# ニワカオタクが今年観たアニメを振り返ります2019 この記事は[mis.w 53rd Advent Calendar 2019](https://adventar.org/calendars/4121) 22日目の記事です。 53代Tsuzuです。 タイトルの通り、今年観たアニメをオタク特有の早口で浅く振り返っていきます。数が多いので全部ではないです。あと今年観たものであって、今年の作品でないのも含みます。~~作品とかいう言い方が既にオタクっぽいキモさがあるな~~ こんな長いの誰も読まんやろ・・・(と思っていたら他のアドカレで力尽きて短くなった)。あとネタバレは各所で現れると思うのでご留意ください。 ちなみに[Annict](https://annict.jp/@Tsuzu/watched)と言うサービスで観たアニメを管理してます。神サービスです。 ## テレビアニメ ### けいおん!シリーズ(映画含む) けいおん、観なきゃな〜と思いつつ観てなかった作品。夏休み始まった直後に一気見。 dアニメストアで観始めたら1期は画面のアスペクト比が4:3で驚きました。16:9で作ったけれども放映は4:3だったらしい。(Wikipediaより) 思っていたより日常アニメ度が強かった。(こっちも観てないんだけど)ユーフォみたいなガチなのを想定していたので意外でした。そういえば原作はきらら漫画ですね。定期的に観たくなる穏やかな"のほほん"としている雰囲気の作品です。 とはいえ、私の好きなシーンは、高校3年最後の文化祭から、卒業にかけての二期の最後です。喜びと寂しさの入り混じった青春の終わりがとても丁寧に描かれていて涙腺が緩みました。U&Iと天使に触れたよ、とても良いですよね。あと映画も好きです。ロンドンと言う日本から離れた地に仲間だけで乗り込む、青春だな〜〜〜! OPやEDの映像がめっちゃカッコよくないですか?個人的にはDon't say "lazy"が曲も映像も好きです。 非常に良い作品でした。ありがとう。 ### 彼方のアストラ これが個人的な今年のダークホースアニメでした。 知らない人も多いと思うので軽くあらすじを説明しておくと、近未来の世界で、主人公含むケアード高校の生徒達はある近くの惑星で生徒だけで過ごすと言うキャンプに参加していたら謎のワープホールでめっちゃ遠い星に飛ばされて遭難してしまい、そこから帰還を目指して奮闘するSFストーリーです。 まず、ロボット以外のSFアニメということ自体が珍しいと思っています。有名どころでいうとPSYCHO-PASS、STEINS; GATE、プラスティックメモリーズとかでしょうか。(SAOはファンタジーという認識です) やはり数が少なく、メジャーなジャンルではないと感じます。ですが私はこのジャンルが大好きです。非ロボットSFアニメでおすすめあれば教えてください。 閑話休題。~~(オタクは閑話休題が好き)~~ 実を言うと放送当初は絵柄に少し子供っぽさのような物を感じて観ていませんでした。放送終了後に[Rebuild](http://rebuild.fm/)と言うPodcastで[紹介されていて](http://rebuild.fm/248/)、面白いらしいと聞いたので後からdアニメストアで視聴しました。 子供っぽさ、と言うのはあながち間違いではなく、合わせるのが辛いテンションのシーンもありました。特に序盤。ですが、話が進むにつれて段々と明らかになる事実や宇宙ならではの緊張感にとてもワクワクしました。丁度MIS.Wの夏合宿でインターステラを観ていたのでインターステラじゃん、みたいなシーンもありました。少年漫画とSFがいい感じに融合しています。 また、私はSF作品というのは気軽に登場人物達を殺していくという偏見があるのですが、この作品は最初に全員で帰還するぞ、という「フラグ」を立てながらフラグを回収しなかったのも個人的に良かったポイントです。誰も死ななくて面白くてハッピーエンド、これが最高だと思います。(個人の意見です) 全体的にも話が綺麗に1クール(※14話)でまとまっていて良かったです。 もっとSFアニメ増えていって欲しいなぁ・・・SFを書ける人が少ないのだろうな。 ### PSYCHO-PASS Sinners of the System/PSYCHO-PASS 3 先ほども述べたように私はSF作品が好きなのでPSYCHO-PASSは1期、2期、映画と観てきました。 分けて述べることもないのでテレビアニメの枠ではありますが3期とSinners of the Systemをまとめて語ります。先に申し上げておくと、申し訳ないのですがSinners of the Systemの3つ目は観そびれました。ごめんなさい。 映画から、Sinners of the System、3期にかけて大きく変動している点はやはり常守朱が主人公でなくなっていることかな、と感じます。常守朱の物語としては映画で完結し、主要人物ではあるものの段々と次の世代に主役が変わっています。その辺りに少し寂しさはあります。 まず、Sinners of the Systemに関してはまぁまぁ面白いかな〜ぐらいでした。征陸さんの前日譚みたいなの、良かった。あの世界ならではの軍隊はこうなるのか〜みたいな世界観が面白かったです。 PSYCHO-PASS 3は個人的にはこれPSYCHO-PASSでやる必要あったのかな・・・と思ってしまったところがあります。狡噛さんが当たり前のように復活してるところとかですね。あと、これは2でも思ったことなのですが、第一期でのシビュラシステムは完全無欠だけど免罪体質の人間がごく僅かにいて、またそれがシステムの根幹にも関わる、という綺麗な関係がありました。ですが、2と3でそのシステムの穴をつく方法が他にも色々見つかって・・・みたいになってくるとシステム自体の魅力が損なわれてしまっているなぁ、と感じました。また、PSYCHO-PASSとして見てしまっていると情報過多でつらいです。新しいSFものとして見られれば面白いな、と感じます。まぁもちろん映画は観に行くのでそこでどうなるかに期待です。(あと霜月監視官めっちゃキレる上司みたいに映っててかわいそう) ## アニメ映画 今年はアニメ映画が豊富な年でしたね! オリジナルもアニメ原作も多くて最高でしたね。 下で述べる中の3つはCloverWorksです。どれも良い作品だったので今後に期待だな〜〜。あとテレビアニメだと約束のネバーランドも2019年のCloverWorksです。これも良かった、二期が楽しみ。 ### 青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない はい、CloverWorksです。  これは2018年秋アニメ「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」の続編の映画です。 私はアニメが始まる前から原作を読んでいました。ラノベをあまり読まないのでアニメより先にラノベを読んでいた初めてのアニメでした。そのため展開も全部知っていたのですがそれでもやはり最高でした。めっちゃ泣きました。アニメを観たなら是非観て欲しいです。TVアニメにおいて謎のキャラクターであった、牧之原祥子の謎が解かれ、第1章の集大成となっています。原作では6~7巻にあたります。2巻の内容を90分に収めるというのはとても難しいことだと思うのですが、とてもよくまとまっていました。ただ、それでも尺的に削らなければいけない場面は多かったようですので是非、映画→原作→映画という順番で観てもらえれば一番楽しめると思います・・・はい。円盤持ってるので円盤は貸せます。私は劇場で3回、円盤で1回観ました。 内容についてですが、私は熱海駅のシーンが一番好きです。麻衣さんの感情が激しく表現されるのは全編通して珍しく、だからこそ際立っていましたね。 ### 天気の子  公開2日目にれしいと観に行きました。あらすじ等は省略します。 とても良かったです。「君の名は。」の後ということもあり、不安もありましたが期待を裏切らない良い映画でした。これも色々あって3回観に行っていました。 都会に出てきてネカフェ暮らしとかいう、誰でも到底無理なことがわかる設定、謎の良さがありますよね。私はTHE王道が大好きなのでどこまでも王道を貫く感じがとても良かったです。私は恋愛物は思い合ってる強さを感じると良いな〜となるのですが、(セカイ系という言葉を使っていいのか分かりませんが)自分たち以外は全員敵という設定はこういう側面が強調される良さがあります。一番好きなシーンはラストのグルグル回ってるところです。 また、主題歌としては「グランドエスケープ」と「愛にできることはまだあるかい」が取り上げられがちですが私は「大丈夫」もとても好きです。 そういえば一緒に観に行った彼は最後はヒロイン戻ってこない方が良いとか言ってましたね、ちょっとよくわからない。 また、天気の子を観た後にAmazon Primeで未だ観ていなかった「雲のむこう、約束の場所」を観ました。これも面白かったです。同様にヒロインが世界の鍵を握る物語ですが、より非現実的でSF感の強い世界観でワクワクします。 ### ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 -永遠と自動手記人形-  外伝ってことは30分ぐらいかな?と思っていたら普通に100分の大作でびっくりしました。 本編はファンタジーですが、外伝に関しては言ってしまえばヴァイオレットエヴァーガーデンの中世ヨーロッパっぽい世界観の学園ものです(?) イザベラの特殊な家庭環境から来る青春時代の悩みと、それに不器用ながらも真摯に向き合うヴァイオレットの掛け合い、そして段々とイザベラが心を開いていく様子が丁寧に描かれています。ヴァイオレットエヴァーガーデンは、全体を通して愛とは何かが主題となっていますが、外伝ではイザベラとテイラーの義理の姉妹の家族愛が手紙を通して、あるいは何も介さなくとも伝わっている、そんな様子がとても良かったです。そして、やはり絵がとても綺麗・・・これをスクリーンで観られるのがうれしかったです。 来年には本編の劇場版も公開されるということでとても楽しみです。 あとベネディクト、いいやつ。 ### HELLO WORLD 夏前に映画に観にいくたびに予告で流れていました。私は某花火映画を見てから前評判が高い映画に対する疑心があったのですがとても良かったです。 正直かなり珍しい部類に入ると思いますが、これは上で挙げたSFオリジナルアニメ(非ロボット)です。また、世界観としても独特で、世界を丸ごとアーカイブできるシミュレータ、「アルタラ」によって世界の中に再帰的に世界がある、今いる世界はシミュレータの中なのか???というやつです、雑な説明で申し訳ない(ANONYMOUS;CODEが近い。あれはいつ出るんだろうな) 見た目にそぐわず、意外と硬派なSFかな、と感じました。正直地雷臭のある「この物語(セカイ)は、ラスト1秒でひっくり返る――」というキャッチコピーも観終えてみれば確かに、となりまた物語の深さを広げる1秒(もっとあった気がする)だったと感じます。もっと考察しないと理解できないのですが、まだできていない・・・。展開も予想のできないもので、考察なしでも結構楽しめるものではあります。 一行瑠璃のキャラ設定も良い。京都選んだのも良い。あと楽曲が良い、Official髭男dismのイエスタデイも、OKAMOTO'Sの新世界なども。やはり曲が良いと、よりよく映りますね。 ### 冴えない彼女の育て方 Fine CloverWorksです。 ハーレムものが好きじゃないということもあり、あと加藤恵のキャラがちょっと苦手ということもあり、1期2期はそこまで、と感じてはいたのですが映画はとても良かったです。 比較的はぐらかした恋愛描写が多かったこれまでと比較して、ここまで踏み込んで描くんだなぁと感じた部分が多くありました。そして、それぞれのキャラの魅力がより強く引き出されています。作者はオタクをよくわかってますね・・・。せーの、に関してはMemorial 2の後書きに少し作者と監督の会話が書いてありましたが、なるほどね、と思いましたね。 冴えかのはメタ的なネタが多いですが、ちゃんと澤村・スペンサー・英梨々と霞ヶ丘 詩羽がスタッフロールで一番下にあって笑いました。加藤恵に比べればサブキャラだけど、そんなモブではないだろ。 スタッフロール後のアフターストーリーも意表を突く感じで、そしてあまりにリアルな残酷さで良かった。  どうでも良いけどこれに関しての某教授の話めっちゃ好き。 ### 空の青さを知る人よ これもCloverWorks。 まずこれは未だ理解できてないんですが、あの背景はなんですか!?写真との合成なのかなぁと思ってるんですが詳しい人教えてください。写真じゃなかったとしたらあまりにヤバすぎると思うんですが、どうなんでしょうね。 主人公、相生 あおいの青春・成長物語?です。超平和バスターズシリーズの特徴でもありますが、「しんの」というファンタジー的な存在がいつつも、日常的な話、そして現実的な世界観、設定が軸となっています。慎之介31歳、夢折れてやつれてしまった姿が正直観てて辛くなってしまう感じです。 とても期待していた映画というわけではなかったのですが、非常に面白く、感動しました。現実臭い設定に辛いなぁ、と思う箇所も多かったですが、主人公相生あかねの頑張る姿が良かったです。シリーズで一番好きかもしれません。  今年、あいみょんが主題歌のアニメ映画多かったですね。エンディングで流れるかと思いきやクライマックスシーンで流れて驚きましたがとても合っていて良かったです。 ## 終わりに  甲鉄城のカバネリ 〜海門決戦〜/明日世界が終わるとしてもとかも観たのですが・・・書く時間がなかったのと正直もう覚えていないのもあり、書くのをやめました。いずれにしても今年はTVアニメよりもアニメ映画が圧倒的に豊富な年だったな、と感じています。TVアニメがあまり多くなかったのは去年の秋が豊作だったのの反動かな・・・と自分を納得させています。まぁ、来年も多分オタクなので、そしてまたアニメ映画が色々公開される予定のためとても楽しみです。 そして、やはり日本語が下手で悲しいですね...。文章力が欲しい人生だった。 明日はりょーたろー君の記事です!お楽しみに。