# DevOpsの概要・歴史・価値・原則 **担当者** - 担当者1: :@kazuto_maeda: - 担当者2: :@sota_yamaguchi: **キーワード** - 成熟度 - ケイパビリティ - フロー - フィードバック - 継続的な学習と実験 <!-- memo: である調で統一しましょう! 概要・歴史 :@sota_yamaguchi: 価値・原則 :@kazuto_maeda: 黄色本 第4章(第1部)までが注力して読むポイント --> # 概要 DevOps とは「開発チーム (Development) と運用チーム (Operations) がお互いに協調し合うことで、開発・運用するソフトウェアによってビジネスの価値をより高めるだけでなく、そのビジネスの価値をより確実かつ迅速にエンドユーザーに届け続ける」という概念である。 DevOps はリーン生産方式の原則を IT のバリューストリームに応用した結果出来上がった。 ここでいう **IT のバリューストリーム**とはビジネス上の仮説を立案してから、顧客に価値を送り届ける技術サービスを生み出すまでの間に必要なプロセスのことである。 DevOps とは生産現場、高信頼性組織、高信頼マネジメントモデルなどから人々が何十年もかけて学んできた教訓から成り立っている。 DevOps の実践 = 生産現場、高信頼性組織、高信頼マネジメントモデルなどから人々が何十年もかけて学んできた教訓を取り入れることともとれる。 ## DevOps のビジネスバリュー 2013年から2016年にかけて、The DevOps Handbook の著者 Jez Humble と Gene Kim が寄稿している Puppet Lab の State Of DevOps の記事では、25,000人を超える IT プロフェッショナルからデータを集めた。 このデータでは DevOps プラクティスを取り入れている業績の高い組織は、そうでない組織と比べて次の分野で高い成績を収めている。 **スループットの向上** - コードと変更のデプロイ(30倍頻繁に実施) - コードと変更のデプロイリードタイム(200倍高速に実施) **信頼性の指標** - 本番デプロイ(成功率が60倍高い) - サービスを復元するためにかかる平均的な時間(168倍高速) **組織の業績の指標** - 生産性、マーケットシェア、利益性の目標達成(目標を超える確率が2倍高い) - 時価総額の増加(3年間で50%高い) # 歴史 DevOps とその結果としての技術的、構造的、文化的実践は多くの思考と管理手法の動きが1つにまとまって生み出されたものである。 The DevOps Handbook の著者 John Willis はこれを「DevOps への収束」と表現している。 代表的なものとしては以下のものがある - リーン運動(トヨタ生産方式) - 以下を基本原則とした運動 - 品質、顧客満足度、従業員幸福度を引き上げるためにはリードタイムを短縮するのが大切である - リードタイムを短縮するためには仕事のバッチサイズを小さくすることが大切である - アジャイル宣言 - ソフトウェア開発についての思考をリードする17人によって2001年に生み出されたもの - https://agilemanifesto.org/iso/ja/manifesto.html - 継続的デリバリー運動 - 常にデプロイ可能な状態にたもち、安全にデプロイできるようにするデプロイパイプラインの役割を定義した運動 - トヨタのカタ - 改善の型という習慣的に業務改善を実践する構造をつくりだす運動 - アジャイルインフラストラクチャとベロシティ運動 - 以下を総称したもの DevOps の歴史における重要な事件はアジャイルコミュニティのなか、あるいはアジャイルカンファレンスの場において生まれてきた。 2008 年にカナダのトロントで開催された Agile Conference で Pat-rick Debois と Andrew Schafer は「インフラストラクチャにアジャイルの原則を応用する」という小セッションを開いた。 これがきっかけで The DevOps Handbook の著者 John Willis をはじめとする同じ考え方の人々を急速に集めていった。 その後、2009年 Velocity Conference では John Allspaw と Paul Hammond が"10 Deploys per Day:Dev and Ops Cooperation at Flicker"(1日に10回のデプロイ:Flicker における Dev と Ops の協力)という後に大きな影響を与えたプレゼンテーションを行った。 その中で彼らは、開発と運用の共通目標を作り、継続的インテグレーションの実践を通じて全員の日常業務にデプロイを組み込むためにどのようなことをしたかを説明した。 Patrick Debois はそこにはいなかったが、Allspaw と Hammond の考え方に非常に感銘を受け、2009年にベルギーのゲントで最初の DevOpsDays を開催した。 "DevOps" という言葉はこの時に作られたのである。