# 研究に囚われながらも楽しくオタクをしている人間の話
###### タイトルの通りです
この記事は、[みす53rd Advent Calendar 2021](https://adventar.org/calendars/6554)の12日目の記事です。
#### 目次
1. 研究室に毎日9時間籠りながら一か月に推しカプ小説を70000字書く方法
2. どうやって小説を書くの?
3. (おまけ)推し香水を作ってきたよ
## 1. 研究室に毎日9時間籠りながら一か月に推しカプ小説を70000字書く方法
<b><big>大丈夫、一日は30時間あるので。</big></b>
<small><small> 嘘です。</small></small>
### 1.1 緒言
おはこんばんにちわ。mis.w53代のRimと申します。絵を描いたり小説を書いたり研究で狂ったりしています。
さて、Twitterを見てくれている方はご存じの方もいると思いますが、私、TRPGという物がとても大好きです。
しかも自分で作ったキャラに沼って設定を深堀しすぎて狂っています。自分が考えた最強の性癖キャラなんだから当然です。しかもそれに最強のシナリオや演出が重なったらもう狂いの坂真っ逆さま深淵行き片道切符ってわけ。そのキャラの人生年表をExcelでちまちま作ってニヤニヤするのがやめられません。友人を巻き込んで深夜8時間通話しながら自分の考えた設定に発狂するのがやめられません。たのしい。何時も付き合ってくれている友人たちには頭が上がりません。いつもありがとう。
でも、自分のキャラ(以下自PCと呼称します)は自分と数人の優しい友人からしか供給がありません。こんなに沼なのに。私は飢え続けているのに。どうして。
……
そうですね。
<b>無いなら書くしかないじゃない。</b>
ということで、最近はこんな感じの物を錬成する日々を送っています。楽しいです。これが卒論になればいいのに。




これらは一日9時間研究室に収容されながら一か月間で書いたものなのですが、~~他に書くことがなかったので~~社会的生活と創作の両立法が少し需要がありそうだったので、この章ではこれらを錬成していた時の一日のスケジュールを書いていこうと思います。
### 1.2 一日のスケジュール
上にあげた小説たちを書いていた時はこんな生活をしていました。
>10:00起床
>11:00収監・研究
>12:00~13:00お昼
>13:00~20:00研究
>20:00~24:00脱獄・家事・課題など
>24:00~27:30☨熱烈創作タイム☨
>27:30 就寝
基本的に深夜の24:00~27:30の間に修羅のように小説を書きなぐっていました。
### 1.3 具体的に何をしているのか?
<b>タイトルが思いつきませんでした。無駄に長く己の創作スタイルについて語ってるだけなので、読むのダルイ人は下のまとめまで飛んでください。</b>
さて、いざ書くぞ!ってなっても0から書くのが難しいのが小説。あらかじめどんな展開にするか・どんな描写にするかを考えておく必要があります。でも深夜の3時間半にそこまでやるのは大変だし眠い。夜帰ってから絵を描くぞ!って思いながら帰った瞬間何もしたくなくなったこと、ありませんか?それと同じで、夜帰ってからネタ出ししよう……と思ってもなかなか難しいのが事実。じゃあどうすればいいのか……。
<b> <big>そう、研究中に考えておけばいいんですね </b></big>
研究室に9時間もいるんですから作業に疲れる時も出てくるわけです。そんな時、論文を読んでいるふりや端末を眺めているふりをして思考に耽ります。この時研究中の何より集中しています。二章で後述しますが、私は研究室にネタ用のメモ帳を持ち込んでいます。これに思いついたことを人の目を盗んで頑張ってメモします。出来る限り詳細に記載しましょう。自分の脳を過信しないように。帰ってから研究中に思い出した最高のネタを忘れて悔しい思いをしてからでは手遅れなので。
さて、ネタをメモしたら完璧です。帰ったら出力するだけ。眠気と戦いながら必死に書き散らかしましょう。文章の上手さや決まり事など何も気にする必要はありません。必要なのは推し・創作キャラ等への愛だけです。自分のために書いているのです。自分が楽しく読むことができれば十分。
沢山文字を錬成するコツは、ありきたりですが帰ってからもろもろを終えてPC前に座るまで絶対に布団に横にならないことです。横になったら終わりです。そのまま夢の世界へ連れていかれます。
私はこの生活を3週間ぐらい続けていたら更新した覚えのない更新記録があって怯えるようになりました。記憶を飛ばし始めてからが本番。気が付くと目の前に70000字の推しカプ小説ができています。おすすめです。
### 1.4 まとめ
・深夜勢いに任せて書く。
・研究中疲れたときにネタを考える。
・人目を盗んでメモします。できる限り詳細に。
・文章の上手さ等は気にしない。
・帰ったらPC前に座るまでに絶対横にならない。
何も面白くない章ができてしまいました。2章では、実際に一本小説を書いてこうやって小説書いてるよ~~って言うのをお見せできたらと思います。
## 2. どうやって小説を書くの?
この章では、実際に私がどうやって小説を錬成しているのかを書いていきます。小説の書き方などをしっかり勉強したわけではなく、ただ趣味として書きなぐっているオタクの書き方なので文章的な正しさや作法などは全く考えていませんが許してください。
私の推しカプ小説を皆さんに見せるのは心苦しいので、今回はキャラクターや物語を0から作ってメイキングをしていこうと思います。
まずは完成品をドン!
<small>
窓の外には燃えるような夕焼けが迫っていた。
橙に染まる室内にはテレビから流れるニュースキャスターの声が虚ろに響いている。
彼女はそれをBGM代わりに、窓から見えるやけに綺麗で燃えるような夕陽を眺めていた。
テレビの音に混ざって漣の音が微かに聞こえる。
ダイニングテーブルに頬杖をつきながら、彼女はそれに耳を澄ませるように瞳を閉じた。
普段血色の悪い彼女の頬は夕陽に照らされ赤く色づいている。
ぼんやりしているようで何か考えているのだろう。
考え事をするときに髪の毛をくるくるといじるのは彼女の癖だった。
「湊、ハニートースト焼けたよ。コーヒーも飲む?」
湊と呼ばれたその彼女は視線を夕陽から声の方へ移す。
穏やかで優しいその声の主は絡まった視線にふわりと笑った。
彼女がテーブルに皿を置く動きに合わせてミルクティー色の柔らかい髪がふわりと揺れる。
湊はついその髪を目で追った。
「ありがと、詩織。」
詩織は湊の向かいに座る。
再び夕陽に視線を移した湊をまるで一枚の絵画の様だと想いながら、詩織は彼女と揃いのマグカップを両手で傾けた。
この時間に食べるには些か違和感のあるハニートーストは詩織の大好物だった。
どうしても今日はこれを食べたいと駄々をこねたら、優しい湊は苦笑いしながら首を縦に振ってくれたのだ。
彼女は甘いものがそんなに得意ではないのに。
さく、と湊の白い歯がハニートーストを食む。
合間にブラックコーヒーを挟みながら彼女はゆっくりとそれを咀嚼した。
少し眠そうな瞳はいつもと同じで、詩織はくすりと笑みを溢す。
詩織も彼女と同じように——……彼女の分より些か蜂蜜を多めにかけたハニートーストを口に運ぶ。
これも食べ収めか、と考えるともはや食べ飽きた味なのに少し寂しい。
「ねぇ、食べ終わったら海の方に行かない?」
詩織の声に、湊は抑揚のない声で返す。
「海なんて、いつも見てるでしょう。」
その声の裏に潜む彼女の恐怖心に、詩織は気づかなかったふりをした。
きっと彼女は怖いのだ。今日、海に行くことが。——……終わりを実感することが。
「うん。でもね、今日は……キミと一緒に海を見たい気分なんだ。手をつないで。」
「……わかった。」
湊はため息をついて、小さく笑った。
彼女は優しいのだ。詩織に関しては、特に。
詩織は最後のひとかけらを飲み込む。
湊はリモコンを手に取るとテレビを消した。
せわしなく何かを告げるニュースキャスターの声がぷつりと途切れる。
途端に世界から隔絶されたような、この世界に立った二人だけ残されたような感覚に陥る。
——……二人は何も持たないで部屋を出た。スマホも、財布も、何も必要なかった。
砂浜は世界から切り取られた様に静かだった。
きっと街の方では大騒ぎなのだろうが、街はずれのここはこんな時でも静寂に包まれていた。
潮風が二人の髪を靡かせる。
湊は髪型が崩れるのも厭わず、ただ風で揺蕩う水面を見つめていた。
眼前に広がる夕焼けから逃れるように。
彼女の横で詩織はずっと嬉しそうに笑っていた。
詩織は小さく震える湊の細く冷たい手を暖かい手で包む。
「湊、怖い?」
「……怖いよ。当たり前でしょ。」
湊はもはや恐怖を隠そうとはしなかった。
「そっか。あたしは怖くないよ。」
ずっと一緒にいたのに、湊には今になって詩織のことが分からなくなっていた。
なんでそんなに嬉しそうなのか。なんで——……なんで怖くないのか。
「……なんで?」
安直に彼女に問う。彼女は、満面の笑みで湊の方を向いた。
「だって、大好きな人と最期まで一緒にいられるんだよ!
あたしは湊のいない人生を生きることの方がずっとずっと怖いって、前から思ってたんだ。」
詩織は湊のそれを包む手にぎゅっと力を込めた。
湊が怖くないように。この冷たい手に少しでも自分の温度が移るように。
彼女たちの眼前には、燃えるような夕焼けが迫っていた。
——……いや、夕焼けなどでは、ない。
今日、世界は終わる。燃えるような夕焼けに飲み込まれるようにして。
何処かの偉い組織がその隕石を観測したのは、全てが手遅れになった後だった。
ニュースキャスターはこんな時でも混乱する世界情勢を告げ続けていた。
街の方では暴徒化した群衆が騒ぎを起こしているらしい。
偉い組織の偉い人は最後まで諦めるつもりはないようだ。
そのすべてが、彼女たちにはどうでもよかった。
「……私は、……私はもっと詩織と一緒にいたかったよ。」
詩織とは好みも何も合わなかったけど、私は詩織の事が大切だった。
その言葉は、最期でさえも恥ずかしくて口にできなかった。
詩織は初めてほんの少しだけ悲しそうな色を表情に宿す。
「……ねぇ、湊、我儘聞いてくれてありがとね。」
湊は言葉の代わりに、詩織の手を握り返した。
二人はただ、固く固く手をつなぐ。
恐ろしいほど美しい夕焼けが、二人を照らしていた。
</small>
手癖性癖小説ができました。すぐ世界を滅ぼすのやめたい。
ここから先はこれに至るまでの過程を書いていきます。
### 2.1 ネタだし
まずはどんな話にしようかな~~とメモをとりつつ固めていきます。実際に執筆するまでにとったメモはこんな感じ。

1章で語ったように研究中疲れたときに書きなぐりました。中学生の時に授業中内職で創作していた時から何もやってること成長していません。
こんな雰囲気のお話を書きたいな~~みたいなことを考えつつ、何となく小説の中の景色に思いを馳せることが多いです。今回はエモと日常と非日常を書きたい気分だったので、とりあえず世界を滅ぼして海に連れていくことにしました。<b>またやってしまった。</b>
ある程度物語の方向性が決まったら、描写が描きやすいようにキャラクターたちの見た目を固めていきます。今回は一から書いたのでやりましたが、すでにキャラクターがある場合はスキップすることが殆どです。今回は日常と非日常の対比と共に、キャラ二人の対比もやりたかったので対照的なキャラクターを作成しました。また、セリフの合間合間に風景の描写を入れるといい感じになる気がしているので、物語中に登場する風景についても適当に書いておきます。
この時点で書きたい描写が浮かぶことが多いので、それらを最後にまとめてメモしておきます。いつもメモするのはこれくらいです。
上に案②とあるように、このほかにもいくつか案を出していて、その中から一番ビビっと来るのを採用しました。他の案はまた別の創作をするときに使うので大切に保管しておきましょう。
### 2.2 とりあえずメモを写す
お家に帰ったら~~研究室で~~あらかじめ書いておいたメモから最後に書いた描写を書き写します。加えて、勢いでセリフを何個か追加します。
<small>
窓の外には燃えるような夕焼けが迫っていた。
「ねぇ、食べ終わったら海の方に行かない?」
「海なんて、いつも見てるでしょう。」
「うん。でもね、今日は……キミと一緒に海を見たい気分なんだ。手をつないで。」
何処かの偉い組織がその隕石を観測したのは、全てが手遅れになった後だった。
今日、世界は終わる。燃えるような夕焼けに飲み込まれるようにして。
二人はただ、固く固く手をつないだ。
二人の横顔を恐ろしいほど美しい夕焼けが照らしていた。
</small>
こんな感じ。これに文章を書き足して肉付けしていきます。
### 2.3 肉付け①
描写を書き加えていきます。脳内で映像を再生して、それを文章に書き起こすイメージです。
ある程度書き加えたものがこちら。最初から完璧に書いていくのではなく、あらかじめ雑に最後まで書ききってから描写を書き足したり修正していく方が個人的に描きやすい気がしています。
<small>
窓の外には燃えるような夕焼けが迫っていた。
橙に染まる室内にはテレビから流れるニュースキャスターの声が虚ろに響いている。
彼女はそれをBGM代わりに、窓から見えるやけに綺麗で燃えるような夕陽を眺めていた。
テレビの音に混ざって漣の音が微かに聞こえる。
ダイニングテーブルに頬杖をつきながら、彼女はそれに耳を澄ませるように瞳を閉じた。
普段血色の悪い彼女の頬は夕陽に照らされ赤く色づいている。
ぼんやりしているようで何か考えているのだろう。
考え事をするときに髪の毛をくるくるといじるのは彼女の癖だった。
「湊、ハニートースト焼けたよ。コーヒーも飲む?」
湊と呼ばれたその彼女は視線を夕陽から声の方へ移す。
穏やかで優しいその声の主は絡まった視線にふわりと笑った。
彼女がテーブルに皿を置く動きに合わせてミルクティー色の柔らかい髪がふわりと揺れる。
湊はついその髪を目で追った。
「ありがと、詩織。」
詩織は湊の向かいに座る。
再び夕陽に視線を移した湊をまるで一枚の絵画の様だと思いいながら、詩織は彼女と揃いのマグカップを両手で傾けた。
この時間に食べるには些か違和感のあるハニートーストは詩織の大好物だった。
どうしても今日はこれを食べたいと駄々をこねたから、優しい湊は苦笑いしながら首を縦に振ってくれたのだ。
彼女は甘いものがそんなに得意ではないのに。
「ねぇ、食べ終わったら海の方に行かない?」
「海なんて、いつも見てるでしょう。」
「うん。でもね、今日は……キミと一緒に海を見たい気分なんだ。手をつないで。」
「……わかった。」
湊はリモコンを手に取るとテレビを消した。
忙しなく何かを告げるニュースキャスターの声がぷつりと途切れる。
途端に世界から隔絶されたような、この世界に立った二人だけ残されたような感覚に陥る。
2人は何も持たないで部屋を出た。スマホも、財布も、何も必要なかった。
砂浜は世界から切り取られた様に静かだった。
きっと街の方では大騒ぎなのだろうが、町はずれのここはこんな時でも静寂に包まれていた。
詩織はずっと嬉しそうに笑っていた。
彼女は小さく震える詩織の細く冷たい手を暖かい手で包む。
「湊、怖い?」
「……怖いよ。当たり前でしょ。」
「あたしは怖くないよ。」
「……なんで?」
「だって、大好きな人と最期まで一緒にいられるんだよ!
私は湊のいない人生を生きることの方が、ずっとずっと怖いって、前から思ってたんだ。」
詩織は彼女のそれを包む手にぎゅっと力を込めた。
彼女が怖くないように。
この冷たい手に少しでも自分の温度が移るように。
彼女たちの眼前には、燃えるような夕焼けが迫っていた。
——……いや、夕焼けなどでは、ない。
何処かの偉い組織がその隕石を観測したのは、全てが手遅れになった後だった。
今日、世界は終わる。燃えるような夕焼けに飲み込まれるようにして。
ニュースキャスターはこんな時でも混乱する世界情勢を告げ続けていた。
街の方では暴徒化した群衆が騒ぎを起こしているらしい。
偉い組織の偉い人は最後まで諦めるつもりはないようだ。
そのすべてが、彼女たちにはどうでもよかった。
二人はただ、固く固く手をつないだ。
二人の横顔を恐ろしいほど美しい夕焼けが照らしていた
</small>
『言った』や『思った』などの簡単な言葉が連続しないように気をつけつつ、後は手の赴くままに書いていきます。言い換えが難しい時は『言う 類語』や『思う 類語』等で検索をかけてGoogle先生に教えてもらいましょう。Google先生は私たちの味方です。
また、『○○は××した』や『○○は××する』といった表現が連続しない用にも少し気をつけます。心情描写やちょっとポエムっぽい一文を挟むと良い感じになる気がします。この辺りがまだ甘いのと、後半が詰め切れていないので、もう一度描写を書き加えていきます。
### 2.4 肉付け②
前述した通り、後半の詰めと表現の連続を避けるためポエム文の追加をしていきます。全部載せると長いので修正したところだけ。
<small>
(前略)
詩織は湊の向かいに座る。
再び夕陽に視線を移した湊をまるで一枚の絵画の様だと想いながら、詩織は彼女と揃いのマグカップを両手で傾けた。
この時間に食べるには些か違和感のあるハニートーストは詩織の大好物だった。
どうしても今日はこれを食べたいと駄々をこねたら、優しい湊は苦笑いしながら首を縦に振ってくれたのだ。
彼女は甘いものがそんなに得意ではないのに。
さく、と湊の白い歯がハニートーストを食む。
合間にブラックコーヒーを挟みながら彼女はゆっくりとそれを咀嚼した。
少し眠そうな瞳はいつもと同じで、詩織はくすりと笑みを溢す。
詩織も彼女と同じように——……彼女の分より些か蜂蜜を多めにかけたハニートーストを口に運ぶ。
これも食べ収めか、と考えるともはや食べ飽きた味なのに少し寂しい。
</small>
ポエム文追加①。ここでは行動の描写が続いていたので詩織の心情描写を追加しました。
<small>
「ねぇ、食べ終わったら海の方に行かない?」
詩織の声に、湊は抑揚のない声で返す。
「海なんて、いつも見てるでしょう。」
その声の裏に潜む彼女の恐怖心に、詩織は気づかなかったふりをした。
きっと彼女は怖いのだ。今日、海に行くことが。——……終わりを実感することが。
「うん。でもね、今日は……キミと一緒に海を見たい気分なんだ。手をつないで。」
「……わかった。」
湊はため息をついて、小さく笑った。彼女は優しいのだ。詩織に関しては、特に。
詩織は最後のひとかけらを飲み込む。湊はリモコンを手に取るとテレビを消した。
せわしなく何かを告げるニュースキャスターの声がぷつりと途切れる。
途端に世界から隔絶されたような、この世界に立った二人だけ残されたような感覚に陥る。
——……二人は何も持たないで部屋を出た。スマホも、財布も、何も必要なかった。
</small>
ポエム文追加②。セリフが連続するのもそれはそれでいいのですが、今回は『おや?日常にしては様子がおかしいぞ?』というのを匂わせるため、また湊と詩織の関係をもう少し描写するために文章を追加しました。
<small>
(中略)
砂浜は世界から切り取られた様に静かだった。
きっと街の方では大騒ぎなのだろうが、街はずれのここはこんな時でも静寂に包まれていた。
潮風が二人の髪を靡かせる。
湊は髪型が崩れるのも厭わず、ただ風で揺蕩う水面を見つめていた。
眼前に広がる夕焼けから逃れるように。
彼女の横で詩織はずっと嬉しそうに笑っていた。
詩織は小さく震える湊の細く冷たい手を暖かい手で包む。
</small>
ポエム文追加③。ここでは『た』で終わる文章が連続していたので、間に湊の心情を表す文を追加しました。
<small>
「湊、怖い?」
「……怖いよ。当たり前でしょ。」
湊はもはや恐怖を隠そうとはしなかった。
「そっか。あたしは怖くないよ。」
ずっと一緒にいたのに、湊には今になって詩織のことが分からなくなっていた。なんでそんなに嬉しそうなのか。
なんで——……何で怖くないのか。
「……なんで?」
安直に彼女に問う。彼女は、満面の笑みで湊の方を向いた。
「だって、大好きな人と最期まで一緒にいられるんだよ!
私は湊のいない人生を生きることの方が、ずっとずっと怖いって、前から思ってたんだ。」
詩織は湊のそれを包む手にぎゅっと力を込めた。
湊が怖くないように。この冷たい手に少しでも自分の温度が移るように。
</small>
ポエム文追加④。ここもセリフが連続していてもいいのですが、やはり二人の対比をもっと書きたくて文を追加しました。
<small>
(中略)
そのすべてが、彼女たちにはどうでもよかった。
「……私は、……私はもっと詩織と一緒にいたかったよ。」
詩織とは好みも何も合わなかったけど、私は詩織の事が大切だった。
その言葉は、最期でさえも恥ずかしくて口にできなかった。
詩織は初めて、ほんの少しだけ悲しそうな色を表情に宿した。
「……ねぇ、湊、我儘聞いてくれてありがとね。」
湊は言葉の代わりに、詩織の手を握り返した。
二人はただ、固く固く手をつなぐ。
恐ろしいほど美しい夕焼けが、二人を照らしていた。
</small>
ポエム文追加⑤。さっきのままだと詩織の言葉に対して湊が無言のまま終わってしまうので、湊の気持ちも喋ってもらいました。私は作者なので二人の関係性や互いへの気持ちを分かっているのですが、読者には分らないのでくどくならない範囲内でたくさん書きます。だって関係性があったら嬉しいので。
### 2.5 完成
最期に句読点などの微修正をして完成!完成品は本章の番最初に貼ったものになります。私はこう書いているよ~~というのを分かりにくく書き連ねてしまいましたが、誰かの創作ライフに少しでも役に立てたら幸いです!
<b><big> 創作って楽し~~~!!</big></b>
## 3. 推し香水を作ってきたよ
~~ほんへ。~~
え~~ん!ドラえも~~ん!自PCグッズが欲しいよ~~~!!!!
<b>そこになければないですね。</b>
そう、自PCの二次創作は自分で作らないとこの世に生まれないのと同じように、自PCのグッズも自分で作らないとこの世に生まれないのです。
<b>なら作ればいいじゃない。</b>
ということで作ってきました。推し香水。
この章では推し香水……もとい、自PC香水を作ってきたよレポを書いていこうと思います。
お店はこちら。[新宿のオリジナル香水専門店 FINCA](
https://kaoribarfinca.jp/)
こちらのお店では自分自身の好みや創作イメージの香水を作ってもらえます。とはいっても、複数の香水を混ぜるわけではなく、複数の香水を重ね付けすることでイメージ通りの香りを再現するといった感じです。香水についてはあまり詳しくないので、詳しく知りたい方は上記のFINCAさんの公式サイトを参照してみてください。
私は今回、ずっと狂い続けているこの自PCのイメージ香水を作ってもらうことにしました。

お店に行く前に、創作キャラの性別や見た目、性格、特徴、キャラ設定、そのキャラの好きなとこなどなどをインタビューシートに記載します。私はめちゃくちゃ小さい字で解釈をぶつけました。店員さんには申し訳ないと思っています。
お店ではインタビューシートの内容をもとに店員さんとキャラについての質疑応答をします。とても真剣に自PCの解釈をしていただけるのでうれしさと恥ずかしさといたたまれなさについカオナシになりかけてしまいますが頑張って人の形を保ちましょう。実際に私と店員さんの質疑応答を記載します。ちょっと楽しすぎて記憶が飛んでるのでいくつか抜けていますがご容赦ください。
Q. どの季節のイメージですか?
A. 冬です。
Q. どの時間帯のイメージですか?
A. 早朝です。
Q. 努力型ですか?天才型ですか?
A. スゥッ~~~~~~……半々です。
Q. 努力しているところを人に見せますか?
A. あまり見せません。
Q. 実年齢より若く見られますか?
A. 若く見られます。
Q. アクティブですか?
A. 人といるときはアクティブのように見せていますが、1人だと虚無になっています。
Q. かっこいい、かわいい、綺麗、セクシー、ミステリアスから特に強調したい2つを選んでください。
A. ッあ゛~~~~~~かっこいいと……きれいで……お願いします……。
Q. 暗い過去がありますか?
<b><big><big> A. はい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(クソデカ大声)
</big></big></b>
……といった感じで質疑応答をした後、これまでの内容を踏まえて幾つかの香りの組み合わせを選んでもらいます。店員さんが香りの説明とその香りの解釈を教えてくれるのですが、どうしてこの短時間で自PCの事をここまで解釈できるんだ……ッ!?天才……!?って感じで本当に驚きました。このPCは <b>『空っぽだった自分に世界を教えてくれた陽だまりのような人を自分のせいで失い、せめてその人のように誰かを救える人になりたいと願うも空っぽな自分では何もできないことに気付く』</b> というところがサビなのですが、店員さんが提案してくれた香りは全て<b>『最初は快活で明るめの香りがするが、時間が経つと重い香りが残る』</b>という物でした。天才ですか?(二回目)
悩みましたが、私は最終的に先ほど書いたサビに合致する『最初はオレンジなどの快活な香りがするが、最終的に陽だまりのような穏やかな香りになる』『体温が高いところに付けると甘い香りが目立つが、体温が低いところに付けると苦めの香りが出る』という説明があった香りにしました。この説明がこのキャラ解釈そのものなんですよね。本当にすごい。こちらが実際に購入したものの写真になります。(写真を掲載していいかお聞きしたところ快諾していただきました!ありがとうございます。)

実際に手首に付けてもらうとびっくり!
<p class="kurukuru">
<b class="jipc-iru kurukuru" ><big><big>ウソッ……!?自PC……ッ<ruby>『存在』<rp>(</rp><rt>い</rt><rp>)</rp></ruby>るッ……!?</big></big></b>
</p>
いや本当にすごい。ふとした時に自PCの存在を感じる。解釈が深まる。実在性がすごい。鼻からキメるタイプの自PC。
ハンカチにかけて……
<b><big>ウソッ……!?自PC……ッ<ruby>『存在』<rp>(</rp><rt>い</rt><rp>)</rp></ruby>るッ……!?</big></b>
部屋に振りまいて……
<b><big>ウソッ……!?自PC……ッ<ruby>『存在』<rp>(</rp><rt>い</rt><rp>)</rp></ruby>るッ……!?</big></b>
楽しすぎる。
自分の創作キャラの香水が欲しい方はぜひ行ってみてください。狂うことができますよ。めちゃくちゃおすすめです!
### special thanks
クソデカ文字虹色ぐるぐる担当
<big>**(自称)** コピペプログラマー:G2さん </big>
文字をクソデカ虹色にしたいと駄々こねたら書いてくれました。
私の感情をよく表現してくれる文字になりました。ありがとうございます。
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