3年前の春、先輩に自分の名札をつけてもらい行われた入学式。新しい環境に少し緊張しながら始まった中学校生活は、今思えばたくさんのことに気づかされ、人生の糧となることばかりでした。 入学当初は「初めて」の連続で、中学校生活への期待がある反面、不安や戸惑いもありました。そんなときにはクラス全員で支え合い、どんなことも相談し合って乗り越えていきました。1年生のときの合唱発表会ではどうしたら上手にあわせて歌うことができるのか分からず、がむしゃらに練習に取り組むだけでした。ですが、先輩たちの合唱を聞く機会がありアドバイスをもらえたことによって、自分たちも先輩達のようになりたいと目標を持つことができました。そのおかげで自分たちが今するべきことが見えてきて思ったこと、感じたことを言えるようになっていきました。個人だけでなく学年としても成長できた良い経験だったと思います。 2年生では中学校生活にも慣れ、たくさんの問題も見えるようになり、解決にむけて歩み始めました。しかし、突如現れた新型肺炎の脅威によりこれまで自分達も体験できると思っていた行事がなくなり私たちから「当たり前」が消えてしまいました。その当たり前がなくなってしまったことによって少し不自由な思いをして過ごすこともありました。ですが、その経験のおかげで今できる行事や学校生活の1日1日にかける思いが強くなり、いつも以上に記憶に残るものとなりました。そんな中で先輩方から受け継いだ生徒会執行部では「維新」をスローガンとして掲げました。「維新」にはコロナ禍で、この先がどうなるか分からないだからこそ古くからあるものを新しく時代に適応する形に変え、できないだけで終わらせずに新しいことに挑戦して取り組んでいこうという思いを込めました。そして、三送会ではその思いを胸に例年とは異なるリモートで動画を流すという形で進めることになりました。各学年で感謝を伝えるためにはどうしたら良いかを模索し、協力し合って動画を作る日々はかけがえのないものになったと思います。  3年生の1年間はあっという間に過ぎ去っていきました。部活動では最高学年としての自覚が2年生のときよりも強く芽生え、後輩のみんなから沢山支えてもらいながら、練習や活動にもより一層力が入りました。新型肺炎の影響でいつ大会がなくなってもおかしくない状況でした。ですが、たくさんの人たちのおかげで無事に桑員大会を迎えることができたことには感謝の気持ちしかありません。時には仲間と衝突し、意見がすれ違ってしまう時もありましたが、その度に一人ひとりがみんなと向き合って話し合いをすることで解決していきました。それらを乗り越えられたおかげで身体的にだけでなく精神的にも成長することができたと思います。そして仲間と切磋琢磨しあってこれた日々への感謝を胸に最後の大会をやり切ることができました。部活動の中で得た経験はこれからも私達の支えとなってくれると思います。  体育祭は開催することができるのか、とても心配でした。結果として、午前中のみで保護者の参加は規制されましたが、体育祭をすることができてとてもうれしかったです。新しく1から作り上げた藤原ソーランは夏休みから協力したくれた子をはじめ、全校生徒のみんなのおかげで取り組めたものです。藤原ソーランは体育祭プログラムの中では唯一全校生徒が参加するものでした。練習期間が短く、全校で練習できる機会も少なかったため、無事完成するように引っ張っていけるかとても不安でしたが、体育の授業や放課後の時間を使って、積極的に取り組んでくれたおかげで無事完成することができたことには感謝しかありません。そしてその藤原ソーランと全校の絆の輪は先生方やその場にいることができなかった保護者の人まで届けることができたと思います。  体育祭が終わると一気に進路に向けての話が多くなりました。三年生になりたての頃は、進路選択から目を背けていた部分もありました。ですが、この時期になってくるとそうはいかず、しっかりと目を向けなければいけなくなりました。自分が進みたいと思う道を見つけることはとても難しいものでした。人生は選択の連続ですが、中学校を卒業した後の道を決める進路選択のためには、自分と向き合うことが大切です。しかし、ずっと向き合って考えているうちに自分で自分のことがわからなくなってしまい、投げ出したくなる時もありました。それでも、ここまで進んでこれたのは一緒に支え合えた仲間の存在がとても大きいと思います。互いに切磋琢磨して成長していく中で沢山の学びを得ることができました。これからはそれぞれの場所でそれらを生かし、活躍していきます。 在校生のみなさん 私たちは最高学年という立場ではありましたが、自分たちで何もかもできたわけではありません。みなさんに支えてもらっていたからこそ実現できたことがたくさんありました。本当にありがとうございました。また、部活動の時は私達にも負けないくらい大きな声を出したり、行事の時には率先して行動したりするなど、1・2年生のみなさんの何事にも一生懸命な姿を見て、自分達も後輩のみんなの見本となれるよう、今までの行動を見つめなおすことができました。そして、もう一段階成長することができました。これから皆さんは新しい出会いや経験をすることが増えると思います。皆さんにはそれらを自分の力にし、高みを目指していってほしいです。みなさんの姿を直接見ることは難しくなりますが、心の中で応援しています。 家族のみんな 2年生のときも3年生のときも行事が縮小し、自分たちの姿を見てもらう機会が少なくなってしまいました。そんな中でも応援してくれる声が常にあり、その声に励まされていました。ですが、私たちは感謝したいことが沢山あってもその気持ちとは反対に思ってもないことを言ってしまい後悔することもありました。3年生になり受験が迫って来る中、進路を一緒に考えてくれたり、仕事や家事で忙しいにも関わらず毎週塾の送り迎えをしてくれたり、いつも私達を支えてくれてありがとう。今の私達があるのは家族が見守っていてくれたからです。これからも自分達の未来に向かって頑張っていきます。だから、これからも見守っていてください。 先生方 授業でも、それ以外の時間でもたくさんのことを教えていただきました。人間関係や係活動など思い通りにいかないとき、先生方は真剣に私たちの話を聞いてくださり、生徒一人一人と真剣に向き合ってくれました。直接答えを示すのではなく自分たちの力でそこに辿り着けるよう道しるべとなってくださいました。そのおかげで自分自身の個性を伸ばすことができました。これからは新たな地で、新たな生活が始まります。時には足を止めることがあるかもしれません。けれど、そんな時は、ここで学んだことを思い出し、また前を向いて歩んでいきます。今までお世話になりました。ありがとうございました。 3年生のみんな  これまで毎日会っていた仲間と一緒に過ごせなくなると思うと、淋しい気持ちでいっぱいです。行事だけでなく、日常生活や部活動、登下校の時間さえ楽しいと思えたのはみんなのおかげです。臨時休校や分散登校などで会えなかった時期がありました。このままみんなと会えなくなってしまうのかと不安な気持ちにもなりました。しかし、そのような時期があったからこそ、みんなと会える一日一日をいつも以上に大切にするようになりました。そこでより強い絆が生まれたと思います。そして、みんなの折れることのない気持ち・姿に私もたくさん刺激を受け、前に進んでいく活力が湧きました。いつまでもみんなはかけがえのない仲間です。  これから、私たちはそれぞれの道を歩んでいきます。遠く離れたところへ行っても、長い時間が経っても、みんなと笑い合ったり、ふざけ合ったりした思い出は一生の宝物です。みんなの存在がなかったら、ここまで頑張ることはできなかったかもしれません。個人としての思い出、そして学年としての思い出はこれからの私の心の支えになってくれると思います。みんなに出会えて本当に良かったです。今まで本当にありがとう。そしてこれからもよろしく。 最後に  3年間、この藤原中学校で過ごし、知識は何倍にも膨らみ、思い出は数えきれないほどに、感謝の気持ちは伝えきれないほどになりました。今、不安や苦しさを希望と自信に変え、胸を張って、力強く新しい一歩を踏み出します。最後になりましたが、私たちを支えてくださったすべての方々のご健康とご活躍、そして心からの感謝の気持ちを込め、答辞とさせていただきます。 令和4年3月4日   卒業生代表