# 要約 科学者のTsaoは、顔に関する研究を行い、彼女には、数々の賞と称賛がもたらされた。その研究は、脳が顔の形状や特徴間の距離、濃淡、テクスチャーなどにおける多数の微細な違いから顔を見分けるときに使用するコードを解読するというものだった。しかし彼女の研究はそれで終わるということはなく、この研究を一つのツールとして脳が知覚のギャップを埋めることで1つにまとまった完全な世界のモデルを作り上げる仕組みの解明に取り組んだ。その後彼女は、他の研究者たちと共に顔のデコードや脳の幻覚発生装置に関する実験を行った。顔のデコードに関する実験において脳の各半球にIT皮質に沿って分布する6個のパッチが特定され、顔パッチがネットワークを作り上げ、最終的に顔が認識されるということが発見された。また、幻覚発生装置に関する実験においては、個々の単一のニューロンを記録することによって知覚の切り替えが脳のどこでどのように起こるのか調べた。彼女たちの行う実験によってヒトの脳のメカニズムについては表面的な知見しか得られないかもしれないが、これからのTsaoの研究ならば、それを明らかにするのが可能になるのではないかと言われている。