# リモートワークの達人 ## リモートワークの時代がやってきた ### 会社にいるとなぜ仕事ができないのか - 電話や会議で時間が細切れになる - そんなん環境ではクリエティブな仕事はできない ### 通勤は人生の無駄遣い - 朝早く起きる必要あるし、帰りも遅くなる - 日々の雑務も週末に行う必要があって、休みの時間も減る - そもそも通勤自体が辛い - 通勤時間が長いことで健康を損なう - 通勤時間が無駄だよね ### 9時5時からの開放 - 必要な時間帯で働くことをチームで合意とって働けばいい ### 都会の終焉 - 昔 - 「なるべくたくさんの人間を狭いエリアに押し込んでおけ。そうすれば、いくらでも工場の働き手を確保できるぞ」 - 人が集まるのでレストラン、スタジアム、図書館などが集まっている - 僕らは便利さと娯楽のために、広い土地や新鮮な空気を犠牲にしたのだ。 - 今 - 技術の進歩により、家でもそれらの娯楽を楽しめるようになっている - 「僕らは便利さと娯楽のために、広い土地や新鮮な空気を犠牲にしたのだ。 ### 豪華なオフィスはもう古い - 高層ビルの最上階にある、おしゃれなオフィス。会社の経費で買ったレクサスに、専属の秘書。昔は一流企業の勝ち組といえば、そんなイメージだった。 - リタイアしてからやりたいことをやるという働き方はもう古い - やりたいことは今すぐやればいい - 例えば、例えば三週間ほど雪国にステイしてみる ### <魔法の場所という>迷信 ### 節約するより価値を産み出そう - リモートワークの本質は社員の生活の質を向上させること - 生産性が上がることで会社にメリットがある ### 一人1万ドルの節約効果 - 「IBMは1995年からリモートワークを推し進め、オフィス面積を7800万平方フィート(およそ725万平米)削減することに成功しています。不要となったオフィスのうち約7割は、19億ドルで売却しました。賃貸している分については別の企業に転貸し、10億ドルを超える賃料を得ました。アメリカだけで年間1億ドルの経費削減となっており、ヨーロッパでも同等かそれ以上の経費削減が実現されています」 - 「会社はコストを削減できて、社員の出費は減り、地球環境にもやさしい。リモートワークは、いいことずくめだ。」 ### オフィスをなくす必要はない - 「業種によっては、豪華なオフィスが役に立つこともあるだろう。リッチなイメージを演出することに意味がある会社。たとえば広告代理店や法律事務所、エグゼクティブレベルの人材紹介会社などがそうだ。顧客に好印象を与えるためにオフィスがあるのなら、見た目をとことん重視して立派なオフィスを構えればいい。そして社員はそこに縛られず、家で効率的に仕事をすればいいのだ。」 ### 何を捨て何をとるか - 仲間と顔を合わせる機会がなくなる - 仕事モードの切り替えがなくなる ### 家には誘惑が多すぎる - 家には誘惑がたくさんあるが、やらなければならない仕事があるから仕事をする。 - 誘惑に負けないためには面白い仕事をすることが一番である。 - 知的な仕事であれば面白さとやりがいがある。 - 誘惑を感じたら、「何かがおかしい」と声を上げることだ。仲間も同様のことを思っている。 - 誘惑を避けるためにも仕事部屋は作った方がいい。 - 誘惑に負けて、遊んでも正直問題ない、なぜなら、そのうち飽きて刺激的なことをし始めるから(= 仕事し始める) - それでも、仕事しないなら転職を考えた方がいい ### 自由は屈従になりうる - もしも答えがノーなら、その日は不調だったということだ。そんなときは無理に残業するよりも、いったん落ちついて「5つのなぜ」を考えてみるといい。なぜ仕事が進まなかったのか?それはなぜか?それはなぜか?と5回繰り返して問いつめるのだ ### 無駄な処理や手続きは根絶しよう - 実際には、そんなダメ社員ばかりの状況はめったにない。ではなぜ承認をするのかというと、失敗が非難される文化のせいだ。だから責任を回避するために、みんな承認に頼るしかなくなってしまう。でもそんなやり方は、リモートワークの時代にはそぐわない。誰にでも失敗はある、という事実を受け入れよう。誰も失敗したくてしているわけじゃない。失敗した部下を責めるのではなく、成長に必要なコストを払ったと考えよう。 ### 環境に変化をつけよう - リモートで働くということは、家をオフィスにすることではない。キッチンが会社のデスク代わりになるのでは、意味がない。それよりも、場所の自由を生かして、もっといろんな環境にふれてみよう。多様なものを見て、多様な空気を感じよう。毎日同じ場所に通う生活よりも、ずっと発想の幅が広がるはずだ。 # 感想文 コロナウイルスの流行により半ば強制的に「リモートワーク 」を実施している現代。 環境、管理、仕組みの精度が整っていない中、リモートワーク が実施され混乱している現場も少なくないだろう。この本「リモートワークの達人」にはリモートワーク実戦の基礎が書かれている。私自身、1、2年ほどリモートワーク を経験しているがこの本の内容にとても納得するところが多い。 この本の著者「デイヴィッド ハイネマイヤー ハンソン」はエンジニアであれば一度であれば聞いたことであろうWebアプリケーションフレームワーク「RubyOnRails」の作者である。彼は37signals (現Basecamp)の創設者兼エンジニアであり、この会社では2000年代前半からリモートワークを取り入れている。この本にはリモートワーク導入によるメリット・デメリット、運用していく上での問題点とその解決策が余すことなく書かれている。20年以上もリモートワークを実践してきた彼の経験に基づいた内容であり、非常に説得力のある内容となっている。 「リモートワーク中、他の誘惑に負けて、仕事しないなら、仕事に問題があるから転職した方がいい」「やりたいことがあるなら退職後ではなく、リモートワークで場所を転々としながら、働けばいい」「部下のことをつねに見張っていないと不安なら、それはマネジメントができていない証拠だといっていい。マネジャーではなく、ただの子守り。リモートワーク以前の問題だ」など、今までの現代の日本人にとっては耳が痛いことが書かれているが、このコロナ禍を踏まえると、真剣に向き合っていかなくては行けないことである。 自分がこの本を通して思ったことはリモートワークに対して否定的な意見がまだ世の中に溢れているということだ。「成果が見えづらい」「コミュニケーションが希薄になる」などの問題が存在している。この問題の本質は既存のルールや仕組みがリモートワーク の仕組みにマッチしていないのが原因だと思う。コロナ以前であれば、既存のルールに則り行動するのもよかったが、コロナ渦では違う。リモートワークを前提に社会のルールや仕組みを整える必要があると思う。 では、なぜそうできないのか?変化を受け入れ、適応する事が少し苦手なだけだと思う。確かに今までのやり方を変えて新しい手法を取り入れるの人間誰しも簡単なことではない。戦後から今までの働き方を振り返ってみても、同じ時間に同じ場所に行き、仕事することで生産性を上げてきた側面があることは否定できない。しかし、現在においてこの新しい働き方を取り入れないと働くことができない時代がきている。 本当に必要なものは何なのか、その上で現状においてどのように働くべきなのかを改めてみんなが見直す時期が今まさに来ている思います。 コロナ渦を通し、リモートワークの導入という側面から働き方の本質を見直す機会になりました。