# 2023年新制度の基本情報技術者試験に合格した話 ソフトウェアエンジニア6年目ですが、日本語環境で働くのは今年が初めてです。IT業界は英語由来のカタカナ語を使うことが多いのですが、日本特有の語彙や専門用語もたくさんあります。うまくコミュニケーションをとるためには、それらに精通している必要があります。 そのために、基本情報技術者試験を勉強しました。正直に言うと、大体の製品を開発するには、ある分野の技術的な知識やスキルよりも、計画や実行におけるコミュニケーション力の方がはるかに重要です。 ## 試験準備 試験の準備には30日かかりました。 午前試験については、「栢木先生の基本情報技術者教室」というテキストの一部を読み、主にネットワーク、セキュリティ、ソフトウェア開発、テスト手法と経営戦略に焦点を当てました。 *English: For part A of the exam, I read through parts of the 栢木先生の基本情報技術者教室 textbook, focusing primarily on network, security, and software development practices and strategy.* ハードウェアやストレージなど、日々の仕事にあまり関係のないセクションはスキップすることにしました。試験範囲はかなり広いですが、IT業界で働いた人にとっては特に目新しいことはありません。 *English: I opted to skip some sections like hardware and storage that has less relevant to my day-to-day work. The scope of the exam is pretty large, but it should be pretty straightforward for CS graduates or people who have worked in IT.* 午後試験は、[NeetCode](https://neetcode.io/)の初級データ構造の講座を見ながら基礎知識を復習し、NeetCode150の問題を解いて練習しました。振り返ると、LeetCode問題の難易度は基本情報試験よりかなり高いですが、LeetCodeをやれば脳内でコードをコンパイルできるスキルを磨いて、午後試験はもっとスムーズに行けるはずです。 *English: For part B, I reviewed my data structure knowledge with NeetCode's beginner DA course and practiced them by solving the problems in NeetCode 150. Upon reflection, the difficulty of problems are way lower in the FE exam, but the skill of being able to compile the code in your own head is valuable for part B.* | 試験準備の日目 | 午前試験 | 午後試験 | | -------- | -------- | -------- | | 1-20日目   | 教科書を読む。 | NeetCodeの初心者向けのDAコース。 NeetCode150の問題の一部を解く。 | | 21-30日目   | 過去問を解く。 | 過去問を解く。NeetCode150の問題の一部を解く。| ## 試験結果 * 午前試験 69% * 午後試験 81.5% 各部分の合格点は60%。試験準備に30日しかかけていないので、この点数には一応満足していました。 *English: Passing score for each section is 60%. I would say I'm satisfied with my marks given though I have only spent 30 days preparing for the exam.* ## 一番難しいところは電卓禁止 中学に入学して以来、基本的な計算には電卓を使ってきました。この試験には電卓禁止と聞いて、びっくりしました。脳内で2桁ぐらいの計算には自信を持っていますが、受験する時、2進数変換やサブネットマスクの計算をするのに緊張しました。 たまにケアレスミスがあるので、特に計算の多い午後試験では、最低2回の見直しをした方がいいです。 ## マインドマップ メモを取る方法はマインドマップでした。概念間の関係を描かせることで高次元の思考を促進させました。 復習する時も長文よりマインドマップの方が楽でした。 *For note-taking, I primarily used mindmaps to help faciliate higher-order thinking by forcing me to draw relations between concepts.* *I also find it a lot easier to review mindmaps than walls of bullet points.* ![](https://pbs.twimg.com/media/F76Fn0VaAAAAGLd?format=jpg&name=4096x4096) ## フラッシュカード (Anki) 最初にはAnkiというフラッシュカード復習のアプリを使うつもりでした。 しかし、教科書にあるキーワードがたくさんあるので、結局どれを入ればいいか迷いました。20枚のカード 「Aを経由してB」や「に該当する」のような、物事を説明するのに使えるフレーズや文型に興味があります。しかし、どうやってフラッシュカードにするのかまだ模索中です。今知っている限り、Sentence Clozeカードが一番効果が出るものだと考えています。 ![image](https://hackmd.io/_uploads/r16vKD-wT.png) ## 利用した教科書と問題集 栢木先生の基本情報技術者教室 ![](https://m.media-amazon.com/images/I/81n0g4W-lkL._SY522_.jpg) かんたん合格 基本情報技術者過去問題集 ![](https://m.media-amazon.com/images/I/81znUYeJ-rL._SY522_.jpg)