2日目午後2@研修1部屋 === 日時:2017/09/24 15:00 - 16:15 Code for Japan Summit 2017 共有ノート # データヘルスと行政と企業と私 橋田 浩一 / 勝間 恒平 / 河合 誠雄 / 有田 仁 ![](https://i.imgur.com/YzFCIjN.jpg) 健康のためにデータをとろうと思ったが、うまくいかない! (東大 ソーシャルICT研究センター 橋田さん) 医療制度改革により、医療機関同士のデータ共有が進む データ共有しないと経営が成り立たない時代になる * 今まではデータ共有は集中管理だった * これからはPLRクラウドを使った分散管理 * 安価かつ安全、使いやすく多用途 * データの内容をクラウド運営事業者に見せない * パーソナルデータは本人管理が原則 (神戸市健康政策課 勝間さん) * 健康は国民の義務、自治体は健康計画を策定しないといけない * 死因40代以上のトップはガン。10〜40は自殺。高齢になると肺炎が多くなる。 * 人生は繋がっている。生活習慣病もつながっている。 * 健康データは繋がって…ない * 経年的なデータがあれば、健康状態の未来を予測して表示できるのではないか? もんだい * 個人情報の目的外使用? (P&G 河合さん) * 自己管理の難しさ。客観的な指標がないと思っている。 * 個人が健康データをデータベースに記録することができればいいのではないか。 (CSAジャパン 有田さん) * CSAにはクラウドサービスの利用者側企業も参加 * 東日本震災の際にIPAと協定。 * データを提供する個人にも義務責任がある * BIG DATEのセキュリティ プライバシーにおける10大脅威。 薬師寺>個人にデータを返せばいいと思うが、その際のハードルは? 勝間>返す人の本人確認が必要。健康データは高度な個人状況。 薬師寺>窓口の本人確認はそんなに難しくないと思うが、データでは難しいのは何か? 勝間>窓口では免許証で確認が簡単にできるが、データの場合はその方法がとれない 薬師寺>何故データ上での確認方法が考えられていないのか 橋田>アイスランドは国民の医療データを本人と共有すると宣言した。それに基づくサービスの開発に向けてベンチャーが動いている。これが先進的な状況。今の日本の法律の範囲内で同じことができる。マイナンバーによる本人認証でOK。各個人が本人のパーソナルデータを自由に運用できる社会ができれば世界中から企業が集まってきて地域創生につながる。 河合>日本人はまだインターネット以前の世界だと思う。アフターインターネットの、個人に情報が降りてきている世界になっていない。 データを資産とするならば、活用しなければ意味がない。この二つのパラダイムシフトをどう変えていくのか(コミュニテイ単位で)が求められている。 薬師寺>PLRを使えばできそうな気がする。それを使ってビジネスをしたい人がでてきたら使えるのか? 橋田>すでに使いたい企業が出てきている。もうすぐアプリもできるので、アイデアソン、ハッカソンをやりたい。 PLRでは、保存するデータと送信データを全て暗号化してある。だから、利用者の不注意によって情報がゴソッと漏洩することはない。まとまったデータを取るには不正なアプリを使う必要があり、敷居が高い。 薬師寺>データが分散管理になっているということは、漏洩の心配はないのか? 橋田>各ユーザーは一定の範囲のデータにアクセスできるので不注意や悪意によってそのデータが漏洩することはあり有るが、前述のように暗号化によって安全性を高めている。 有田>PLRは万全なつくりになっていると思う。多層管理しているということは、安全管理として良い。しかし、完全に悪意者が紛れ込まない可能性がないというわけではない。セキュリティーポリシーなどの観点も必要 薬師寺>クラウドが怖いという一般的なイメージがあるが? 有田>性悪説に立って、契約行為などで対策を考えることが必要。 薬師寺>どうしてもクラウドサービスは使いにくい印象がある 河合>システムではなく、ITリテラシーの低さが問題を起こしている。 薬師寺>手元に置いておいた方が安心という印象がもっている、古いのかもしれないが。 勝間>健康データの活用の機運が高まらないと、出す方向にいけないと思う。例えば、10年前は監視カメラをつけることができなかったが、今は有効性が認められたので、つけやすくなった。 薬師寺>デメリットとベネフィットが入れ替われば動くのかもしれない 有田>全体と個人は二律背反。個人にとって許容の範囲が変わってきている。判断基準とな指標が必要になってきているのではないか。 河合>他の国で発生したシステムをいつの間にか使うようになり、日本がどうとうか言っている場合でなくなってしまうのではないか。いつの間にかデータが他のところに吸い上げられてしまうのではないか。 薬師寺>実際appleデバイスでデータをあげているがそれが個人に帰ってくるのか 橋田>AppleのHealthKitはAPIが公開されているので、アプリでデータを取得できる。母子手帳のようにまず自分で管理することが大切。 薬師寺>例えば母子手帳を電子化するといいかもしれないですね 河合>市役所も攻殻機動隊のように電子化してしまえばいいのではないか (質問)>アメリカではすでに公開している医療データを見ているか調べたら10~15%しかないようだ、個人ベースでやってクリティカルな効果があるのか? 橋田>Open Notesによって医療データを患者に開示したら医療の効果が高まった。開示するだけではなく、それに対応したサービスが重要。自分で管理して自分の意思で活用できると、ヘルスリテラシーが高まると思う。 (質問)>赤ちゃんの突然死を防ぐようなセンシングデバイスがある。これをデータ化できればまたいいのではないか 橋田>メーカーさんの意識が変わることも必要ですね。 (質問) >お薬手帳は薬局に持って行かないですよね 橋田>お薬手帳はめんどくさいですよね。PLRでもっと簡単にできるのですが。 勝間>母子手帳もデータがあっても見づらい。お薬手帳も神戸では電子化されているので使って欲しい。 河合>もっと大きなビジョンを描く必要がある 有田>全体像が必要。個人を含むステークホルダー間を繋ぐ存在が必要。 薬師寺>Code for Kobeでアイデアソン・ハッカソンをやりましょう。 **このノートは誰でも編集可能です!ぜひ議事録取りに協力願います。**