--- title: 議論の手引き tags: Robocraft, RCWC3, 2019 robots: noindex, nofollow lang: ja --- # 議論の手引き ・前提の明確化 ~個別ケースの想定~ ・観測の精度1 ~確証バイアス~ ・観測の精度2 ~レンダリングのポリゴン数~ ・観測の精度3 ~定性と定量~ ・論理の組み立て ~ビーズのネックレス~ # ・前提の明確化 ~個別ケースの想定~ 今何について話し合っているのか議題を明確にしましょう。 話すうちに想定するケースが変わっていたり、 そもそも具体的な想定ができていないなら、 結論も解釈によるブレを含むものとなり一意性を欠きます。 # ・観測の精度1 ~確証バイアス~ ![](https://i.imgur.com/YsZu6ix.jpg) 画像は有名なだまし絵です。 横を向いた貴婦人と鼻とアゴのおおきな老婆の二通りに見えるというものですが、 一度どちらかに見えてしまった人はもう片方を認識しづらくなります。 これは貴婦人だ、あるいは老婆だという思い込みが隠されたもう一方の認識を妨げます。 何かを主張するとき、利点あるいは欠点片方のみをアピールするのではなく、 もう一方も考慮した上でその反証を用意する必要があります。 でなければあなたはこの絵を貴婦人だと言って聞かないまま老婆の存在に気づかず、 本当はだまし絵であることを認識できないでしょう。 # ・観測の精度2 ~レンダリングのポリゴン数~ ![](https://i.imgur.com/0ahWmUx.jpg) あなたが現象を正確に認識し、理論として組み立てるには それらを構成するサンプルを豊富に用意し、 複合的かつ多面的に評価しなければなりません。 情報が少ないほど、その認識は歪なものとなり真実とはかけ離れたものになります。 # 観測の精度3 ~定性と定量~ 現象を正確に認識するためには チーターは速い、サーバルは遅い など二元的で定性的な見方よりも、 チーターは120km/h、サーバルは80km/h というように数値として表し定量的な見方をしたほうがよいです。 どちらがより速いかの結論のみならず、 どの程度差異があるのか相対的関係の明確化に繋がり、 確証バイアスも回避しやすいためです。 チーターには劣るけどサーバルだって速いんですよ。 # ・論理の組み立て ~ビーズのネックレス~ ![](https://i.imgur.com/Rji7Wp0.jpg) 観測した個別事象だけではなく、 どういう場合、どうなるから、こういう結論である。 といった一貫した文脈が主張には不可欠です。 しかし、ビーズのネックレスを作りましょうというときに、 このビーズの質がいい、こちらのビーズのほうが安上がりだ、 などバラバラの前提や定義について感想を述べるに留まり ビーズを通す紐となる文脈が不在でそもそもネックレスとして成り立っていないケースが散見されます。 アイデアを出すときはそれでよいですが、 あなたがそうすべきだと主張するならヒモは自分で用意しなければなりません。 # 追記 「ムダな会議」、って愚痴を耳にしませんか? 多人数が発言順など決まらないまま会議すると、 定義や結論が錯綜するので合意形成の手段としては向いてないんですよね。 (だからしょっちゅう僕は「まず僕だけに喋らせて」って言うのだけど) それで今回メンバー全員に試合の反省点をHackMDに書いて、って頼みました。 僕がしてほしいのはプレゼンです。 発言側と評価側がはっきり別れているので、 話している途中で反論を挟むこともなく全体の流れで判断できます。 軍師様になったつもりでよろしくどうぞ。 # erutaso談話(原文ママ) あと今回のような大規模な反省会ではリスキーシフト、コーシャスシフト、集団極性化という言葉を全員に覚えてもらうと、集団の意思決定が上手くいく 早い話が「検証、議論が進みチームの戦術として採択された戦術が、到底チームの力量にそぐわない高度なものになる」 「一部の活発な議論者の意見に圧倒されて、自分の意見を言うことが躊躇われる」 こう言うことが起こる 防ぐには意見を言う場において「全員の意見を均等に検討するリーダーの存在」と「批判を歓迎する風潮」が不可欠 詳しくは集団浅慮、全会一致の幻想、自己検閲で検索検索