を準備しているので、そういう意味ではピークの(1日当たり感染者数)180人が出ても対応できる医療体制は今のところ準備はできていると認識している。 Q11. 3/21で1都3県の緊急事態宣言が解除/延長されたときに、さらに対策を強める可能性は? A11. とりあえずこれ以上の呼びかけは今のところ考えていない。緊急事態宣言が延長されても変わることはない。 Q12. 変異株と従来型の対策の違いについてどう考えている? A12. 伝聞でしかないが、「感染力が強い」と一般的には言われているので、次の第4波になる際にも波の大きさ・スピードが異なってくる可能性があるということで警戒をしている。今検査の結果、「陽性」の方の検体も、県独自で変異株の調査をしていて、今のところ変異株は出ていないが、警戒は十分していきたい。 ## 知事記者会見の動画 <iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/4WnDCRBsbBg" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe>