# Minecraft Bedrock Edition Windows 10 における各種ファイルの概要 ## データフォルダーとプログラムフォルダー 他のWindows プログラムと同様に,Minecraft もデータフォルダーとプログラムフォルダーを持つ. Minecraft のデータフォルダーは C:\Users\ユーザー名\AppData\Local 以下にある. 正確には,次のアドレスである. ``` %LOCALAPPDATA%\Packages\Microsoft.MinecraftUWP_8wekyb3d8bbwe ``` 環境変数 %LOCALAPPDATA% は小文字でもよい. Minecraft のプログラムフォルダーは,次のアドレスである. ``` %PROGRAMFILES%\WindowsApps\Microsoft.MinecraftUWP_1.14.9.0_x64__8wekyb3d8bbwe ``` バージョンナンバーは,バージョンによって異なる. また,WindowsApps フォルダーは隠しフォルダーであり,かつ,通常はアクセス権限が与えられていない. フォルダーの内容を表示するには,適切な方法でアクセス権限を設定する必要がある. ## データフォルダー データフォルダー内のさまざまなファイルのうち,重要なファイルのほとんどは次のフォルダーにある. ``` Microsoft.MinecraftUWP_8wekyb3d8bbwe\LocalState\games\com.mojang ``` この節では,com.mojang 以下のフォルダーとファイルについてのみ説明することにする. com.mojang には,behavior_packs,development_behavior_packs,development_resource_packs,minecraftpe,minecraftWorlds,resource_packs,skin_packs,world_templates といったフォルダーがある. 各種アドオンとワールドデータを納めるフォルダーである. 特に説明が必要なのは,development_behavior_packs と development_resource_packs だろう. これらのフォルダーはビヘイビアーパックとリソースパックを作成する場合に用いる. ビヘイビアーパックやリソースパックは,そのコピーがワールドデータ中に保存されるため,単純にビヘイビアーパックやリソースパックの内容を変更しても,その変更が既存のワールドには適用されない. しかし,development_behavior_packs と development_resource_packs のフォルダー中にビヘイビアーパックやリソースパックの内容を置けば,変更がワールドを読み直すだけで反映される. 変更を繰り返しながら実際のゲーム画面で確認をしたい場合には,これらのフォルダーを使うとよい. ワールドのデータは minecraftWorlds に保存される. 各ワールドのフォルダー名にはワールドに固有の文字列が割り当てられている. ゲーム中で表示されるワールド名は,各フォルダー内の levelname.txt に記述されている. ワールドのデータ中にはリソースパックなどのコピーが保存されている. 不適切なコピーが保存されてしまった場合には,直接削除することができる. ゲームのデータのほとんどは levels.dat と db フォルダー内にある. 使用されているデータベースライブラリーは LevelDB である. minecraftpe フォルダーには,ワールドに依存しない設定が保存されている. 特に options.txt が重要である.ゲーム画面では設定できない項目も,このファイルを直接編集することで設定できる. また,このファイルをバックアップしておけば,安心してゲームの設定を変更できる. ## プログラムフォルダー プログラムフォルダーにはプロクラム本体のほか各種ライブラリーが置かれている. リソースパックなどを作成する場合には,data フォルダーが特に重要になる. このフォルダーには,vanilla のリソースパックが置かれており,リソースパック作成に当たって参考にすることができる. ビヘイビアーパックについても同様である. vanilla の各種ファイルを読むことによって,湧き条件や Mob のドロップについて理解することもできる. ただし,プログラムフォルダーのファイルを直接編集してはいけない. vanilla の内容を変更したいのであれば,データフォルダーを利用してビヘイビアーパック,リソースパックを作成すべきである. ## 図 ### User data ``` %LOCALAPPDATA% ─ Packages ─ Microsoft.MinecraftUWP_8wekyb3d8bbwe ├─ AC ├─ AppData ├─ LocalCache ├─ LocalState │ ├─ games │ │ └─ com.mojang │ │ ├─ behavior_packs │ │ ├─ development_behavior_packs │ │ ├─ development_resource_packs │ │ ├─ development_skin_packs │ │ ├─ minecraftpe │ │ ├─ minecraftWorlds │ │ └─ resource_packs │ ├─ logs │ ├─ premium_cache │ ├─ speech │ ├─ treatments │ └─ _WinStoreSDK_Receipt_Cache ├─ RoamingState ├─ Settings ├─ SystemAppData └─ TempState ``` ### Program files ``` %PROGRAMFILES% ─ WindowsApps ─ Microsoft.MinecraftUWP_1.14.9.0_x64__8wekyb3d8bbwe ├─ AppxMetadata ├─ data │ ├─ behavior_packs │ ├─ credits │ ├─ definitions │ ├─ fonts │ ├─ gui │ ├─ renderer │ ├─ resource_packs │ ├─ shaders │ ├─ skin_packs │ ├─ store │ └─ structures ├─ UAP.Assets └─ UAP.Win10.Assets ```