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# 考察:KSP・処理速度を向上させる（CPU負荷を下げる）

###### tags: `ksp` `kontakt`

基本は一般的なプログラミング言語・スクリプト言語のTipsが適用できる

## 分岐、サブルーチンコール

KSPで言う

- if
- select
- while
- call
- ビルトインコマンド呼び出し

である。

## 実測環境

- Mac mini Late 2012
- macOS: 10.12
- Intel Core i7
- KONTAKT: Player 5.7.0

## inc/dec コマンド

一見コマンドコールのコストがつきそうだが、実測すると高速である。

~~~
$i := $i + 1
~~~

やるぐらいなら inc の方が速い。

## call コマンド

500 microseconds / call

関数内で更に call コマンド読んでいる場合はその分 * 500 microseconds

## 簡単に高速化が見込める要素

call コマンドを全てインライン展開する

オブファスケーターで対応済み。(BETA2で)
処理自体は何のことはなく、ASTがcall実行部に到達した際、単純に呼び出し先の関数ノードを出力している。

以下は、on note イベント時に負荷テストを行ったコードである。

### Before

結果：4500 microseconds前後

~~~
on init
declare $i
end on

function functionName2
message( "Hello" )
end function

function functionName
call functionName2
end function

on note

$i := 0
reset_ksp_timer
while( $i < 10000 )
call functionName
call functionName
call functionName
call functionName
inc( $i )
end while
message( $KSP_TIMER )

end on

~~~

### After

結果：2000 microseconds前後
たったこれだけのコードでも半分である。とは言え、単位はマイクロ秒である。
塵も積もれば何とやら（？）

~~~
on init
declare $_74b8
end on
on note
$_74b8:=0
reset_ksp_timer
while($_74b8<10000)
message("Hello")
message("Hello")
message("Hello")
message("Hello")
inc($_74b8)
end while
message($KSP_TIMER)
end on
~~~