# 学習計画 ## 目標について 「共通テスト8割」かつ「中堅国公立2次で合格者平均程度」を目標とのことで、どちらかというと**共通テストを主軸**にしたいとのことですね。 実は、この目標を元に計画を立てる上で注意しなくてはならない点があります。 それは、**必ずしも共通テストは化学の学力、物理の学力を計る試験でない**という点です。 つまり共通テストに主軸に置く場合(かつ8割という目標の場合)学力にはあまり関係しない共通テスト形式の問題演習にそれなりの重きを置く必要が出てきます。 一応ここでは、とりあえず共通テストで高得点を取りたい!というルート①と、純粋に学力をつける(結果として共通テストでそれなりの得点をとれる下地ができる)ルート②を示そうと思います。 もちろん①と②に書いたことを両方やれば盤石な学力と共通テストでの得点力がどちらも手に入るはずですが、1年でやるには少し大変かも? ## 大まかな方針について 物理、化学ともに①、②どちらでも勉強し初めにやるべきことは同じで「基礎固め」です。基礎が固まってからが本番で、どちらのルートをとるかによって使う教材などが変わってきます。 使う教材は大雑把に「教科書・辞書みたいに使うやつ」「実際に問題演習をするためのやつ」「理解の助けになるやつ」の三つに分けられます。各段階に対して、どの教材がおすすめかを書いていきます。 一応分野ごとに分けて書きましたが、必ずしも 理論(基礎)→理論(標準)→無機(基礎) のように進めなくてもよいでしょう。 理論(基礎)→無機(基礎)→有機(基礎) のように進めてもらっても構いません。 ## 化学 初めにどの段階でも必須の、超重要アイテムをここに記しておきます。 それは[新化学図表](https://www.amazon.co.jp/dp/4834340082)です。(日大で使っているのはこれのはず?) 写真が多く使われており、視覚的に分かりやすく様々な化学現象がまとめられています。無機化学の暗記などはこれなしではかなりきついでしょう。 何度も何度も見返す教材だと思って、手元にずっと置いてあげてください。 ここで化学基礎を完全に忘れていたことに気付いたので言及しておきます… 知識が抜けているとよろしくないので、Try ITなどでさらっとおさらいするとよいでしょう。 ### 全分野共通の流れ - **基礎**  - ここでは主に、教科書の中でも基礎にあたるレベルの事項について抜け漏れがないようにすることが目標となります。 - この段階で「教科書・辞書みたいに使うやつ」として使うとよいのは、安直に高校の教科書か、[チャート式](https://www.amazon.co.jp/dp/4410119222)などがよいでしょう。 - 問題集としてはセンサー化学&化学基礎などがよいでしょう。難易度順に3つのステップに分かれており、この段階では一番初めのものを使うとよいでしょう。分量としてはそこまで多くないはず?(うろ覚え) - 補助の教材にあたるのは、Try ITの映像授業などでしょう。すべてを見る必要はないかもしれませんが、人によっては自分で教科書とにらめっこするよりも映像授業の方が効率が良いかも。 そのほか教科書を使いながら勉強するときに、どこまで深く掘り下げればよいか判断が難しい時は、これを見て考えるのもアリです。「基礎」のレベルがどこまでかを判別する上で有効なはずです。 - **標準** - ここでは主に、<共テ レベルの問題演習を積むことがメインになります。基本的な知識があることは前提なので、一段上のレベルの問題を解くことで、新しい解法や考え方を取り入れていきましょう。問題を解く→わからない部分を教科書などで確認という流れになるはずです。どのように今までの知識を組み合わせているかに着目すると一気に実力が付きます。 - 「教科書・辞書みたいに使うやつ」は基礎で使っていたものを続けて使いましょう。 - 問題集としてはセンサー化学の2段階目の問題に取り組むとよいです。解説が丁寧だったかそれとも雑だったかを忘れてしまったのですが、なんにせよ解けなかった問題があるときは周辺知識も含めて教科書で再確認するとvery goodです。 - 補助の教材、というと難しいですが、化学の新研究は使えるかも?ただこの段階で必要かは… - **実践** - 全分野の標準編を終わらせたのちに取り組む内容になります。ここでやっと、ルート①とルート②で分岐が起こります。ここでは、どちらのルートでも、実際に出題される問題をいかにして解くかを身に着けることが目標になります。 - 「教科書・辞書みたいに使うやつ」は今までの物に、化学の新研究を追加することをお勧めします。よくわからん暗黙の了解でやっているような近似計算のあれこれや、背景知識、深く調べるためのとっかかりがあります。ただし、時間との折り合いをつけないといけない可能性があります。 - ルート①の問題集ですが、各予備校の共テ対策用の実践問題集(河合は分野別に分かれた共テ形式の問題集を出していたかも)を使うことになります。順番としては、河合→駿台→Z会がよいでしょう。始めてしばらくは、時間を計らず取り組むことをお勧めします。おそらく河合が実際の共テに一番近いレベルのはずです。またZ会は、難関大の二次試験で出るような内容をそのまま共テ形式の問題に直したようなものが出題されているので、本番の問題に近いかと言われると…うーん… Z会をスキップして、共テの過去問に取り組んでもよいでしょう。 - ルート②の問題集は、重要問題集を使うとよいでしょう。こちらも3ステップに分かれていますが、真ん中の物(B問題)のみやれば十分です。非常に分量が多いため、すべて終わらせることを目標としなくてよいでしょう。(ちなみに高3の夏休み中にB問題をすべて解きましたが、一日10題3時間程度の分量になりました) 重要問題集を全部終わらせない分、代わりに北大の過去問などを時間を計らず解くとよいと思います。(ちなみに重問も赤本も解説がkusoなので、新研究などを常に横に置いておきましょう) 以下、各分野ごとに補足を入れていきます。 ### 理論 モル計算、溶解度、結晶の構造などは簡単です。一方で化学平衡(酸・塩基の電離を含む)や反応速度の分野が詰まりやすいポイントになると思います。反応速度の話なんかは、実は微分方程式を使うと理解しやすいので、ネットなどで調べてみるとよいかもしれません。 酸化還元の範囲では暗記事項もありますが、無機での暗記よりかは楽ですので頑張ってください。 今年から?新課程となり、私や中村先生が高校でやっていない新たな概念が反応熱の範囲に組み込まれているようです。「エントロピー」と「エンタルピー」という概念が導入されており、初見では結構難しいです。化学の新研究にはここらへんの話もきちんと書かれているはずなので参考にしてみてください。 ### 無機 暗記ゲーです。ただ、工夫はできます。 化学図表を使って、イオンの色などは写真を元に記憶するとよいです。また沈殿の色などの暗記は、例外を覚えるというところに力を入れれば、暗記量を減らせるはずです。 また理論の範囲の知識を使えば、考えることで導くことのできる知識もありますので、新研究などを参考にするとよいでしょう。 ### 有機 こちらも暗記が多いです。無機と同様の工夫により、効率的に暗記するとよいでしょう。 またこれらの知識は、構造決定の問題を解くために使うものになりますので、ある程度覚えたら積極的に構造決定の問題を解くことをお勧めします。 アウトプット大事です。 ### 高分子 これも覚えることがたくさんあります。樹脂の種類などは、身の回りのどのようなものに使われているかを意識することで、その物性などを想起できるようにするとよいかもしれません。 核酸の範囲は、出題される割合から考えると学習の際に省いてもよいかもしれません。 ## 物理 幸いなことに、力学、熱力、原子についてはヨビノリさんの全解説動画があるため、最大限それを活用するとよいと思います。 かなり深い内容についても触れており、一回見て学習するだけでなく、何度か見返すような形で行きましょう。 また場合によっては、数学力が盤石ですので、単に教科書を使うよりも新物理入門などを使った方がむしろ理解が深まるかもしれないという点を補足しておきます。 ### 全分野共通の流れ - **基礎**  - この段階では、各分野においてどのような概念、公式があるのかを知る(思い出す)のがメインになります。公式を正しく用いて、簡単な問題が解けるようになるのが目標です。 - この段階で「教科書・辞書みたいに使うやつ」として使うとよいのは、化学と同じく、安直に高校の教科書か、[チャート式](https://www.amazon.co.jp/dp/4410118420)などがよいでしょう。 - 問題集としては、物理のエッセンスなどをお勧めします。各分野の概略を教科書などでつかんだのちに、エッセンスの説明を読み、問題を解くという流れが良いと思います。 - 上で教科書を読み~とか書きましたが、力学、熱力、原子に関しては、まずヨビノリの動画を板書をとりながら見る方が効率が高いと思います。 - **標準** - 問題を解くための思考を身に着けるため、<=共テ レベルくらいの問題演習を積む段階です。 - 問題集としては、良問の風をお勧めします。エッセンスからのステップアップとしてちょうどよいはずです。体系物理などと違って解説は丁寧だったはずです。 - この段階でも、力学、熱力、原子に関してはヨビノリを(部分的に)見返してみてもよいでしょう。 - **実践** - ここで、ルート①とルート②に分かれます。どの分野を取り組むにしても、力学だけは標準まで終わらせた状態で取り組みましょう。 - ルート①の問題集は、化学と同じく各予備校の共テ実戦形式の問題集を使うとよいでしょう。確か駿台は、分野別に分かれた共テ形式の問題集を出していましたのでそれを使ってもよいです。 また、共テの過去問も併せて活用しましょう。 - ルート②の問題集は、体系物理、重要問題集、名問の森等から選ぶとよいでしょう。どの問題集も分量が多いです。難易度的には、この中では体系物理が一番低いはずです。ただ解説はあまりよろしくないです。逆に難易度はより高いですが、名問の森は解説が丁寧だったと記憶しています。これらの問題集一冊と並行して、北大の過去問などに取り組むとよいと思います。 - 体系物理をもし使うのであれば、[このサイト](https://buturinohito.com/kyozailist/taikei/)が解説の補助として使えるはずです。体系物理の詳説だけでなく、他のコンテンツも学習の参考になるかもしれません。 以下、各分野ごとに補足を入れていきます。 ### 力学 力学は、他のすべての分野の根の部分にあたります。力学を制すれば物理を制するといっても過言ではありません(~~量子力学などは例外かも~~)。 まずは運動の三法則をしっかりと押さえることが力学を制する第一歩になります。 それを元に、力の矢印を正しく書けるようになるのが当面の目標となります(意外と時間がかかるし難しい)。 力学の問題は、力の矢印を書くのが半分、運動方程式を解くのが半分ですので、まずは前の半分をしっかりできるようにすることが重要です。 ### 波動 力学の単振動を終わらせたのちに取り組んだ方がよいです。 ### 熱力 高校物理で一番楽な分野です。使うべき公式がわかりやすく、問題に対するアプローチも似通っているので、割と短期間で習得できる分野になります。 その証拠にヨビノリの熱力の動画は力学のそれと比較してめちゃ短いです。 ### 電磁気 目に見えないものを対象としているため、初学ではなかなか難しい分野のようです。 一応私の専門ですので、何かあったら頼ってください! ### 原子 高校物理の原子分野で出る問題はほぼパターンが決まっています。覚えるべきこともあまりないので、ヨビノリの動画を活用して、得点源にしましょう。